日刊大衆TOP トレンド

知られざる美味!! 全国「ご当地グルメ」大調査

[週刊大衆2016年05月09・16日号]

知られざる美味!! 全国「ご当地グルメ」大調査

 旅の楽しみをさらに盛り上げるメシネタを大調査。レジャーをより楽しいものにしてくれる、ご当地グルメ。その知られざるヒミツ――初耳データをドーンとお届け!!

 まずは北から、北海道。海産物やジンギスカンのイメージが強いが、この数年で、その名前とともに全国的に知名度をグンと上げている鶏のから揚げ「ザンギ」は悶絶必至のうまさ!「発祥は、釧路市の揚げ鶏肉専門店『鳥松』。一羽丸ごとぶつ切りにし、さまざまな部位の骨つき肉のから揚げを、秘伝のソースにつけて食べるのがオリジナルです」(フードライター)

 “ザンギ=鶏のから揚げ”として広まりつつあるが、本来は“から揚げにしたもの”の総称。現在、鶏肉に限らず、たこザンギ、鮭ザンギといった、新鮮な魚介類を使ったさまざまな食材がザンギとして道内各地で提供されているというのは、北海道以外の人には初耳だろう。北海道はでっかいどう。本誌連載『美味巡り極うま麺』でおなじみのフードライター、はんつ遠藤氏がオススメするのは、60年の歴史を誇る「小樽あんかけ焼きそば」。「海産物の多い五目あんかけ焼きそばのことで、小樽市内および近隣の飲食店で幅広く提供されています。製法などの細かな規定はなく、最大の特徴は、麺とあんの量の多さ。名店として知られる『龍鳳』のレギュラーサイズは、通常の店の超大盛りサイズ。食べ応えがありますよ」(はんつ氏)

 続いて青森では、2012年の『B-1グランプリ第7回大会』でゴールドグランプリに輝いた「八戸せんべい汁」は外せない。B級グルメ食人の柳生九兵衛氏は、こう言う。「せんべい汁とは、肉や魚、野菜などで出汁を取った汁の中に八戸藩伝承の南部煎餅を割り入れて、煮込んで食べる八戸地方の郷土料理。この煎餅、実はお米ではなく、小麦粉が原料の、せんべい汁用“おつゆ煎餅(かやき煎餅)”。出汁を吸うと、すいとんや、ほうとうのような独特の食感になるんです」

 八戸周辺には、せんべい汁を出している店が、約150軒もあるというから、近くを通ればすぐに、どこか見つかるはずだ。福島・双葉郡浪江町の名物「なみえ焼きそば」も、有名だ。「濃厚なソースで味つけされた、うどん並みの太さの麺が最大の特徴です。地元の大堀相馬焼のお皿で提供するのが正式なスタイルで、焼きそばを完食すると、皿に描かれた9頭の馬がお目見えします。これには“ウマクイク”という願いが込められており、震災後には地元の人々の心の支えにもなりました」(前同)

 本格的ななみえ焼きそばが食べられる食堂『杉乃屋』は、浪江町が避難指定区域となっていることから、現在は二本松市の「二本松市市民交流センター」内で営業中だ。「『杉乃屋』は、焼きそばもいいけど、実はラーメンも、めちゃくちゃ美味しいんですよ」(同)

 お次は関東。まずは「武蔵野うどん」から。「東京都の多摩地域と埼玉県西部に伝わる郷土料理。“肉汁つけうどん”に代表されるコシがかなり強い、太いうどんを、豚肉の細切れがたっぷり入った、温かいつけ汁につけて食べるスタイルが人気で、各地で出店が増えています」(前出・はんつ氏)

 また、静岡・浜松市との“餃子戦争”でも知られる栃木・宇都宮市の「宇都宮餃子」も、チャンスがあれば、ぜひ食べたいもの。「両市は消費量日本一をめぐり、激しく火花を散らしてきましたが、宇都宮サイドから“今後は量より中身で勝負です”との提言があり、対決ムードはひと段落。宇都宮餃子は、白菜を中心に野菜がたっぷりで、肉やニンニクは控えめ。さっぱり味が特徴で、パリパリに香ばしく焼かれた皮の食感も食欲をそそります」(前出・フードライター) 一方の「浜松餃子」は、「肉が多めで、野菜はキャベツと玉ねぎが中心。それをさっぱり食べるために、中央にもやしが添えられているのが特徴です」(前同)

