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「4月からの値上げ地獄」プロが教える対処法

[週刊大衆2016年04月25日号]

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「4月からの値上げ地獄」プロが教える対処法

 国民の懐に深く突き刺さって痛みを増す無為な経済政策。そんなものに負けないために、有識者推奨の対策術を大公開!

 春の訪れを喜んでばかりもいられない、今年の4月。生活に身近なものが相次いで値上げされ、今後、電気料金まで改定される予定なのだ。「円安などで2%の物価上昇率を見込んでいたアベノミクスの影響は、これまでは原油価格の下落によって上昇率が相殺されていました。ところが、原油価格がついに底打ちしてしまい、本来の物価上昇率に近づこうとしています」(経済アナリストの森永卓郎氏)

 それでも景気が回復して給与も上昇していれば問題ないが、そううまくはいかない。株価の上昇もストップし、ただ「物価が上がるだけ」なのが実情だ。実際、タバコの『メビウス』(旧マイルドセブン)は、JTが1985年に民営化されて以降、増税以外の理由で値上げされるのは初めて。庶民の味方『角瓶』(サントリー)は32年ぶりに値上げされた。そこに、自動車重量税と軽自動車税に加え、事実上の税金である年金や社会保障費も引き上げられる「取れるところからドンドン取る大増税」(経済評論家の杉村富生氏)がのしかかるのだから、庶民にとってはたまったものではない。

 この地獄の病に効く“処方箋”はないものか。有識者に取材し、有効と思われる対処法を得られたので、紹介していこう。お父サン世代がまず気になるのが、12%以上も値上げされた角瓶だろう。大手の居酒屋チェーンの店長も、「5月のメニュー改定時に『角ハイボール』を値上げせざるをえない」とこぼすように、飲んべえの非常事態だが、外食事情に詳しい記者は、「“激安”をウリにするなど値上げしづらい事情を抱える店もありますから、応援の意味も込めて、そういう店を使えば影響を最小限に抑えられるでしょう」と語る。では、家庭での晩酌派はどうすればいいのか。「値上げといっても、あくまでそれは希望小売価格の話。インターネットで安い商品を探せば、意外と安く買えるんです」(経済ジャーナリストの荻原博子氏)

 試しに『角瓶』で調べてみると、なんと、値上げ前より安い価格で販売されているケースもある(4月6日時点)。ネット通販に苦手意識がある方でも、わずかな手間で晩酌がより楽しめるとなれば、いかがだろう。また、調味料や食品に関しては、「コンビニが独自に販売するプライベートブランド(PB)商品がお得。気軽に購入でき、スーパーで買うより安いことも多いですからね」(経済誌記者)

 食品や飲料品のみならず、電気料金も全国的に改定される。荻原氏が勧める処方箋は、この4月から始まった電力自由化を利用しての“乗り換え”だ。中でも、東京ガスがお得なのだという。「来年4月にはガスも自由化される関係で、東京ガスは、この1年の“時差”の間にできるだけ顧客を確保しようと、ガスと電力のセット割引を積極的にPRしています」 たとえば、東京電力から東京ガスに切り替え、ガスとのセット割にすると、年間6万6000円も浮くケースがあるという。

 月額で670円、年間で8040円も負担が増える国民年金保険料については、「現金でまとめ払い(前納)すると、年間で3460円割引されますので、負担増が軽減されます」(前同)

 また、「おくすり手帳」を持参しないと1回あたり約40円の負担増(3割負担のケース)となるなど、4月から改定された医療費だが、ある病院の関係者は、次のようにアドバイスする。「診療報酬が全体的に改定されているので、事前に病院に確認するといいでしょう。中には、改訂による診療代の高騰を利用して、余計な診療報酬を請求されるケースもありますからね」 さらに、薬代についてもこう続ける。「今回の診療報酬改訂で、コンビニなどでも売られているジェネリック医薬品(後発医薬品)の価格が、さらに下がることになりました。これを積極的に利用することで、トータルの医療費を抑えられますよ」

 一方、自動車重量税も新車の登録から13年経過すると約5%増税されるが、「新車が売れないための税制です。実際、10年以上乗った車は燃費が落ちますので、買い替えを検討中の方は、今の車をいつ買ったかチェックするといいかもしれません」(前出の杉村氏)

 また、車関係では、首都高や第三京浜など複数の高速道路の利用料金も引き上げられた。ドライバーにはより厳しくなるが、「東京の周囲を走る外環道は値下げされましたので、地方から地方へ移動する際は、首都高を走らずに外環道を利用することで、料金を抑えられる可能性があります。また、高速道路は時間帯や曜日によって30~50%割引されますので、うまく利用したいですね」(高速道路事情に詳しいジャーナリストの村松虎太郎氏)

 これまで値上げ対処法を紹介してきたが、実は“物価上昇地獄”は、まだまだ始まったばかりだという。「これから2年の間に、値上げラッシュが続き、アベノミクスの目標である2%を超える上昇率となる可能性があります」(杉村氏)

 そこで把握しておきたいのが、事前の“値上げ情報”だ。もし分かっていれば、一時的とはいえ、買いだめなど打てる手も多くなる。前出の森永氏によると、今後値上がりしそうなのは、「輸入品や輸入原材料を多く使う商品です。具体的には、ガソリン、灯油、小麦粉、菓子、アイス、麺類、乳製品、プラスチック製品などに注意したいですね」 生活を防衛するには、世の中の流れを見ることも肝要。庶民の知恵で、なんとか乗り切りたい。

「4月からの値上げ地獄」プロが教える対処法

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