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「我が巨人軍は…」だけじゃない! スーパースターたちが残した「プロ野球珍言・暴言・金言」大連発

[ヴィーナス2016年06月07日号]

「我が巨人軍は…」だけじゃない! スーパースターたちが残した「プロ野球珍言・暴言・金言」大連発

 特大ホームランに剛速球、プレーでファンを魅了するのは一流の証。その言葉で沸かせるのは超一流の証! そんなプロ野球選手たちの熱き名言集!!

●「我が巨人軍は、永久に不滅です」

 これは、巨人軍の長嶋茂雄三塁手が、1974年10月14日に後楽園球場で行われた『引退セレモニー』で発した、いまだ色褪せない「名言」中の「名言」だ。現在の日本プロ野球機構の前身、日本職業野球連盟が誕生して今年で80年。この長嶋の言葉に限らず、この間、多くの野球人が、数々の名言、迷言、暴言を発してきた。実は長嶋氏は名言の宝庫で、冒頭で紹介したものの他にも、印象的な名言をいくつか残している。

●「勝つ勝つ勝つ」

 94年、日本プロ野球史上初めて同率首位で並んだ巨人と中日が最終戦で雌雄を決した10.8決戦。この試合の直前、巨人の宿舎だった名古屋都ホテルの会議室のミーティングで長嶋監督が選手を鼓舞した言葉だ。こういった、いわゆる名言とは別にカタカナまじりの長嶋語も一世を風靡した。

●「失敗は成功のマザー」

 これは、その中でも傑作と言えるだろう。そして、長嶋といえば王。世界のホームラン王・王貞治の残した名言は、身の引き締まるようなものが多い。その代表的なものが、

●「よく“人間だからミスはするもんだよ”と言う人がいますが、初めからそう思ってやる人は、必ずミスをするんです。基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ」

 王氏に言わせれば、真剣で斬り合いの勝負をしていた昔の武士が、「ときにはミスもある」なんて思っていたら自らの命に関わってしまうということだという。「だから彼らは、絶対に、そういう思いは持っていなかったはずです。時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかです」というのが王の信念だったのだ。
 少し、時代を遡ってみよう。プロ野球草創期の代表的な名言といえば、これ。

●「グラウンドには銭が落ちている」

 人気野球漫画『グラゼニ』のタイトルの元になった有名なフレーズだが、これは、日本プロ野球史を代表する指導者の一人、鶴岡一人氏が発した言葉で、次のように続く。「グラウンドには銭が落ちている。人が二倍練習してたら三倍やれ。三倍してたら四倍やれ。銭が欲しけりゃ練習せえ」 選手のプロ意識を覚醒させ、練習のモチベーションを上げる、今でも、どの世界でも通用するような名言である。
 後に監督としてV9を達成した川上哲治が、現役時代に残した名言として知られているのが、

●「ボールが止まって見えた」

 実は、この言葉は「和製ディマジオ」と呼ばれた小鶴誠氏の発言であって、川上のものではないという説も。とはいえ、打撃の神様と呼ばれた川上氏が、まさに神の領域に入った時代の名言として、世の中に流布していることは確かだ。
 長嶋、王と同時代の強打者でありながら、パ・リーグという陽の当たらないリーグに所属していたことで、人気面では、大いに水をあけられていた南海の野村克也のいかにも“らしい”名言が、

●「長嶋は向日葵(ひまわり)の花、どうせ私は日本海に夜咲く月見草」

 おそらく、この名言は、太宰治の『富嶽百景』に出てくる「富士には月見草がよく似合う」というフレーズからインスパイアされたものだろうが、スーパースター長嶋に対する、対抗心と自負がうかがえるノムさんらしい名言と言えるだろう。実は野村氏は「名言の宝庫」。現役時代に他にも、

●「生涯一捕手」

 という、素晴らしい言葉を残している。後に「ぼやき」が有名になってからは、その含蓄ある名言を聞こうと、毎試合終了ごとに、記者が野村監督の前に集まった。そんな、監督時代の野村氏の名言中の名言が、

●「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

 勝つときは、どうして勝ったのか、よく分からないような勝ち方があるのだが、負けには必ず理由があるという内容。これも、実は野村オリジナルではなく、松浦静山の剣術書『剣談』からの引用であるらしい。監督時代の野村語録には、もう一つ有名なフレーズがある。

●「マー君、神の子、不思議な子」

 たとえ打たれても、そういう試合に限って打線が奮起して「負け投手」にはならない、そうした田中将大投手の強運を評した言葉だが、語呂がよく覚えやすいので、耳に残りやすい。野村氏にはコピーライター的なセンスがあるのかも。

