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小池、蓮舫に古館!?「新都知事候補」の行方

[週刊大衆2016年07月04日号]

小池、蓮舫に古館!?「新都知事候補」の行方

 あまりに酷い「公私混同」で味方の自公もついに三行半。東京五輪のホストの座を争う“仁義なき戦い”が勃発する!

「リオ五輪まで解散や辞職について待ってほしい」 東京都の議院運営委員会理事会で“涙の弁明”をした舛添要一東京都知事。しかし、その願いもかなわず、都議会全会派が一致して不信任案を提出する構えを示すや、一転して辞職願を提出。21日付で東京都知事を辞することになった。

「前回の都知事選で舛添氏を推薦した自民党は、9月までの続投容認で、知事と話がついたと聞いていたのですが……」(都庁関係者) それが、なぜ不信任案提出へと変更されたのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、こう語る。「6月10日の金曜日までは、自民党都議団も“様子見”という雰囲気でしたが、土・日(11・12日)に、官邸から圧力がかかったのです」

 舛添問題への批判はエスカレートする一方。この問題が全国に飛び火して、7月10日投開票の参議院選挙に影響しかねないと判断したのだという。そこで自民党も、即辞職に舵を切る。13日の都議会での集中審議で“記憶にない”を連発した舛添氏に対し、自民党の川井重勇・都議会議長が14日に辞職するよう説得するも、舛添氏はこれを拒否。ついに自民党も堪忍袋の緒が切れ、最後通牒として不信任案提出を通告。舛添氏は味方にも見限られる形となった。

 こうして舛添氏の辞職が早まったわけだが、“新しい日本の首都の顔”は誰になるのだろうか。街頭取材をしたところ、「誰がなるにせよ、知名度優先の候補は勘弁してもらいたい」(50代・男性)という声が大多数。「前都知事の猪瀬直樹氏が1年、舛添氏が2年半。通常の任期4年の間に、政治と金の問題で2回も都知事選が行われることに。1回の選挙にかかる費用は50億円。2回で100億円もの“血税”をドブに捨ててしまったのです」(東京都職員)

 血税の私的流用のみならず、巨額な選挙費用を押しつけられた都民としては、堅実に職務をこなすトップの就任を希望するところ。だが、都知事候補で名前が挙がるのは、相変わらず知名度優先の著名人ばかりだ。

 まずは前宮崎県知事の東国原英夫氏。次いで、柔道の五輪金メダリストでもあることから生活の党副代表の谷亮子参院議員の名も挙がったが……。「東京五輪を控えていますから話題性は抜群でしょうが、彼女は一部報道で“自民党にくら変えしての参院選出馬”も取り沙汰されており、都知事選への出馬はやや流動的です」(全国紙政治担当記者)

 この他、女子アナ出身の丸川珠代環境相に、桜井俊元総務省事務次官ら。「“官僚のトップのどこが知名度優先?”と思われるかもしれませんが、この桜井氏、人気アイドルグループ『嵐』の櫻井翔の父親なんです。女性週刊誌でも“翔君のパパ”として取り上げられ、女性の間では知名度抜群」(テレビ誌記者)

 さらには舛添氏の元妻・片山さつき参院議員の名まで……。ここまでくれば、もはや“お笑いネタ”だ。だが各政党は、さすがに慎重になっているようだ。「特に与党・自民党は、石原慎太郎氏、猪瀬氏、舛添氏と、3人連続で推薦して当選した知事が任期途中で辞職していますからね。今回は任期を全うできる人を選ぶのに必死だと思いますよ」(前出の全国紙記者) では、自民党は誰を都知事候補に推すのだろうか。「実は、まだ候補を一本化できない状態です。党都連が舛添氏の9月辞任にこだわった最大の理由もそれ。時間を稼ぎたい思惑もあったのです」(自民党関係者)

 そんな中、党内で一番に浮上するのは、小池百合子元防衛相だという。「彼女はスキャンダルとは無縁だし、閣僚経験などの実績もあります。前回の都知事選でも、党都連は一時、小池氏でゴーサインを出していたといいます」(前同)

 小池氏に決まりかと思いきや、また口を挟んできたのが、あの御仁。「東京五輪組織委員会会長の森喜朗元首相です。小池氏は旧森派時代に、ボス(森氏)の反対を押し切って小泉純一郎内閣の環境大臣に就き、総裁選にも勝手に出馬しました。つまり森氏は小池氏が大嫌い。それだけの理由ですが、安倍晋三首相も、小池氏擁立を諦めたといわれます」(官邸筋)

