日刊大衆TOP 娯楽

【武豊】コパノリッキーと目指すダート王への道

[週刊大衆12月14日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

人生に役立つ勝負師の作法 武豊

――この馬に勝てれば。

 強烈なライバルがいるレースは、心が弾みます。

――あの馬がいないレースで負けるわけにはいかない。

 ライバル不在のレースは、集中力が増し、神経が研ぎ澄まされます。

――この馬に勝っての勝利に大きな意味がある。

 大一番! どうしても勝ちたい気持ちが強ければ強いほど、ライバルを倒して勝ったときの喜びは大きくなります。

 GⅠ9勝。2014年の最優秀ダートホース、ホッコータルマエは、ダートの頂点を目指す馬たちにとって、高い、高い壁でした。今年、最初のGⅠ「フェブラリーS」をコパノリッキーで制覇。僕自身、ゴールドアリュール(03年)、カネヒキリ(06年)、ヴァーミリアン(08年)に続く4度目のVとなりましたが、このレースにホッコータルマエの姿はありませんでした。ゴール前、調教師の村山明先生は、「ホッコータルマエがいないんだから負けるな」という思いで見つめていたそうです。

 骨折明け2走目となった前走、11月3日、大井競馬場で行われたJpn1「JBCクラシック」では、そのホッコータルマエを破って優勝。スタートが良く、道中の手応えも抜群で。ペースさえ間違えなければ何とかなると思っていましたが、真っ先にゴール板を駆け抜けたその瞬間は、やはり格別のものでした。

 「フェブラリーS」後に左橈骨(とうこつ)遠位端の骨折が判明。これまで、再起は難しいかもしれないという状態から不死鳥のように蘇ってきた馬を見てきました。しかしそれ以上に、怪我が原因で全盛時の走りができなくなった馬をたくさんこの目で見てきた僕としては、厩舎スタッフの努力と頑張りに、頭が下がる思いです。

 さあ、そして今週末はいよいよ、ダートナンバーワン決定戦、GⅠ「チャンピオンズC」が、中京競馬場を舞台に行われます。今年、コパノリッキーは4戦3勝3着1回。対するホッコータルマエは、「ドバイワールドC」の5着を除くと、国内では3戦2勝3着1回。休養明け2戦目となる今回は、さらにパワーアップして臨んでくるはずです。

  そのほかにも、今年は、GⅢ「ユニコーンS」、GⅠ「ジャパンダートダービー」、GⅢ「武蔵野S」を含め目下、4連勝中と破竹の勢いの3歳馬、ノンコノユメが参戦。ファンの方にとっては、予想するのが難しいレースになりそうです。

  選出されていた外国馬、ドイツ馬1頭、アメリカ馬7頭が出走を辞退。香港からやってくるガンビット一頭だけなのは、やや寂しい気もしますが、その分も、当日、出走する日本馬が大いにレースを盛り上げます。目指すは、今年2つ目となるGⅠタイトル。クロフネ(01年)タイムパラドックス(04年)、カネヒキリ(05年)、ヴァーミリアン(07年)に続く、5度目の戴冠です。師走6日、中京競馬場のゴール前で、みなさんが応援する馬の名前を、声が枯れるまで叫んでください。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】コパノリッキーと目指すダート王への道

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.