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再逮捕・清原和博を再生させる「5人の男」

[週刊大衆03月14日号]

再逮捕・清原和博を再生させる「5人の男」

 禁断の薬物に耽溺し身を持ち崩してしまった球界のスーパースター。多くの人々が距離を置きたがる中、彼を想う声も聞こえ始めた。

 2月3日、違法薬物を所持していた容疑で起訴された清原和博容疑者(48)は、保釈されることなく、2月23日、そのまま薬物使用の容疑で再逮捕。シャバの空気を吸えるようになるのは、少なくとも3月中旬以降となった。衝撃の逮捕から、もうすぐ1か月。日々行われる取り調べでの様子が、少しずつ伝わってきている。

 本誌が警察関係者から独自で入手した情報によれば、清原容疑者は、「落ち込んだ様子ながらも、取り調べには素直に応じている」という一方で、「“水をください、水をください”と嘆願し、大量の水を摂取することもある」(前同)という。また、あるときは何を言っているか理解できないほどの錯乱状態に陥ることもあり、そのときは、取り調べを打ち切らざるをえないのだという。

 留置場では夜になると、清原容疑者のすすり泣く声が聞こえてくるらしい。彼以外、誰もいないのに、「すいません、すいません」と繰り返し、そして、「息子に会いたい……」と、つぶやいているとも。「憐れを誘う話ですが、自業自得。それよりも、捜査は清原を突破口に、球界、芸能界の薬物人脈を芋づる式にあげてしまおうという方向に進んでいるようです」(警視庁詰め記者)

 現在、清原容疑者と同じルートで薬物を入手している疑惑がある在阪球団のA、そして、別ルートながら、長年の薬物常習者で、「いつでも逮捕できる状態」(前出の警察関係者)のBなどが捜査線上に浮かんでいるのだという。清原容疑者だが、時事通信などの報道によれば、薬物を「止めたいとは思っていたが、できなかった」と供述しているという。今回の逮捕は、もしかしたら清原容疑者が、長年離れられずにいた薬物の魔力から逃れる大きなチャンスなのかもしれない。

 薬物依存者のためのリハビリ施設『館山ダルク』(千葉県館山市)の十枝(とえだ)晃太郎所長は、「薬物依存から抜け出すためには、個人の意志の力だけでは限界がある」としたうえで、次のように言う。「清原さんが薬物を止めるためには、今までとは違う環境に身を置く必要があると思います。実は、留置場や清原さんの事務所には“ウチ(館山ダルク)に来て、薬物依存から抜けだしませんか”という手紙を送りました。清原さんが立ち直っていく過程そのものを、積極的に発信していくことが、他の薬物依存者に薬物を断つ勇気を与えることになるかもしれません」

 もちろん、清原容疑者に「薬物を断つ」という強い気持ちがあれば、という話ではあるが、十枝さん以外にも、“堕ちたスーパースター清原”の力になってもいいと表明する“漢”たちは、存在する。その筆頭がテキサスレンジャーズのダルビッシュ有。多くの人々がノーコメントの中、彼は、「よくないことだけど誰にでも間違いはある。単に叩くだけでは、何にもならない。もし(清原容疑者が更生できて復帰して)プロ野球の優勝監督にでもなったら、日本は変わると思う」と、堂々と持論を述べた。

 ダルの頭の中にあるのは、日本プロ野球界とは違うメジャーリーグの現状。メジャーでは、一度、薬物に手を出した選手であっても、依存から立ち直れば再生できるチャンスを与えるのが常識。ダルが所属するレンジャーズだけでも薬物依存症から再起し、通算200本塁打を記録しているハミルトン外野手。2010年、薬物使用が明らかになった後も指揮を執ったワシントン前監督などの例がある。「日本もセカンドチャンスを持てる社会にならないと」というダルの提言は、メジャーリーガーならでは、のものだが、一面の真理をついている。また、ダルは次のようにも言っている。「甲子園では13本の本塁打を打ち、桑田さんと一緒に高校野球のブームを作って盛り上げた人。その清原さんを、このまま潰していいのか。今は、“周りが終わらせよう”としている」

 06年4月20日、ダルビッシュ(当時、日本ハム)と、清原(当時、オリックス)のプロ初対戦。プロ2年目のダルが投じた138キロの内角への速球が、清原の左手首を直撃した。動揺するダル。それを人づてに聞いた清原は<気にするな>というメモ書きをダルに送った。このひと言があったからダルは立ち直ることができた、という。このときの“恩義”を感じてか、ダルは昨年末、清原の息子の練習相手になっている。利き腕ではない左で135キロの球を投げてバッティング投手を務めた。<いやいや清原さんに必要とされたら行くでしょ>(ダルビッシュの1月24日のブログより) ダルのメジャー流「援護射撃」は、ありがたいものに違いない。