 結果、“森氏お気に入り”の石原伸晃経済再生担当相や、前述した丸川氏、霞が関が推す桜井氏の名前も急浮上した。知名度優先の部分もあるだろうが、それ以上にクリーンなイメージの強い候補者と言えるだろう。しかし、ここにきて事態は二転三転。話が振り出しに戻り、小池氏を擁立する声が高まっているという。「森氏に対しては周囲が説得に動いているようです。本人も意欲満々。初の女性都知事であり、五輪の顔になるわけですから、国政で埋もれるより魅力的な話でしょう」(前出の鈴木氏)

 自民党が小池氏に執心するのには、理由がある。「民進党が、東京都選出の参院議員である蓮舫代表代行を候補に立てるのではないか」(自民党関係者)という読みがあるからだ。「事業仕分けの印象が強い蓮舫氏なら、税金のムダ使いや癒着の心配はありません。リベラル票の多い東京では、かなり有利です」(民進党関係者)

 岡田克也代表も、舛添氏が辞意を表明した15日の会見で、「勝てる候補が必要だ」と話していた。そうなると、女性初の都知事誕生という歴史的快挙を争い、“小池VS蓮舫”の女の戦いが見られるわけだが、話はそう単純ではない。「蓮舫氏は、2010年の参院選東京選挙区で、2位にダブルスコア以上の大差をつけて勝利しました。改選数6の東京で民進党が2議席を維持するには、どうしても彼女が必要」(前同)

 一方で、こんな裏技も。「参院選東京選挙区で当選後に都知事選に出れば、議員辞職で党は議席を1つ減らしてしまいますが、比例代表に回れば、次点の民進候補の繰り上げ当選という可能性もあります」(前同)

 いずれにせよ、22日の参院選告示日直前までは、なんとも言えない話だが、裏技はもう一つあるという。「参院選で圧勝した蓮舫氏が、その余勢を駆って、民進党の都知事候補を応援して回るというプランです」(民進党中堅議員関係者)

 問題は、蓮舫氏が応援する候補が誰かということ。取材を進めると、そこに驚くべき名前が挙がってきた。「実は、キャスターの古舘伊知郎氏の名が挙がっているのです」(前同) 古舘氏は、3月末にテレビ朝日の『報道ステーション』を降板。同番組で厳しく政府に物申していた姿を見れば、確かに申し分ない。「降板した際、古舘氏が政界に進出するという噂はありました。降板の背後には自民党の圧力があったともいわれますから、出馬するとしたら、民進党の推薦で出るでしょう。“古舘・蓮舫タッグ”が自民党に立ち向かう構図は、プロレスでいえば新日が全日に殴り込みをかけるようなもの。馬場……いや、自民党にとっては脅威です」(スポーツ紙記者)

 自民党も黙っていられない。ここへきて、ある名前が急浮上してきた。橋下徹・前大阪市長だ。「橋下氏は大阪府知事選に出馬する前、“2万%ない”と断言して出馬した人物ですからね。本人はないといっていますが、予断は許しませんよ」(鈴木氏) 15日の会見で、おおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は、「(橋下氏の都知事選出馬は)2万%ない」と話した。大阪府知事選の際と同じ確率ということは……!?

 しかも、そこには「なるほど……」と思える伏線が隠されているという。「元長野県知事の田中康夫氏が、おおさか維新の会の候補として参院選の東京選挙区から出馬しますが、それは橋下氏の都知事選出馬の“地ならし”だというんです。維新の会としても、国政は田中、地方は橋下の二枚看板体制を確立する構想があるようですし……」(東京都議会関係者)

 おおさか維新の会の知名度や人気は、関西では抜群でも東京ではさっぱり。そこで、田中氏が東京進出の先兵になるというのだ。「民進党の出方次第では、自民党は小池氏ではなく、安倍首相や菅義偉官房長官と“ツーカーの仲”とされる橋下氏を推す可能性が出てきました」(前同) 小池氏と蓮舫氏の一騎打ちとなるのか、はたまた、古舘・蓮舫連合の民進党が橋下氏を推す自民党に挑むのか。いずれにしても、カネに溺れることなく、都政を全うできる首長の誕生を願うばかりだ。

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