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「東京都知事選」候補者を超辛口採点!“政界のご意見番”がメッタ斬り!! 

[週刊大衆2016年08月01日号]

「東京都知事選」候補者を超辛口採点!“政界のご意見番”がメッタ斬り!! 

 7月14日に告示された東京都知事選(31日投票)。自民党が17年ぶりとなる分裂選挙となり、まれに見る大混戦が予想されている。「しかも、自民党と民進党の各都連が候補者の擁立に大苦戦。公示日までに、候補者が現われては消え、大迷走が続きました」(都庁関係者)

 かつて都知事選に出馬表明したこともある“政界のご意見番”、元参議院議員の野末陳平氏(84)が、ドタバタ都知事選の裏側をメッタ斬る!

「都知事選の前に、まず、話しておかなきゃならないのが参院選。僕はね、これまでなら、選挙が近づくと血沸き肉躍りワクワクしたものですよ。選挙に出るのも、見るのも大好きな“選挙病”というヤツだね。ところが、今回の参院選はワクワク感が全然なかった。だって、テレビの選挙特番見てたら、まだ開票が始まっていないのに、もう当確が出ているんだから、“オイ、バカにすんなよ”って。開票日当日、11時には寝ちゃったよ。くだらなくてさ。まあ、最近の選挙は制度改革で楽になっちゃたからね。ハッキリ言って、AKB48の総選挙並みだね。初めっから、もう論外。特に今回盛り上がらなかった理由はいくつかあるんだけど、その最大の理由が都知事選。都知事選の話題ばかりが先行して、かき回されちゃったね。だから舛添要一君の責任は重大だよね」

 実は、野末氏と舛添前知事には浅からぬ因縁がある。1999年の都知事選で一度出馬表明した野末氏は、自らの出馬を取り下げて舛添氏の応援に回った経緯があるからだ(舛添氏は落選)。ところが、前回の都知事選では一転。もはや、“舛添派”ではなくなったと自身のブログでも明かしている。

「舛添君はね、利用できるうちはトコトン人を利用して、利用価値がなくなると、あとはサヨナラ~。僕が彼を応援していたときには毎日のように電話やFAXで意見を求めて来たのに、そのあと彼が厚生労働大臣になって、僕が後期高齢者医療の件で意見交換を求めたら、以降は一切連絡なし。一番の友達だった栗本慎一郎(経済人類学者で元衆院議員)とも金で揉めて、それっきり。そのくらい自分勝手なヤツだからね。それが都民の信頼を得て、都知事になっちゃったんだから。

 というのも、彼は虚像を作るのが抜群に上手いからね。僕も騙されちゃった一人だしさ。騙された都民が悪いんじゃなくて、騙したアイツが悪いんだよ。しかも、自らあんないい加減な政治資金の遣い方をしていて、ボーナスと給料もらってドロン。おまけに、50億円もの税金使って選挙までさせて、都民にお詫びの一言もない。急に都知事を辞めちゃったもんだから、どの政党も参院選はあるし準備期間はないし、それで候補の名前ばかりが先行しちゃったわけだね。ま、お陰で参院選は割を食ったと。舛添君は、参院選までつまらない選挙にしちゃったんだよね」

 これまで蓮舫参院議員や俳優の石田純一氏、元通産省の官僚・古賀茂明氏、“櫻井パパ”こと、桜井俊氏(アイドルグループ嵐の櫻井翔の父で前総務事務次官)、都知事選を2回連続で次点だった宇都宮健児弁護士らの名前が出ては、消えていった。

「まず都知事選に出馬表明したのは、都知事選になると毎回必ず立候補する泡沫候補たちだったな。彼らはみんな、いわゆる“選挙病”の患者でさ。僕も一時、その病気にかかっていた(笑)。今はもう治ったけどね。この病気は、一度かかってみないと分からない。選挙で自分の名前は売れるし、街頭で堂々と自分の意見を主張できる。これはもう快感の一言。ただ、選挙費用50億円の一部が、彼らの自己満足と売名行為に使われているってことを、有権者は忘れちゃいけないね。