 加えて、静岡には『B-1グランプリ』の第1回、第2回でグランプリを獲得し、知名度ナンバーワンのご当地グルメとなった「富士宮やきそば」もある。「富士宮やきそば専用の蒸し麺は、戦後の食糧難の時代に、ビーフンを再現しようと試みた過程で生まれたもの。トッピングには肉かす(油かす)、仕上げに削り粉を振りかけるのが特徴ですね」(同)

 焼きそばは、ご当地グルメの定番だが、この富士宮やきそばと、秋田の「横手やきそば」、群馬の「太田焼きそば」が、“三大ご当地やきそば”といわれている。「横手やきそばは、片面焼きの目玉焼きトッピングに、紅ショウガではなく福神漬けがついてきます。太田焼きそばは、特徴的な太麺に、唯一の具であるキャベツの甘みとシャキッとした食感が引き立つ濃厚ソースが、クセになります」(同)

 他にも、全国各地にご当地焼きそばが増えているが、この理由を、前出の柳生氏は、こう説明してくれた。「焼きそばって、家庭やお祭りなどで、誰もが1度は食べたことがありますよね。こうして、自分の中で基準となる“焼きそば像”が多くの日本人にあるため、具材や味つけをアレンジすることで地域のカラーを出しやすいんです。また、鉄板で炒めて出すという提供のしやすさも、各種イベントでは重宝されるため、新しく開発されやすいんです」

 所変わって、たこ焼きにお好み焼き、串揚げに豚まんと、名物の多い近畿地方からは、「肉吸い」を紹介しよう。「吉本新喜劇の俳優・花紀京が、舞台の出番の空き時間に、難波千日前にあるうどん店『千とせ』を訪れ、“肉うどん、うどん抜きで”と注文。店主がそれに応えたことから広まりました。今やコンビニでも販売される人気メニューです」(芸能プロ幹部)

 同店は、現在も若手芸人たちが多く訪れる。「芸人たちの間では、“千とせの肉吸いを食べたら売れる”と言われる開運パワースポットのような存在ですね」(前同) なんばグランド花月で新喜劇を見た後に寄る!?

 四国なら、ご当地ラーメンとして存在こそ有名ながら、まだ他地域には出店の少ない「徳島ラーメン」に要注目!!「豚骨スープに濃口醤油やたまり醤油で味つけし、トッピングには大量の豚のバラ肉。生卵を割って食べるのがお約束。味が濃く、地元では“ご飯のおかず”としての位置づけで、ライスつきの店が多い。この豚骨の“茶系”以外に、鶏がらスープの“黄系”、豚骨に白醤油をカマした“白系”もあります」(情報誌記者) 九州では、大分の「日田焼きそば」を、はんつ氏がこう絶賛する。「元祖は日田市の焼きそば専門チェーン『想夫恋』。麺の両面を焦げるほどガチガチに焼きますが、それでいて中の麺はモチモチ。ご当地焼きそばは数あれど、個性的な食感と風味が味わえる他にはなかった味です」

 対して柳生氏は、一般的にはラーメンのイメージが強い福岡・博多で「博多うどん」を猛プッシュ。「透き通ったつゆにコシの弱い麺。ゴボウ天、丸天(すり身を揚げた練りもの)、九州の甘い醤油味の肉などの具が特徴でしょう。地元では、ラーメンより、うどん派の人のほうが多いともいわれています」

 他にも、地域創生の拠点として注目され増加している、各地の「道の駅」にも、積極的に寄ってみるのも吉。「福島・喜多方市『喜多の郷』の“喜多方ラーメンバーガー”はバンズが麺。中には豚の角煮やナルト、メンマが入っていて、よくできてるな、と唸りました。岩手・一関市『厳美渓』には、小鉢に入った8種類の味の餅が楽しめる“もち御膳”がある。ここでは正月以外も一年中、餅を食べる習慣があって、同店では、毎月第4金曜日の昼間、さまざまな餅が900円で食べ放題の“もちバイキング”もやってます」(柳生氏) 食べ過ぎにはご注意を!

知られざる美味!! 全国「ご当地グルメ」大調査

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.