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再始動した橋下徹、『報ステ』と「大臣」究極の選択

[週刊大衆2016年04月25日号]

再始動した橋下徹、『報ステ』と「大臣」究極の選択

 ついに“再始動”した稀代の暴れん坊。引く手あまたの前大阪市長が行きつく先ははたして、どちらなのか!?

“ナニワの喧嘩師”の第二幕が、いよいよ始まった! 昨年12月に大阪市長の任期を満了し、政界を引退した橋下徹(46)が、フリーアナの羽鳥慎一(44)との冠番組『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(テレビ朝日系)をスタート。「11日からのレギュラー放送開始に先駆けて、3月23日には、予告特番『橋下×羽鳥の新番組始めます!』が放送されました。しかも、これがゴールデンタイムの3時間スペシャルという扱い。テレ朝が、橋下人気に大きな期待を寄せている証と言えますね」(放送作家)

 しかしながら、この特番の視聴率は、関西では15%に迫る数字だったものの、関東では9.9%と1桁台に甘んじてしまった。「特番では、待機児童問題も取り上げていましたが、それよりも、若者のピアスの是非や最近のチョコレートの値段といったソフトな話題が多く、橋下さんの表情も終始、にこやかでした。制作現場が橋下さんに気を遣い過ぎたところもあるのでしょうね。本人も関西だけでなく全国区の人気を得るには今までのままでは通用しないと考えたのかもしれませんが、舌鋒鋭い政治家時代の“暴れん坊・橋下”の姿を期待していた視聴者には、物足りなかったかもしれません」(芸能リポーターの川内天子氏)

 当然、レギュラー放送では、大きなテコ入れがなされるという。「特番後の打ち合わせでは、“8年間の政治家としての経験や思いを、なんとか番組に活かしたい”という橋下さんの意欲が、番組スタッフに伝えられたそうです。また、池上彰さんのように、ニュース解説のコーナーを作り、知識人としてのイメージを打ち出していきたいという希望があるそうです。なんとしても番組を盛り上げたいテレ朝は、橋下さんの要望を最大限採用するはず。なので徐々に、持ち味も発揮されてくるのではないでしょうか」(前出の放送作家)

 なぜ、テレ朝がここまで橋下を特別扱いするかといえば、裏にはこんな狙いがあるからだといわれている。「それはズバリ、彼の『報道ステーション』への起用ですよ。古舘伊知郎の降板で、後継者候補に宮根誠司ら多くの大物キャスターの名前が挙がったものの、調整はつかず。結局、自局の富川悠太アナに落ち着きましたが、彼は、あくまで大物招聘までのワンポイントリリーフにすぎない。『報ステ』のメインを橋下さんが張り、あらゆる既得権に激しく切り込んでいくような番組になれば、高視聴率は間違いないという読みがあるのでは。件の特番の収録には局幹部や報道の役員までが顔を揃えたといいますから、テレ朝の本気度がうかがえます」(前同)

 そう考えると、羽鳥とのコンビというのも合点がいく。「橋下さんの過激な発言を上手にフォローして、問題にならないように調整していける力があるのは、好感度が高く安定感抜群の羽鳥さんくらいでしょう。そういう意味では、新番組で橋下さんは、報ステのキャスターとして必要なバランス感覚を身につけようとしているのかもしれません」(前出の川内氏)

『サンデー・ジャポン』(TBS系)などでの共演を通じ橋下と親交の深い、テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏も、この可能性を否定しない。「今のテレビ業界は、自分の意見で視聴者を納得させられるだけの力あるキャスターが不足しています。橋下さんは、タレント、弁護士、知事、市長、党首という類稀なキャリアの持ち主であり、何よりテレビ的に言えば“話せる人”です。大物キャスターになれる素質は十分なんですよ」 今から半年後の10月には、早くも“報ステキャスター.橋下徹”が見られるかもしれない……。

