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中日・落合GM「今季で退任」 権力闘争が決着!?

[週刊大衆2016年06月06日号]

中日・落合GM「今季で退任」 権力闘争が決着!?

 圧倒的な成績を残しながら“ミスター”になれなかった男の時代が、今終わる。健闘するチームの裏で続いた権力闘争がいよいよ決着!

 プロ野球が開幕して、約2か月。混戦模様のセ・リーグにあって健闘が目立つのが、昨年5位に沈んだ中日ドラゴンズだ。谷繁元信監督が選手との兼任から専任になって迎える初のシーズン。大方の下馬評は「今年もダメだろう」というものだったが、5月8日には首位に立ち、その後もしっかり優勝戦線に食らいついている。

 あまたの野球解説者が中日のBクラスを予想する中で、唯一、中日優勝を予想した江本孟紀氏はこう語る。「昨年は確かに5位と低迷しましたが、チーム打率は6球団中2位、チーム防御率は3位と、Aクラスの地力はあったんです。今年はそうした下地に加えて、ビシエド、ナニータという新戦力が爆発している。今の好成績はちっとも不思議ではありませんよ」

 特に、ビシエドの活躍ぶりは特筆に値する。出場49試合の時点で打率.308、打点36、本塁打13。押しも押されもせぬ中心打者として、チームを牽引している。「そのビシエドを獲ってきたのは、ドミニカに太いパイプを持つ森繁和ヘッドコーチです。森氏は毎オフ現地に飛び、有力選手探しに奔走。現地の野球関係者からVIP待遇で迎えられるほど信頼が厚く、いい選手が来る確率が高いんです」(スポーツ紙記者)

 現在の中日の好調は、森コーチと谷繁監督という2人の手腕によるところが大きいと言える。「森氏が中日に来たのは、2004年。同年に監督に就任した落合博満氏(現GM=ゼネラルマネージャー)の誘いでした。谷繁監督も、落合氏の推薦による就任。今の好調は、やはり“落合ライン”の力なんです」(前同)

 だが、一見盤石のような落合ラインに、このところ、不穏な空気が漂っているのだという。「実は、谷繁監督と落合GMの関係が、もはや修復不可能なところまで悪化しているんです。昨オフから練習の視察などでも、すべての場面で、お互い顔を合わせないようなタイミングで動いており、実質、口も利かなくなっているとか」(中日新聞関係者)

 昨年までの谷繁監督は指導者経験も少ないうえ、選手兼任だったため、監督業がなかなか思うようにできないという事情があった。「そのため、落合さんの参謀を長く務めた森ヘッドにある程度の采配を任せざるをえず、実質的に落合さんの“傀儡”でした。谷繁さんもそれを快く思っていなかったようで、かねがね落合さんからの“離反”を画策していたんです」(前同)

 その姿勢が鮮明になったのが、今年から守備コーチに就いた佐伯貴弘・前2軍監督をめぐる一件。彼は「声出し」を怠った新人選手に暴力を振るうという不祥事を起こしている。「それで落合さんは、今季は佐伯さんをクビにしようと考えていました。しかし、谷繁監督がそれに猛反対。内野でも外野でもない“ヒラの守備コーチ”という謎のポジションを作ってまで、彼を残したんです」(球団の内情に詳しい地元記者)

 佐伯コーチは、谷繁監督とは旧大洋ホエールズの同僚で気心の知れた仲だ。「今季の中日のダッグアウトを見るとよく分かりますが、谷繁監督の近くにいるのは、ほとんど佐伯コーチ。これまで周りを“落合派”で固められていた谷繁監督の精神安定剤になっているんですよ」(前同)

 これにより、落合氏と谷繁監督の決裂は決定的に。そして、谷繁監督がより主体的に采配を振るい始めた結果、チームの調子も上向いてきたことで、現場での落合氏の存在感は急速に薄れていっているという。「落合さんの意を受けて動いていた森ヘッドコーチも、パワーバランスの変化に気づいたのか、今は距離を置こうとしているようです」(前出の中日新聞関係者)

