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プロ野球番記者がウラまで語る「12球団ブチマケ座談会」

[週刊大衆03月21日号]

プロ野球番記者がウラまで語る「12球団ブチマケ座談会」

 昨年の日本シリーズ最終戦から130日が過ぎ、今年も日本に野球の季節が訪れようとしている。長いペナントレースを目前にしたこの時期、選手たちの裏表を知り尽くした記者たちが結集。新聞・テレビが報じない心躍る話を、心ゆくまでブチマケてもらった――。

座談会参加者紹介
A……記者歴15年、44歳の中堅記者。
B……やる気にあふれた26歳の若手記者。
C……野球取材30年以上の大ベテラン記者。
D……年齢は非公開の凄腕女性記者。

A もう、大谷翔平には言葉もないですね。3月2日のオープン戦の巨人戦、札幌ドームで初登板して、5回無失点。この時期に自己最速タイの162キロをマークしました。とにかく見出しになるスターですよ。ますます良くなっていて、去年の15勝5敗を上回るのは確実でしょう。

B 元中日の山本昌さんが言っていたように“大谷は積んでるエンジンが違う”というのは、球界の共通認識ですね。

C その大谷なんだが“日ハムのON問題”として火種になりそうなんだ。Oは大谷、Nは中田翔。大谷は昨年12月4日、倍増の年俸2億円で契約更改したんだが……。

D その直後が、中田クンの契約更改でしたよね。4500万円アップの2億4500万円でチーム最高年俸なのに、契約後の記者会見では仏頂面だった。

C 大谷が1億円アップだったからね。プロ野球選手にとって年俸は絶対的な尺度で、チーム内で“アイツは俺より多い、少ない”は、我々が思う以上に猛烈に意識している。親分肌の中田が大谷に年俸で抜かれたら、大ごとだよ。チームがおかしくなりかねない。

A 中田は、お山の大将的な性格ですからね。大谷の力は認めてはいても、年俸額で抜かれると、やはり穏やかではないでしょう。

D 古い話だけど、実績では上だった王貞治も、年俸では長嶋茂雄を超えることはなく“年俸ON問題”と呼ばれていた。日ハムのON問題は、どうなるかね。

B その年俸で話題になったのが、ヤクルトの山田哲人。トリプルスリーを達成して、昨季の8000万円から1億4000万円アップして、今季の年俸は2億2000万円です。

D オープン戦は絶不調。でも、心配ない。去年も出だしはボロボロでしたが、終わってみればトリプルスリーでしたから。

A 同じくトリプルスリーを記録したソフトバンクの柳田悠岐は、昨年11月に手術した右肘がよくない。打撃は問題ないんですが、ボールが投げられないのでDHに回るようです。

B 柳田の代わりに、プロ3年目、20歳の上林誠知が上がってきそうだといいますから、ソフトバンクの層の厚さは尋常じゃない。李大浩とスタンリッジが抜けても、チームはまったく揺るがないですね。

D 投手陣も、攝津正、武田翔太、バンデンハーク、千賀滉大、中田賢一、メジャー帰りの和田毅らのローテ候補に、岩嵜翔、東浜巨、大隣憲司までいる。盤石すぎて、松坂大輔の出番があるのか……と思ってしまいますよね。

C ホークスで、どうしても外せない選手は松田宣浩だよ。FA宣言後に、4年16億円という、とんでもない年俸で引き留めているんだからね。

D 一度はチームを出るかどうかで悩んで、そこまで特別扱いされて残ったわけですよね。チーム内で浮いたり、本人も変に意識したりは……?

C それが、まったくないから松田は凄い。内川聖一も実績は申し分ないのに、自分が不振だと落ち込んでしまうタイプ。でも、松田は自分が打てなくても全然関係ない。ずっとムードメーカーとして騒いでいる。

A “とにかく明るい松田”です。王会長が手放さないのも分かる。工藤公康監督も「キャンプのMVPは松田」と言ってました。

D 我々、メディアにとってのキャンプMVPは、間違いなく阪神の金本知憲監督ですね。

B とにかく、経済効果は半端じゃない。関西方面は連日フィーバーです。

A グッズ売り上げもダントツの1位。昨季、最多奪三振の藤浪晋太郎も遠く及ばないですね。

D 金本さんは、ここ数年のタイガースのチーム作りに不満があったみたいで、いわゆる猛虎打線こそがタイガース、という信念があります。大和、今成亮太、俊介ではない、と(笑)。

B 横田慎太郎、陽川尚将といった選手を、掛布雅之二軍監督と二人三脚で育てようとしていますよね。とにかく、豪快な選手が欲しい。チームを変えよう、という意思がハッキリと見える気がします。

C 掛布が特に目をかけていたのが、新人の髙山俊。彼は東京六大学の安打記録を更新したけど、ヒットを打つ技術がズバ抜けている。六大学の球審が言っていたけど、髙山は「この球は見送るだろう」と思ったところからバットが出てくる。それだけスイングスピードが速いんだ。「こんな選手、見たことない」って、驚いていたよ。

D 性格もプロ向きというか、いい意味で個人主義ですからね(笑)。ちょっと気になったのは、大学時代から左打者で左中間に飛ぶ打球が多かったこと。プロの球に押されるのでは……と思っていたら、金本監督が髙山に「とにかくフルスイングしろ」と指導したと聞いて、ああ、ちゃんと見ているんだなあ、と思いましたね。開幕一軍でも、十分成績を残せると思います。

A “超変革”のスローガン通り、動きまくっている金本猛虎改革は、これまで順調ですね。

B その一方で、同じく新監督となった、巨人とDeNAはどうでしょう?