 しかし一方で、こんな声も聞こえてくるのだ。「“政界復帰はない”と明言している橋下氏ですが、かつては“2万%ない”と言いながら、大阪府知事選に出た男ですからね。今も、おおさか維新の会の法律政策顧問として党の会合にも出席しており、政界との関係は保ったまま。事実上は、現役といってもいい立場でいるのが、今も政治への情熱を失っていない証ですよ。機運が高まれば、前言を撤回し、堂々と政界復帰をするのでは……」(民放局政治担当記者)

 また橋下は、昨年12月に市長を退任した直後、都内のホテルで安倍首相と3時間半にもわたる会談を持ったことが報じられている。「おおさか維新の会と自民党との政策面での連携や国会や選挙での協力について意見交換をするなど、橋下氏と安倍首相が親密な関係を維持していることは間違いありません」(前同)

 なんでも、安倍首相こそが、橋下の政界復帰の最大の仕掛け人だという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、「安倍官邸からすれば、橋下徹という男の存在感は、ますます高まっていると思います」とし、こう続ける。「今年に入り、自民党は甘利大臣のスキャンダル、宮崎謙介元議員のゲス不倫などなど、問題続き。特に、“保育園落ちた日本死ね”問題の対応の不手際により、女性の支持率が大きく低下しています」 そんな中で、迫る夏の参院選。官邸、自民党内の選挙への不安感は高まるばかりだというのだ。

 さらに、安倍首相が12年12月に第2次政権を発足させて以来の最大の悲願、憲法改正。3月2日の参院予算委員会でも改めて「在任中に成し遂げたい」と明言しており、それには参院選での3分の2の議席の確保が絶対条件になってくる。「そのためには、消費増税の延期や、バラマキ政策、必要であれば衆参W選挙など、使える手はなんでも使う腹づもりでしょう。その一つが、改憲で政策が一致する橋下氏、およびおおさか維新の会とのタッグ結成で、橋下氏の人気や発信力を最大限利用して改憲を推し進めたいと考えていると思います」(前同)

 “民間人”である橋下に、内閣参与ないしは特命大臣のポストを与え、政権への取り込みを図るのではという見方もあるが、鈴木氏は、「私は、安倍首相はストレートに橋下氏に出馬の打診をするのではないかと思っています。橋下氏にとっても、自分を高く売れるのは改憲が争点となる今だろうという見立てはあるでしょうから、首相からの打診となれば出馬の可能性は大いにあると思います。衆参W選挙になり衆院に立候補できるとなれば、その可能性はより高まると思います」

 選挙は7月。そうなると、始まったばかりの新番組はどうなってしまうのか。「番組は3か月で打ち切りになるでしょうね。ただ、テレ朝の早河洋会長は定期的に官邸に招かれて意見交換をするほど安倍首相との関係は良好だし、また新番組の異例の早期打ち切りを認めることは橋下氏に大きな貸しを作ることにもなる。今後、政界との“特別な関係”を築けるとなれば、テレ朝としても悪い話ではないでしょう」(前出の民放局政治担当記者)

 そして橋下の出馬で風が吹き、きたる選挙で与党が3分の2の議席を確保できれば、論功行賞としてはもちろん、内閣支持率アップを図る目的でも、橋下の入閣は間違いないだろう。「大阪都構想に大いに未練のある橋下氏は、当然、地方自治を司る総務相を希望するはずです」(前同)と言われるのだが、弁護士時代、“茶髪の風雲児”としてテレビ界に旋風を起こした橋下は、今度は、“永田町の風雲児”を目指すのか、それとも、『報ステ』キャスターとしてテレビ界に旋風を巻き起こすのか。

 前出のデーブ氏が言う。「現役の首相とちょいちょい会う人が、政治をやめるとは思えません。ただ、テレビの制作現場は、やはり楽しいので、“政治に興味はあるが、直接、関わるのはもういいや”と思うかもしれません。あるいは、年齢的にはまだ若いので、思い切り政治の仕事をした後に改めてテレビに本格復帰ということもありえそう。今後のことは、まだ本人も分かっていないと思いますよ、きっと」 引く手あまたの喧嘩師・橋下徹の明日はどっちだ!?

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