 高まってきた“脱落合”の機運。当の本人は、どう考えているのだろうか。「落合さんのGMとしての任期は、実はもともと来年1月まで。しかし、本人は“長期院政”のつもりです。まず契約満了が1月というのがクセモノで、普通に考えるとシーズン終了後の11月でよさそうなものですが、次期のコーチ人事などにも関わって球団に隠然たる影響力を残し、あわよくば契約を延長という狙いがあるようですね。谷繁さんたちがあくまで歯向かうようなら、成績や理由はどうあれ、首をすげ替えることも折り込みずみでしょう」(前出の地元記者)

 だが、どうも今回は「そうは問屋がおろさない」という雰囲気なのだという。「OB会や地元財界といった球団を取り巻くキーマンたちが、本格的に“落合排除”でスクラムを組み始めているんですよ」(前同)

 その最大の理由は、球団史上、最悪と言っていいほどのファン離れだ。「落合時代以降、ナゴヤドームでの主催試合の年間入場者数は減少の一途。星野さんの時代と比べると40~50万人単位で減っており、昨年は約200万人。巨人の301万人、阪神の268万人とは比べるべくもなく、“カープ女子”効果もあって伸びてきた広島の190万人に抜かれる寸前。このままでは“Bクラス”転落は確実です」(中日新聞関係者)

 ナゴヤドームでは、選手とお揃いのユニフォームを来場者全員に無料配布する人気企画がある。かつては、その日は常に満員だったというが……。「今では、この日でさえ当日券が3~5000枚も出るありさま。他の日はもっとひどい状態です。スポンサーも怒り心頭で、広告収入も減る一方。球団は頭を抱えていますよ」(前同)

 ある中日OBは、「結果、すなわち勝つことがすべて」と標榜し、他の要素をすべて捨ててきた“落合イズム”に、その原因をみる。「07年の日本シリーズで、あと1回抑えれば完全試合だった山井に交代を送った采配が象徴するように、落合の野球は“正しいけど味気ない”と不人気だった。GM就任後にはチームを支えてきた生え抜き選手をことごとく切り捨て、人事ではOB会と対立して、小笠原(道大=現2軍監督)、大塚(晶文=投手コーチ)ら外様を重用するところも、地元愛の強い名古屋のファンに嫌われるところだね」

 そして、そんな状態に嫌気がさした山本昌、山﨑武司、立浪和義、井端弘和など実力派OBが、「落合さんがいるうちは中日に戻らない」と口を揃えているというのだ。四面楚歌の落合GMだが、それでも、これまで“オレ流”を貫けたのは、「自分の目の黒いうちは落合でいく」というほど惚れ込む中日のドン・白井文吾オーナーの後ろ盾があったから。だが、“反落合”の火の手は、白井氏をもってしても止められない規模にまで広がっているのだという。「“客離れを、なんとかしてくれ”という悲鳴が、地元財界やグループ各社から上がっていますからね。特に、大口スポンサーのスズキは強硬に“落合体制ではもう、つきあいきれない”という姿勢でいるようです。これでは、白井氏も今オフの“落合切り”を決断せざるをえないでしょう」(地元記者)

 そうなれば、現在のドラゴンズとは一線を画している生え抜きOBたちの帰還も十分考えられる。「権力闘争に勝利した格好の谷繁監督も、契約は来季まで。その成績次第で流動的でしょうが、山本昌や山﨑武司が帰ってくれば、いずれは今季の阪神の“1軍金本・2軍掛布”のような夢の監督コンビも実現するでしょう。再び“愛される球団”になるために、オーナーの決断を期待したいですね」(前同) 誰もが認める名選手・名監督でありながら、最後まで“ミスタードラゴンズ”になれない落合氏。孤高の“オレ流”の時代が、静かに終わろうとしている――。

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