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【武豊】“世界最高峰”ドバイW杯デーに参戦します

[週刊大衆04月04日号]

 今年はじめての海外レース、「ドバイワールドカップデー2016」(3月26日、メイダン競馬場)が近づいてきました。僕がドバイを訪れたのはデビュー7年目の93年……柴田政人さんのウイニングチケット、岡部幸雄さんのビワハヤヒデ、そして僕が騎乗したナリタタイシンの3頭が、牡馬三冠レースで激しい火花を散らした年です。

 あの頃のドバイは、人の数よりラクダの数のほうが多くて(笑)。まさか、現在のように、世界から注目される大イベントになるとは思いもしませんでした。ヨーロッパの競馬に負けないようなビッグレースを作りたい――シェイク・モハメド殿下の想いがカタチとなったのは96年です。

「ドバイワールドカップ」が創設され、世界最高の賞金を目指し、世界各地から一流馬が集結。日本からも、僕が愛してやまない先輩、石橋守騎手(現調教師)が、ライブリマウントで参戦(6着)。アメリカが生んだ名馬、シガーと走るという、当時の僕にとっては、夢のような体験をしています。お酒が入ると、ろれつが回らなくなり、僕ですら何を言っているのかわからなくなることがある愉しい先輩から、この時の話をもう何度も聞いていますが、そのたびに見せるうれしそうな顔を見ると、なぜか、負けた……と思ってしまう自分がいて。ホント、羨ましいかぎりです。

 その後、98年には、「ドバイターフクラシック(現ドバイシーマクラシック)」が、00年には、「ドバイデューティーフリー(現ドバイターフ)」が新設され、今では一日でGIが5つ、GIIが3つ。すべての1着賞金を足すと、1840万ドル。日本円で、23億2800万円という世界屈指の大イベントとして、世界中から注目されています。

 日本も例外ではありません。8つのレースに予備登録を行ったのは、複数登録も含めて、延べ79頭。その中で招待状が届き、レースに出走するのは、「ドバイワールドカップ」に、ホッコータルマエ。「ドバイシーマクラシック」に、ドゥラメンテ、ラストインパクト、ワンアンドオンリー。「ドバイターフ」に、リアルスティール。「アルクオーツスプリント」に、ベルカント。「UAEダービー」に、ユウチェンジ、オンザロックス、ラニ。「ドバイゴールドカップ」に、ネオブラックダイヤ。計10頭が海を渡り、世界に挑戦します。

 僕が騎乗依頼をいただいた3頭……ワンアンドオンリー、ベルカント、ラニは、前田オーナー率いるチーム・ノースヒルズの馬たちです。今や、どのスポーツでも世界を目指すのは当たり前。でも、リスクがあることも忘れてはいけません。負けても、負けても、挑戦し続けてきた先輩たちの想いや努力。積み重ねてきた経験が今につながっている――このことをもう一度、胸に刻み、日本代表として心に日の丸を抱いて、ドバイに向かいます。みなさんも日本から熱い声援を送ってください!

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GⅠ制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】“世界最高峰”ドバイW杯デーに参戦します

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