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安倍首相が菅官房長官を切る!? 来夏「衆参W選挙」後の驚がくプラン

[週刊大衆12月21日号]

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安倍首相が菅官房長官を切る!? 来夏「衆参W選挙」後の驚がくプラン

 国家の命運を握る両者の間に亀裂!? その裏にいるのは“剛腕中の剛腕”と称されるキャリア官僚の影!!——来年夏の「衆参ダブル選」が現実味を帯びてきた。佐藤勉・自民党国対委員長が秋田県で「来年ダブル選があるかもしれない」と発言したのに続き、谷垣禎一幹事長も自民党立党60年記念式典終了後、「そりゃ、いろいろな可能性はありますよ」と、衆参ダブル選を事実上容認したからだ。「そもそも、政府・与党が、来年1月4日に通常国会召集の方針を固めたことが、その意思の表れです」(全国紙政治部記者)

 通常国会は150日間と定められており、会期末(6月1日)に衆院を解散すれば「7月10日投開票」で参院選とのダブル選が可能になるからだ。政治評論家の浅川博忠氏がこう語る。「参院で与党が3分の2以上の議席を確保すれば、両院で憲法改正ができる議席に達します。そのため、安倍(晋三)首相はダブル選の相乗効果に期待しているんでしょう。しかも、選挙に勝てば、自民党総裁の任期を東京オリンピックが開かれる2020年まで延ばすことも夢ではなくなります」

 政権基盤の強化につながる話だけに、安倍首相の側近は一枚岩で結束しているのかと思いきや、「意外にも、菅(義偉)官房長官がダブル選に懐疑的だという話が駆け巡っているんです」(前出の政治部記者) 菅官房長官は、かつて「(衆参ダブル選は)常識的にありえない」と、NHKの討論番組で語気を強めていたほどだ。「安倍首相の思惑通りとなって、より独裁化することを懸念する勢力が自民党内にはあります。今では、自民党内の派閥の領袖(りょうしゅう)も首相の顔色を窺い、かつてのような活力が失われつつありますからね。官房長官として、そういう不満の声が耳に入ってくるんでしょう。だから菅さんは、安倍政権が長期化するダブル選に懐疑的なんだと思います。かつて盟友関係にあった安倍首相と菅官房長官の間に、隙間風が吹き始めているのは事実」(前出の浅川氏)

 永田町では両者の不仲説ささやさえ囁かれだしたというのだ。しかも、不仲説の情報源が、安倍首相の側近中の側近といわれる人物だという噂が浮上している。

「政務秘書官の今井尚哉氏です。彼は通産省(現・経産省)出身の官僚。今井敬元経団連会長と今井善衛元通産事務次官の2人を叔父に持つ、東大法学部出身のエリート官僚です。通産省時代から、“剛腕中の剛腕”といわれていた切れ者です」(官邸詰め記者)

 今井氏は第1次安倍政権で事務秘書官として官邸に派遣され、安倍首相と意気投合したといわれる。いったん安倍首相は健康問題から政権を投げ出すが、民主党政権崩壊後に再登板するや、首相は今井氏を政策秘書官に抜擢した。「安倍首相は第1次政権時代から、今井氏の力量を高く買っていました。また、今井氏も安倍氏に再登板のチャンスがあると見て、失脚後も彼の下に足しげく通って情報を提供し、食事を共にし、信頼を勝ち取っていったんです」(前同)

 その結果、今や今井氏は安倍政権の“影の大番頭”と呼ばれているという。だが、その辣腕大番頭は、みんなから好かれているというわけではないようだ。ある自民党関係者が、こう不満をブチまける。「自民党議員が首相に面会を申し込んでも、今井氏の段階でシャットアウト。理由は“首相は忙しい”という、ただのひと言。今では、官邸との連絡に行き違いがあれば、“今井氏がすべて決めてやっているんでしょ”と言われるほど評判はよくない」

 今井秘書官への不満は、記者たちの間でも充満しているという。「番記者たちにオフレコでネタを流して手なずけ、反安倍の記者は完全に無視する。そうやって情報をコントロールしているんです。その一方、自分の知らない話が新聞などに載ると、“俺は聞いてなかった!”と激怒するらしいですよ」(夕刊紙記者)