 一方、日本球界で清原容疑者に対して温かい言葉をかけたのが名球会の山田久志氏だ。彼は、逮捕の報に接して、「残念を通り越している」としながらも、「ここから更生し、人として正しい道を行くのであれば、名球会は、いや、野球界は突き放すだけではなく、立ち直らせるきっかけを作ってあげるべきではないだろうか」と発言している。山田氏との関係について、スポーツ紙デスクは、「清原は、山田氏が全盛期を過ぎてから球界に入ってきた“若きライバル”。清原を本気で潰そうとした山田氏は“清原は俺の投手寿命を延ばしてくれた打者”と言っています。それだけに、いろいろ考えるところもがあるのでしょう」と言うが、実際、名球会は、逮捕後も清原容疑者を名簿から外していない。

 名球会副理事長の柴田勲氏も、こう話している。「(名球会を)除名ということにはならないと思います。これまでにも自主的に(名球会の活動に)参加しないという期間があった人はいたし、野球教室などの活動を自粛するということはあるかもしれない。ただ、こちらから“除名だ”というケースはありません」 もしかしたら、こうした“懐の深い”名球会の活動が、“清原再生”のスタートの場となるのかもしれない。

 一方、具体的な社会復帰のために、「いつでも受け入れる準備はできている」と、手を差し伸べているのが、鹿児島市にある最福寺の池口恵観法主だ。同寺は、現役時代の清原が「護摩行」などの精神修養を行った場所。阪神の金本監督や広島の新井貴浩選手らも同様の修行を行っているが、清原自身は、監督時代の長嶋茂雄氏に勧められて、ここを訪れたという。「灼熱地獄といわれる炎の前で行う護摩行は過酷で、まさに修行。さらに法主の影響力は絶大で、清原に再び、よからぬ人物が近づいてくるのも排除することもできます。実際、同寺の護摩行で薬物中毒から脱した人もいるそうです」(池口法主を知る関係者)

 野球界で活躍してきた清原容疑者だが、近年、もう一つの「主戦場」だったのが芸能界。そこで大きな味方となってくれそうなのが、SMAPの中居正広だ。くしくも、同じ8月18日生まれの中居は、野球ファンということもあり、清原とは親しい関係にあるという。一昨年、『週刊文春』の薬物疑惑記事が出て、干された状態になっていた清原容疑者を、自分の番組に呼び“復活”の手助けをしてくれたのは、ほかならぬ中居だった。当時、清原容疑者は公私ともに長年面倒を見てきてくれた大物タニマチとの関係も終結しており、大ピンチだったのだ。

 清原容疑者は逮捕される直前のSMAP解散騒動の折、自らのブログで、<自分の苦しい時、たくさんの方々に自分のことをテレビに出演できるよう言ってくれていた>と中居への感謝を言葉を綴り<中居君は眠れない日が続いてるのかな>と気遣う文章で締めくくっている。今となっては皮肉としか思えない話だが、清原容疑者が薬物と手を切り、社会復帰したときに、中居が今と変わらず“大物司会者”でいられたら、彼は、清原容疑者に手を差し伸べるに違いない。

 最後に、もう一人。彼を“救う”存在といえば、やはり“KKコンビ”の盟友・桑田真澄氏だ。桑田氏は、清原容疑者の逮捕直後に、会見で次のように話している。「僕も小姑のように、こういうことはようないとか、こうしなきゃいけないと引退後も言い続けてきたので。それを言えるのが僕だと思うんですね。その小言に嫌気が差したんでしょうね。“一切関わらないでくれ”ということを言われて、3年ぐらいになりますがね」

 ちなみに、3年前まで桑田氏が口うるさく言い続けていたのは、薬物うんぬんの話ではなく、アウトローっぽいファッションなどの話だったという。「今でも、清原は桑田氏のことを“偽善者”と考えているし、自ら絶った関係を復活させようとも思っていないでしょう。でも、社会復帰後の清原に一番必要なのは、常に注視し、口酸っぱく言ってくれる存在。それができるのは、実際にこれまでもそうしてくれた桑田氏しかいないと思います」(清原容疑者をよく知る野球関係者) 桑田氏が今回、清原容疑者に送った言葉、「自分の人生でもきれいな放物線を、逆転満塁ホームランを打ってほしい」が現実のものとなるように、ぜひ桑田氏にも“清原再生”の手助けをしてほしいと思うのは、野球ファンの甘い考えなのだろうか。

 さて、“再逮捕”によって少なくとも3月中旬までは、保釈はなくなった清原容疑者。一部から「もうひと山ある」という不穏な話も伝わってくるが、拘束が解かれた後、再び薬物を手にすることだけは絶対にあってはならない。地に堕ちた番長と、5人の“漢”たちの動向に注視し続けたい。

再逮捕・清原和博を再生させる「5人の男」

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