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掛布が見出した! 阪神・原口文仁「虎の最強捕手」の素質

[週刊大衆2016年06月20日号]

掛布が見出した! 阪神・原口文仁「虎の最強捕手」の素質

 育成契約の選手が支配下登録と同時に一軍昇格で大暴れ! そんな“シンデレラボーイ”がタイガース優勝を請け負う!!

「超変革」を標榜する今年の阪神。金本知憲監督が掲げる、そのスローガンにピッタリの男が現れた。それが原口文仁捕手(24)だ。「プロ入り7年目の選手なんですが、4月27日に初めて一軍登録されるや、その日の試合で、いきなりプロ初安打。その後も打ちまくって、大暴れしているんです」(スポーツ紙デスク)

 6月5日現在、32試合に出場して打率.343、5本塁打、長打率.520の大活躍。得点圏打率.406と、チャンスに強いところも頼もしい限りだ。力みなぎる彼のバッティングを、野球解説者の江本孟紀氏もこう絶賛する。「スイングが速くて思い切りがいいですね。軸がしっかりしていて、タイミングよくボールを捉えるので、ヒットが出て、数字が上がっているんでしょう」

 守備に関しても秀でた才能が見て取れるという。「バッティングばかりが評価されていますけど、僕が一番いいと思うのはキャッチングですね。構えがいい。下手な捕手ほど、投手が投げ始めた瞬間にミットが下に動いてしまうものなんですが、ミットが動かないんです。今の12球団の捕手で、ミットを動かさないのは原口だけです」(前同)

 梅野、岡崎の「捕手2人体制」で始まった今シーズン。この2人の打撃不振が課題だった阪神にとっては、まさに救世主だ。だが彼は、ただの救世主ではない。「原口の背番号は“94”なんですが、一軍デビュー戦でつけた背番号は“82”。実は彼、一軍登録と同時に支配下登録された育成選手だったんです。そのためユニフォームが間に合わず、山田勝彦二軍コーチからユニフォームを借りて出場していたんです」(前出のスポーツ紙デスク)

 原口は、まさに“シンデレラボーイ”なのだ。そんな無名の育成選手の大抜擢の背景には、掛布雅之二軍監督の存在がある。「昨秋、新監督に就任した金本監督が鳴尾浜のファームの練習を視察した際に、“バッティングのいい選手がいる”と原口を推したのが掛布二軍監督でした。それまでの2年間、育成&打撃コーディネーターとして若手を見続けてきた掛布二軍監督は、原口のセンスを見抜いていたんです。原口本人も、掛布二軍監督のアドバイスのおかげで今のフォームが完成したと話しています」(前同)

 掛布二軍監督の打撃理論と指導、そして選手を見る目には定評がある。「“バットの芯で球を捉えるには、体の軸がぶれないことが大事”と、きわめてシンプルな理論なんですが、指導法が実に的を射ているんです。あの江川卓氏も絶賛していました。おそらく目利きは球界随一だと思います」(専門誌記者)

 育成選手が一軍で活躍できると見抜いたのはさすが。だが、一部では……。「原口は昨シーズン、ファームでは一度もマスクを被ってはいないんです。打撃の資質は見抜いていたかもしれませんが、捕手としての成功は“うれしい誤算”だったんじゃないかな」(在阪野球記者)

 ともあれ、掛布二軍監督の目と金本監督の「超変革」が相まって誕生した“打てる捕手”。しかも、阪神生え抜きとなると、どうしても、あの田淵幸一氏と比べたくなってしまう。だが、前出の江本氏は、「今の段階で比べるのは、田淵に失礼でしょ。好調をいつまで維持できるかが問題。ただ、形ができているから、彼にとっては大きなチャンス。私はずっと使い続けるべきだと思います」 確かに、まだ1か月の好調ぶりだけでは、あの天才ホームラン打者の名捕手・田淵氏と比較するのは早計だろう。それに、守備面でも課題が出てきている。「遠投100メートル、二塁への送球が1.8秒台という強肩は高校時代から注目されていましたが、現在の盗塁阻止率が2割以下と低いんです。ちなみに巨人の小林誠司は4割台。まずは阻止率を上げることが当面の課題です」(スポーツ紙記者)

 しかし、原口には田淵氏にないものがある。それは、どん底から這い上がったハングリー精神だ。「育成だったことばかり注目されていますが、実は2010年にドラフト6巡目で入団した選手。その後、12年に腰痛を患って自由契約となり、育成選手として再契約したんです」(前同) それだけではない。以降、シート打撃中に死球を受けて左手を骨折、さらには右肩を脱臼するなど、彼の野球人生は不運の連続だった。「それでも原口は入念なケアをして、それらを克服してきました。内野手転向の話もありましたが、捕手へのこだわりも強かった。本当にまじめな選手なんですよ。あんなに黙々と練習する選手、なかなかいません」(前出の在阪記者)

 エリート街道を走ってきた田淵氏とは対照的だ。「これだけ故障してダメになった場合、普通ならすぐにクビですよ。それを阪神は何年も育成選手としてチームに留めた。原口は、普通のエリートとは違う思いを持っているはずです。球団の温情に応えなければという強い思いがあるんだと思いますよ」(江本氏) 7年目で、やっと片鱗を見せた類まれなる才能と不屈の精神力、そして、それを温かく見守る球団――。原口が“ミスタータイガース”の称号を手にする日も、そう遠くないと見た!

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