A まずは巨人ですが、金本監督と同じく、高橋由伸監督のグッズが売り上げ1位だそうです。2人とも現役時代の背番号ですね。

C 高橋は現役からすぐ監督になって、本人も周囲も選手の兄貴分という感じだけど、それじゃ監督は無理。“脱兄貴”が急務だ。

A 「猫の目打線」だった原辰徳監督とは違い、由伸監督は、オーダーを固定しようとしています。選手として見てきた“長期政権の歪み”を正そうとしているようにも思えますね。

D 阿部慎之助の捕手復帰もその一環ですかね。

C 主力投手数人が直訴したらしい。「阿部さんに受けてほしい」って。

D 小林誠司クンでは、ちょっと力不足でしたか。

C もともと打撃には期待してなくて「8番キャッチャー」で十分、というつもりだったんだけどね……。リードもひどいし、ちょっとコミュニケーションに問題があるみたい。

B それで阿部の満身創痍の捕手復帰ですね。もしパンクしたら……。

A 1月の自主トレの時点から「あれ?(違和感を感じる)と思うことはあった」なんて自分で言っちゃってますから。由伸巨人にとって最大の弱点ですね。

B 昨季のセ最下位だったDeNAは中畑清監督が退任し、アレックス・ラミレス監督が就任しました。注目度も抜群だし、客寄せ効果はすごいですね。

C 人気だけじゃなく、采配でもやってくれるんじゃないかって話だ。ラミレスが巨人の選手時代から“将来は指導者になる”と勉強していたのは有名だった。しかも、彼の分析は独特で、配球を投手ごとではなく、捕手ごとに見ていく。“ラミレスID”が球界のトレンドになるかもよ。

B 昨年5位の中日は、新たに獲得したキューバ人大砲のビシエドがいいらしいですね。森繁和コーチの肝いりみたいですが。

A チームの若返りが進んで、明るくなってきていますね。だんだん落合博満GMの色が薄くなっている印象です。平田良介と亀澤恭平のベンチ前のパフォーマンスが、若い女の子の間で大人気ですが、あれは落合GMが大嫌いなヤツ(笑)。それを普通にやっていますから、影響力は低下していると思います。

D 落合さんと谷繁元信監督って、今じゃ会っても目も合わさない、というところまで関係が悪化しているみたいですね。

C 谷繁監督は今季Bクラスだと確実にクビ。3年目の落合GMもそろってクビ、という話もあるね。

B 谷繁解任となると、次は……?

A まず名前が挙がるのは、立浪和義さんですね。それから、昨季で引退した山本昌さんの評価が高い。現役時代は中日一筋でしたから、今年初めて他球団のキャンプを訪問し「よそでは、こうなのか!」と、ものすごい勢いで視野が広がっているようです。

D 二軍の小笠原道大監督も評判がいいですね。コーチ陣ともちゃんと話しているから、選手への指導もブレない。すごくいい雰囲気ですよ。

A 小笠原さんは谷繁さんの後任にと、落合GMが連れてきたという話もあるからね。来季監督が誰になるかは、落合GMの去就に大きく影響しそうです。

B 去就といえば、広島からマエケンがいなくなってしまいました……。

A もう、黒田博樹の気合いがすごいです。気合い十分というか。こっちにも伝わってきますよ。

C 男気で現役続行したようなものだからね。ただ、黒田一人でマエケンの穴が埋まるわけがない。パンクしないか、心配だね。

D 男気といえば、西武の森友哉クンの気になる評判が……。

B 私も聞きました。ちょっと「天狗だ」「横着している」って話ですよね。

C オープン戦で捕手として出場してパスボール。しかも、それをダラダラ拾いに行っていた。あれはよくない。上は捕手として使いたいみたいだから、指導はしっかりしなくちゃ。

A 同じく気になるのが、オリックスの金子千尋。2014年に右肘にメスを入れていますが、再発の恐れがあるみたいなんです。

C あの子は非常にしなやかで、きれいなフォームで投げるんだけど、投手には酷使されたわけでも、フォームに問題があるわけでもないのに、しなやかすぎて、肘を痛めるケースが多々ある。元ヤクルトの伊藤智仁も、そうだった。心配だね。

D 最後に、期待の若手は誰かいますか?

C ロッテの平沢大河。高校生野手ではナンバーワンだ。とにかく守備がいい。1年目からショートで使ってもらいたいけど……伊東勤監督も、今季Bクラスだとクビだからね。将来に備えて平沢を使う余裕があるかどうか……。

B 楽天のオコエ瑠偉は、どうでしょう?

C まあ、苦労するだろうね。ただ、出身の関東一高は伝統的にバッティングが粗い(笑)。でも、逆に言えば改善点は多いので、伸びしろはすごい。プロの試合で使ってみたいだろうね。

D 三木谷浩史オーナーが黙ってないでしょう。「オコエを使え」って言ってくるんじゃないですか。

C 絶対言うだろ。楽天の星野仙一副会長も、本来は注目の新人は使うタイプだけど、オーナーの口出しは嫌うタイプ(笑)。オコエの起用をめぐって、三木谷と星野が大ゲンカでも始めたら、目も当てられないね。

 今季の開幕戦は、セ・パともに3月25日だ。各球団と選手たちの健闘を祈りたい――。

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