 その野村氏の南海時代の弟子で、現野球解説者の江本孟紀氏が、阪神タイガースを辞めるきっかけになった名言が、コレ。 

●「ベンチがアホやから野球はできん」

 昔も今も、プロ野球界では、「首脳陣批判」は最大のご法度。そうしたタブーを破って、痛快な最後っ屁をかまして退団した江本氏は、当時の阪神ファンから「よくぞ言ってくれた」と大喝采を浴び、このセリフは、その後、解説者、タレントとして活躍する江本氏の「キャラクター」を決定づけた。この発言について、江本氏は当初、著書などでは発言自体を否定していたが、近年になって、自分がそう発言したことを認めている。
 この江本発言のあった81年、20勝6敗、防御率2.29、奪三振221と圧倒的な活躍を見せて、巨人を4年ぶりの優勝に導いたのが江川卓。78年に野球協約上の「空白の一日」を利用して、ドラフトを経ずに巨人に入団しようとした、いわゆる「江川事件」の主役だが、彼のキャラクターを決定づけた発言が、激昂する記者を前にして言い放った次のひと言だった。

●「そう、興奮しないで」

 この発言で、記者たちがさらにヒートアップしたことは言うまでもない。87年、9年間のプロ生活を終え、32歳の若さで現役を引退した江川氏、当初は引退の理由について、投手生命をかけて、

●「禁断の針を打った」

 と、野球漫画のヒーローのような作り話をしていたが、鍼灸医療のプロたちから、「そのような針は存在しない」とクレームがつき、虚言であったことが暴露される。江川氏は、のちに引退の理由について、次のように発言を修正している。

●「勝てなくなったとき、いつまでもユニフォームにしがみついていてはダメだと思います」

 江川引退から2年後、巨人と近鉄が対決した日本シリーズで飛び出した名言が近鉄の加藤哲郎投手が発したといわれる次の言葉。

●「巨人はロッテより弱い」

 このシリーズ、始まるなり、近鉄があっという間に巨人に3連勝。王手をかけた3戦目に先発し、6回1/3を3安打無失点に抑えた加藤のこの発言で、巨人ナインの怒りに火がつく。巨人は残りの4試合を全勝し、逆転優勝する。しかし、実は、加藤は「巨人はロッテより弱い」とは発言していないのだ。実際の発言は次の通り。「(巨人に)打たれそうな気がしなかったし、大したことなかった。シーズン中のほうがよっぽどシンドかったです。相手も強いし」 まあ、発言内容を意訳すれば、ロッテより弱いということになるのだろう。その後、日本一を味わえないうちに球団自体が消滅してしまったことを考えれば、悔やんでも悔やみきれないひと言だった。

 さて、80〜90年代の球界におけるスーパースターといえば、清原和博。近年は野球以外の話題を振りまいているが、現役生活の22年間は、誰がなんと言おうと輝いていた。通算525本塁打は歴代5位。500本を超えた頃には、次のように発言している。

●「ようやく偉大なる先輩たちの姿が見えてきた」

 とはいえ、清原にはあまり名言らしい名言はない。言葉よりも「存在感」が先立つのがこの男の特徴だ。
 さて、21世紀に入る頃から、王、長嶋の時代には考えられなかった日本人メジャーリーガーの存在が当たり前になってきた。そのパイオニア、野茂英雄の発言。

●「挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。でも挑戦せずして成功はありません」

 野茂氏をきっかけに、日本人の一流選手はメジャーを目指すようになる。巨人の主砲だった松井秀喜には、巨人からの猛烈な引き留め工作があった。それを、振り切って「夢」を追うこととなった松井は、渡米前の記者会見で次のように語った。

●「今は何を言っても裏切り者と言われるかも入れないが“松井は(大リーグに)行って良かったな”と言われるようにしたい」

 実際に松井は、この言葉を実践して見せた。
 松井氏と並び称される、もう一人の「伝説」のメジャーリーガーがイチロー。彼の語録は、何冊も本になっているが、シーズン213安打でフィニッシュしたオリックス時代の08年の試合後のインタビューで、彼らしい発言をしている。

●「一番になりたかったですね、僕は。ナンバーワンになりたい人ですから。オンリーワンのほうがいい、なんて言っている甘い奴が大嫌い」

 この他、人の意表をつく発言も多い。09年3月23日、第2回WBCで優勝し、ドジャースタジアムを1周した後、次のように発言している。

●「気持ちよかったですねえ。もうね、ほぼイキかけました。ええ、すんません」

 メジャーリーガーで投手の代表だった松坂大輔は、ボストン・レッドソックスに入団が決まったときに次のように発言している。

●「夢という言葉は好きではない。夢は見るもので、かなわないもの。ここで投げられると信じてきたから、ここに来られた」

 もう一つ、現役メジャーリーガーの代表、ダルビッシュの言葉を紹介しよう。

●「土・日の休みが消え、夏休みが消え、冬休みが消え、友達が遊んでるときに練習してた。だから今がある」

 やはり厳しい世界、それがプロ野球。最後は再び、長嶋氏の名言で締めくくろう。

●「野球とは人生そのものです!」

「我が巨人軍は…」だけじゃない! スーパースターたちが残した「プロ野球珍言・暴言・金言」大連発

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