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テロリストが狙う「日本の盲点」こんな場所が危ない!!

[週刊大衆2016年04月18日号]

テロリストが狙う「日本の盲点」こんな場所が危ない!!

 無辜の市民の命をも平然と奪う、極悪非道な狂信者たちの魔の手。世界で燃え上がる憎悪の業火が、いよいよ我が国にも飛び火する!

 3月22日、世界を震撼させるテロ事件が再び起きた。ベルギー・ブリュッセルの空港で自爆テロが発生。1時間後には、中心部の地下鉄駅でも再び自爆テロが起こり、計32人の死者(3月31日現在)と、400人近くの負傷者が出たのだ。「空港では2人が自爆しましたが、ロビーのパネルはほぼすべて吹っ飛び、調度品は四分五裂。当然、遺体や負傷者の状況も凄惨なもので、現場はまるで地獄絵図だったようです」(全国紙ヨーロッパ特派記者)

 続く地下鉄テロの現場は、市内にあるEU(欧州連合)の本部から徒歩5分。「これは、西欧諸国に対する挑戦であることは明白。昨年11月のフランス・パリのテロ事件の際から捜査当局が追っていた人物が実行に関与しており、いずれもイスラム過激派組織“IS”が犯行声明を出しています」(前同)

 ブリュッセルにはイスラム系住民の中でも不穏な者が多く住んでいるとされ、パリの事件でも、ここがテロリストの出撃拠点になったとの見方が強い。当局も、そうした地域に捜査に入るなどして対策に力を入れており、実際、テロの4日前には、パリの実行犯唯一の生存者をブリュッセルで逮捕している。「当然、警戒レベルも相当に高かったはずです。が、結局、簡単にテロを許してしまった」(同)

 欧州に与えた衝撃の大きさに、ISはさぞ高笑いか……と思いきや、そうでもなさそうなのだという。ISは今、アメリカをはじめとする有志連合の空爆によって重要な資金源であった原油の生産拠点を破壊され、シリアの重要拠点パルミラをはじめ22%もの支配地域を失うなど、勢力が弱まっているからだ。また、欧州内のテロ拠点も、基本的には内偵が進み、縮小しつつある。「ですから、このテロは、手負いのISによる必死の暴発的反撃との見方があるんです。計画的なものというよりは、テロによって自らの健在をアピールしようとした結果ですね。今後は、さらに積極的に仕掛けてくるかもしれません」(国際問題評論家の小関哲哉氏)

 “断末魔”とも言うべきテロの矛先は、今やIS側が“有志連合の一員”と見なす、すべての国に向く可能性があるという。「当然、アメリカの同盟国である日本も、そこに含まれています。昨年のパリのテロ事件後には、彼らの機関紙的なウェブサイト『ダービック』上で、“すべての日本人も我々の標的である”と宣言しましたからね」(警察庁関係者)

 遠い欧州で起こったような惨劇が、海に囲まれた平和な日本でも……とは、にわかには考えにくいかもしれない。しかし、国際インテリジェンスに詳しいジャーナリストの幡ヶ谷純氏は、暗い未来を予見する。「日本では“水際作戦”でテロを防げるはずだ、という油断があります。ISはそこを突き、日本に浸透を図っています。代表的な手口は、欧米諸国のパスポートを偽造し、ヨーロッパから戦闘員を旅行者として入国させるものですね」

 ドイツの大衆紙『ビルト』の昨年末の報道によると、内戦を避けて中東からドイツに入国した難民約96万人のうち、25万人近くが行方不明になったという。「不法就労などに走った人もいるでしょうが、一部には難民のふりをしてドイツに渡った戦闘員が国内で偽造旅券を手に入れ、そのまま世界各国に散っている場合もあるのです」(前同)

 中東からの入国者なら警戒もしようが、ドイツ旅券を持ってドイツ人として入国されたら、入国管理局も完全に見逃してしまう。「ISはネットでテロや処刑の様子を“放送”して賛同者を増やしてきましたから、日本やアジアのイスラム教徒を触発するメッセージとして、まず何かを起こしにかかる可能性は高いですね」(同) その場合、彼らが狙うのは、いったい、どんな場所なのだろうか?

