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金本阪神VS由伸巨人「男気采配」で雌雄を決する!!

[週刊大衆2016年05月02日号]

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金本阪神VS由伸巨人「男気采配」で雌雄を決する!!

 慶応大卒の“静かなるドン”、ブッ叩き上げの“鉄人アニキ”本物の“漢”はどっちだ。誌上バトル、見逃すなーッ!

 東京ドームに大歓声が轟いた。――去る4月上旬、血で血を洗うガチンコ“3連戦”が開催された。伝統の一戦、巨人・阪神戦である。

 シーズン開幕から首位争いを繰り広げてきた両軍団の直接対決に、プロ野球ファンは熱視線を向けたが、今年、就任した新監督――高橋由伸(41)、金本知憲(48)両監督の采配もまた注目された。野球解説者の江本孟紀氏が、こう言う。「両チームともに、新監督の下で、選手がヤル気を出していますよね。でも、そのやり方は対照的なように見えますが……」

 ならば、どちらが監督として“漢(おとこ)”なのか――。その疑問に答えるべく、本誌は今回、“肝っ玉”“義理人情”“インテリジェンス”の観点から、「男気采配3番勝負」を挙行。親分としての資質を問うッ!!

 まずは、“肝っ玉”。「由伸監督は、実によくやっていますよ」とは、ベテラン野球記者。「2度目に原辰徳監督が率いた2006年からの10年間で、戦力は低下の一途の巨人。とにかく故障が多く、2軍と3軍に、合計で12億円以上の選手が燻ぶっているわけです。でも、由伸監督は、これを、しかと引き受けました。肝を据えて“盃”を受け、現状、結果を出しているから大したものです」(前同)

 これに対し、「何を言うとるんですか。胆力は金本の圧勝に決まっとるやないですか」と反論を口にするのは、在阪のスポーツ紙記者。「金本監督は就任するとき、“これまでの阪神の体質を根本的に変えるなら、引き受ける”と条件をつけて、コーチ陣をバッサリ一新。腹心に、矢野燿大作戦兼バッテーリーコーチを入閣させ、実質的なナンバー2としています。最初に一発、フロントにカマシ入れたんですわ。“俺の好きにやらせろ”とね」(前同)

 事実、金本監督の“超変革”プランは、気合いがハンパではない。凄味さえ漂っているのだ。「金本監督は、1番髙山俊、2番横田慎太郎、3番マット・ヘイグと、昨年とまったく違うオーダーを組み、シーズンに臨みました。結果、いい形になってて、1番のルーキー髙山がめちゃくちゃハマっています」(スポーツ紙デスク) 成績を出せなければ、クビ必至の男気采配。開幕戦から、ほぼ新スタメンで固定してきたが、「2番の横田の成績が落ちてきたら、スパッと江越に切り替えた。この思い切り、実に見事です!」(江本氏)

 対する“由伸巨人”の基本オーダーは、「誰がやってもそうだろうという保守的な並びで目新しさゼロ」(前出のデスク) コーチ陣も、盟友の井端弘和こそ入閣させたものの、代わり映えナシ。結局、フロントの言いなりか!? この“肝っ玉”勝負、金本監督の勝利!!

 さて第2戦は“義理人情”。一軍の将たる者、約束を守り、情に厚ければ選手もついてこようというもの。「これこそ、由伸監督ですよ」と言うのは、前出のベテラン野球記者。「現役を退いた松井秀喜が、再三の監督要請にもかかわらず、優柔不断で煮え切らなかった。で、由伸が志半ば、現役への未練を断ち切って、監督を引き受けたわけです。博愛、献身、自己犠牲を生きる軸としている。こんな野球人、他にいますか?」(前同)

 これは、恩師の長嶋茂雄巨人終身名誉監督の“跡目継承”あってこそのもの。ミスターは由伸監督に、こう言ったというのだ。「僕には僕の、原には原の野球があった。由伸は由伸の野球をやればいい。現在の手駒を考え、背伸びをせず、自然体で自分の信じる道を進むことだ」 常勝軍団には、後進へ道をゆだねる歴史あり。それをそのまま、由伸監督は自分の野球に活かした。全国紙運動部記者が、こう言う。「選手を全面的に信頼してるんですよね。とにかく、バントでも、ヒット・エンド・ランでも、サインを出しません。投手も多少打たれても、全然代えようとしない。スタメンも、あまりイジる様子がないですね」 不気味なまでに無言を貫く、“静かなるドン”。

 対する金本監督は、「義理堅い男です。監督就任前の昨年11月、広島カープ時代の師匠である三村敏之元監督の墓を詣でとります。その際、同行したテレビクルーに“すまん。カメラ止めてくれ!”と言い、人目を気にせず号泣。とはいえ、采配は自分の思うようにバッサリいく男ですからねえ……」(前出の在阪記者) 男気采配、第2ラウンドの“義理人情”は由伸監督の勝利ッ!!

 ここまで1対1の同点。最終戦は“インテリジェンス”、どちらが賢い采配を振るえるかだ。「金本の鳥谷敬の扱い方は、“インテリジェンス”そのものですよ!!」と言うのは、球団関連スタッフ。「監督就任直後、金本は“お前が変わらないとチームは変わらない”と鳥谷に言って、チームの柱としての期待を言葉にして伝えました。それを受けて、鳥谷は2月末の春季キャンプで大ハリキリ。誰よりもヤル気を見せ、ハキハキと大声を出し、走り込んでは、チーム全体の空気を明るくし、組織強化を図ったんです」(前同)

 さらに、金本監督は、その春季キャンプの野手MVPに鳥谷を選出。「なのに、シーズンが始まると、彼の実力をシビアに見て6番を打たせている。年俸4億円の鳥谷に対し、飴と鞭を使い分け、うまく操っています。これ、前年の和田監督なら、絶対できない芸当ですよ」(同)

 一方の由伸監督も、負けていない。「一塁にコンバートされていた阿部慎之助をキャッチャーに戻したのは、まぎれもない英断。開幕時、コンディション不良のため、阿部は二軍スタートとなりましたが、野村克也氏が“巨人優勝のキーマンは、キャッチャー阿部”と言い、今ペナントの首位を巨人と予想しているほど。“キャッチャーを重視する監督は信用できる”と、由伸監督の采配をベタ褒めしていたんです」(前出のデスク)

 あの名将・ノムさんが認めるとは、なかなかのもの。とはいえ、甲乙つけ難く、最後の“インテリジェンス”は引き分けか――。まだ始まったばかりの、2016年プロ野球。シーズンを制覇する本物の漢は、どっちだ!?

金本阪神VS由伸巨人「男気采配」で雌雄を決する!!

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