 それだけではない。今や、首相のスポークスマン気取りなのだとか。「彼はマスコミに“首相はこう考えるだろう”と、まるで首相の代弁者であるかのような発言をしています。記者たちも内心、“また始まったよ”と思いつつ、彼の心証が悪くなると出入り禁止にされかねないから、みんな黙っているんです」(前出の自民党関係者)

 首相のスポークスマンといえば、官房長官の仕事。それが“裏の大番頭”に奪われかけているというのだ。ところで、アベノミクスを進めるために経産省寄りの政策を続けている安倍政権は、一部では“経産省内閣”とも揶揄されている。「特に安倍首相が原発再稼働に積極的なのは、今井秘書官の影響といわれています」(前出の政治部記者)

 たとえば、東京五輪招致のために、安倍首相が2013年9月のブエノスアイレスで行われたIOC総会で演説した内容も、今井氏が関与しているのではという話もあるというのだ。その際、安倍首相は、東京電力・福島第1原発事故の放射性物質汚染水漏れについて、「確実に言えます。状況はコントロールされている」と発言。「普通なら、“日本の持てる技術を結集して、全力でコントロールにあたる”という程度の話。汚染水は当時も今も海へとダダ漏れなわけだから、完全にコントロールというのは噓だったことになる。それも、原発をなんとか再稼働させたい今井秘書官が個別に安倍首相にレクチャーした結果だといわれてるのです」(自民党関係者)

 こうして経産省の利権を前面に押し立てる反面、「通産省出身ということにコンプレックスを感じていると、もっぱら。特に“一流官庁”である外務省や財務省へのライバル心は人一倍。安倍首相に面談を申しれた外務省幹部を門前払いにしたという噂まであります」(前出の夕刊紙記者)

 だが、安倍首相と菅官房長官は、06年に安倍氏が戦後最年少で一度目の首相に就任したときからの関係。「当時、菅さんが派閥を超えて“安倍応援団”を作ったことで安倍さんが首相になれたのは間違いない。そんな恩人でもある盟友を簡単に切るとは思えないのですが……」(政治部記者)という声もあるが、前出の官邸詰め記者は安倍首相が菅官房長官よりも今井秘書官を“選択”する理由をこう言うのだ。「菅官房長官は実力のある政治家で、安倍首相がいなくなっても永田町で大きな影響力を残せます。一方の今井秘書官は剛腕といえどもあくまでもイチ官僚で、安倍首相が下りれば権力の中枢から離れることになる。だから、安倍首相と今井秘書官は一蓮托生なんです」

 浅川氏はこう言う。「衆参ダブル選を巡り、安倍さんと菅さんの溝が深まる可能性は十分にある。10月の内閣改造でも、安倍首相は一時、稲田朋美・自民党政調会長を官房長官に起用すべく動いていました。(ダブル選後の)内閣人事で菅さんが交代させられるのは間違いないでしょう」

 その“ポスト菅”としては、稲田政調会長が有力視されているものの、永田町で密かに囁かれているのが、12月18日で任期が切れ、“一般人に戻る”橋下徹大阪市長だ。「橋下氏は一時は政治家を辞めますが、間違いなく来夏の選挙で国政に進出してくるでしょう。大阪維新が大勝利を収めた先の大阪ダブル選で、自民党本部は自党の候補を積極的に支援しなかった。それは来夏の衆参ダブル選での大阪維新の躍進を見越しての“協力”ですよ。見返りは当然、衆参ダブル選後の政権運営での連携です」(自民党関係者)

 憲法改正、原発再稼働など、安倍首相と橋下氏の考えは一致しているという。「大阪維新が衆参ダブル選で票を伸ばせば、橋下氏の官房長官起用も十分ありうる。そして、橋下氏と安倍首相との連携を画策したのも今井氏だといわれているんです……」(前同) 永田町の裏側では、さまざまな魑魅魍魎が蠢(うごめ)いているのだ――。

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