「国会や官公庁などは、実は狙われにくいでしょう。東欧経由で自動小銃などが容易に手に入るヨーロッパと違い、日本にいるメンバーはおそらく軽武装になるので、警戒が厳重な場所は避けるはずです」(同)

 やはり、考えうるのは自爆テロや人質を取っての立てこもりだという。「前者の場合は、やはり繁華街が一番危険です。雑多な人がいて紛れやすく、逃走経路や目撃証言が曖昧になりやすいという特徴があるからです。特に、外国人観光客などが常に多い街は危険ですね」(前出の小関氏)

 また、相手がISとなると、にわかに女性に危険が及ぶ可能性が高まる。「ISは“女子に教育やキャリアは必要ない”と主張しているため、特に女子高や女子大などを襲う可能性もあります。同様に、通勤電車の女性専用車両なども大いに警戒が必要です」(前出の警視庁関係者)

 さらに、犯行自体はインターネットで流すことが目的のデモンストレーションなので、人が集まる場所であれば東京かどうかは重要ではない。「たとえば地方の空港、新幹線や地方の主要駅なども、テロのターゲットとなってくるでしょう。そして、アクセスがよく複数の出入り口があるレジャー施設やショッピングモールも、対象に含まれると思われます」(軍事評論家の古是三春氏)

 こうした場所で主に一般人をターゲットにしたテロを行い、それを新たな“宣伝材料”にするのだ。「ISに関しては、テロリストは都心の重要拠点を狙うという発想は捨てたほうがいいですね。むしろ、地方でもなんでも“ネットでバズる(広がる)場所”を選んでくるでしょう」(セキュリティ関係者)

 一方、オーソドックスに都内の重要拠点を狙ってきそうなテロ集団もいる。「相変わらずの“瀬戸際外交”を続ける北朝鮮の特殊部隊です。金正恩第1書記が最近、韓国に対するテロ活動を公式に指示したともいわれていますが、伊勢志摩サミットや参院選を控えた日本も、これからはターゲットになるでしょう」(防衛省関係者)

 北朝鮮の特殊部隊は厳しい訓練を積んでおり、個々の能力が非常に高いという。「以前接触した工作員は“我々が70人いれば、東京23区を麻痺させることは簡単だ”と言っていましたよ。それほど北朝鮮の工作員は優秀であり、世界屈指の特殊部隊ともいえるのです」(『コリア・レポート』編集長の辺真一氏)

 では、実際、北のテロ部隊はどう動いてくるのか。「彼らが狙うとしたら、2~3人一組に分かれ、電気や通信などのインフラの主要施設への攻撃ということが多いでしょう。一説には、95年にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の研究をし、都市型テロの能力を磨いているともいわれています。また、韓国では政府要人に不審な小包が届くケースが最近増えており、小包爆弾や毒ガスのような手段も使うといわれています」(前出のセキュリティ関係者)

 ISと違い、北朝鮮のテロの最大の目的は日本社会や経済にダメージを与えることなので、要人や中枢機能への攻撃もためらわずに加えてくる可能性があるという。だが、実は、これら北朝鮮とISの狙いが一致する機会があるのだ。「それは、5月の伊勢志摩サミットに合わせて開かれる、各国の大臣級の会議。実はこれが、財務は仙台市、農業は新潟市……といった具合に、ケースによって開催都市が違うんですよ」(前同)

 他には、つくば、富山、軽井沢、神戸、倉敷、広島(ここのみ4月)、高松、北九州で、それぞれ国際会議が開かれる。伊勢志摩の本会場もある中で、これだけ場所が多岐にわたれば警備要員は分散するし、地元警察を加えても、いささか頼りない。「北の狙いそうな要人級会議に、IS好みの“人の集まる地方都市”という条件も完全に満たしてしまっている。本会場が伊勢志摩に決まる過程で、他に立候補していた各都市のメンツを考えて振り分けた“日本的発想”の結果なんです。IS、北朝鮮のいずれも同時多発テロを常套手段としていますから、最悪、日本列島中で大惨事が起こる可能性も……」(前出の警察庁関係者) 春から剣呑な話だが、これが現在の世界の現実。政府には危機感を持ってテロ対策に臨んでもらいたい。

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