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【武豊】うれしいことに海外騎乗が多い一年に!

 4年に一度のスポーツの祭典――リオ五輪まであと4か月弱。ここに来て柔道、競泳……と出場選手も次々に決まり、僕の中でもオリンピックムードが徐々に高まってきました。

 リオと日本との時差はほぼ12時間。リアルタイムで見ようとすると、完全に昼夜逆転の生活になってしまうので、さすがにすべてを見ることはできませんが、その舞台に立つ権利を勝ち取ったアスリートたちに敬意を持って、テレビの前で応援したいと思います。

 でも、本音を言えば――やっぱり、競馬もオリンピック種目に加えてほしい。KEIRINがあって、なぜ競馬はないのか? 人馬一体――技術を競う馬術に対して、スピードを競う競馬があってもいいんじゃないか!? もし、もしも……競馬がオリンピック種目になったら……想像しただけでワクワクしてきます。日の丸を背負う誇りとプレッシャー。経験したものにしかわからないさまざまなものを味わうことで、またひとつ成長できるような気がします。

 その代わりとはいきませんが、今年は海外のレースに参戦する機会を多くいただけそうです。スタートは、すでにお伝えしたドバイワールドカップデーです。シーマクラシックに出走したワンアンドオンリーが5着。アルクォーツ・スプリントのベルカントが12着と悔しい思いをしましたが、そのマイナスを一気に吹き飛ばしてくれたのが、UAEダービーを制したラニの走りでした。世界中の名馬と一流ジョッキーが集った大会は、そのままオリンピックにしてもおかしくないほどで。その中で勝つことができたのは、引退した競泳の北島康介選手ではありませんが、“ちょー気持ちいい”ものでした。

 この勝利で、ラニは、5月7日、アメリカ、チャーチルダウンズ競馬場で行われる「ケンタッキーダービー」に出走することになりました。

 昨年末、香港、シャティン競馬場で行われたGI「香港カップ」で優勝したエイシンヒカリは、欧州遠征を予定。5月24日、フランスのGI「イスパーン賞」(シャンティイ競馬場)、6月15日、イギリスのGI「プリンスオブウェールズS」(アスコット競馬場)を目標に、今月末、成田空港から旅立ちます。

 そしてもう一頭。今週末、24日は、ヌーヴォレコルトとのコンビで、香港、シャティン競馬場で行われるGI「クイーンエリザベス2世C」(芝2000メートル)に挑みます。彼女のことは、説明する必要もないでしょう。一昨年のオークス馬で、「桜花賞」3着、「秋華賞」「エリザベス女王杯」はともに2着。昨年暮れ、エイシンヒカリが優勝した「香港カップ」も2着に入り、その力は誰もが認めるところです。「頼んだよ」というひと言はそのまま、「勝ってくれ」ということです。ジョッキーとして、これほど光栄なことはありません。今週も海外から吉報をお届けできるよう挑みます。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GⅠ制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】うれしいことに海外騎乗が多い一年に!

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