 それから、蓮舫。まだ都知事選の候補者たちが出そろう前から、“彼女は下着を脱いで待ってますよ~”って、若手の落語家たちと高座ではネタにしていたんだよ。彼女が都知事の座を狙っていたのは事実。ところが、舛添が粘っちゃったから先に自分の選挙(参院選)が来ちゃった。無念だろう。ただね、彼女が参院選に出て、都知事選にも出馬するという“両取り”のチャンスが実は一度だけあったんだよ。蓮舫が参院選でトップ当選して、東京選挙区のもう一人の民進党候補(小川敏夫元法相)が次点で落選すれば、蓮舫が都知事選に鞍替えしても、次点候補の小川敏夫が繰り上げ当選となり、民進党の議席は減らない。

 そうなると、身内(民進党)から批判を浴びるどころか、自らタマ不足の都知事選候補となって当選すれば、参院選、都知事選と2度の大活躍になるわけだ。こうなると勲一等だよね。ところが何の因果か、小川敏夫君が6位で当選したもんだから、彼女はその瞬間、“脱いだ下着をはき直した”んだよ(笑)。蓮舫はまだいいよ。それより、あの石田純一ってのは、何なんだ?

 テレビのキャスターが“野党統一候補へ向けて意味ある一石を投じた”とか持ち上げてるのを見て、テレビのヤツは大バカだと思ったね。本気で都知事になるつもりなら、無所属でも出馬できるわけだし、“野党統一なら出る”なんてムシのいい話が通用するほど、政治の世界は甘くない。それから、(出演するCMなどの)違約金がどうのと言ってたけど、そんなことは当たり前の話。出馬する前にそんなことに思いが至らなかったオマエがバカなんじゃないのって。

 誰かにおだてられ、のこのこ出ていったら、それが出馬会見だった……なんだかそんな感じだったよね。ただ、石田純一は出馬を示唆して辞退するまで、話題が5日はもったんだからそういう意味ではまだマシかもしれないよ」

「だって、古賀某の場合、報道が出て一晩明けたら、もう別の候補の名前が出てるんだからね。もうこうなったら、笑い話だ。それに比べると、“櫻井パパ”の判断は賢明だったね。自民党の都連が口説きに行ったのは事実だけど、きっちり辞退したからね。口説きに行くヤツもバカが多いんだけど、あれがフツーの反応。だって、出馬したって、本人にも息子にも何のメリットもないだろう」

 結果、有力候補として正式に出馬したのは、増田寛也元総務相、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、小池百合子元防衛相ら。それから、“珍候補”として、山口敏夫元労相がいる。「まず、増田氏からいこうか。彼は、一定の評価は得られそうだけど、残念ながら、僕自身、よく知らないから、何とも言えないね。逆に、ヤマちゃん(山口敏夫氏)とは親しいけど、なぜ今回出馬したのか、理由が分からない。だって、勝算はないし、いまさら山口敏夫の名前を売るメリットもない。まったく気が知れないねえ。

 鳥越俊太郎のことも知ってるけどねえ……もう、76歳だろう。その年齢で、しかも、がんを患ってて、選挙に出るというのは無茶だよなあ。僕が友達なら、むしろ、出馬を止めてあげたいよ。参院選で改憲勢力が3分の2以上を占めたため、これではいけないと思い、出馬したって伝わっているけど、それは国政の問題だからね。改憲といったって、まだ先の話だし、都民にしたら、ピンと来ない。どこかピントがずれているんだよねえ。

 あとは小池百合子。彼女が国会議員になって初登庁の日、先輩である僕のところに挨拶に来たんだけどね。その恰好を見てビックリ。サファリルックなんだよ。理由を聞いたら、“先生、永田町は魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界、どんな猛獣や珍獣が住んでいるかもしれませんでしょ”だって(笑)。肝が据わっているっていうかね、だから僕は、当時から彼女に一目置いていたんだよ。まあ彼女は自民党内で嫌われているから、ああやって勝手に出馬表明し、党の推薦が得られないと分かるや、一転して反旗を翻したわけだけど。それにしても、度胸が良すぎるよ。ただ、ジャンヌ・ダルクというか、“女一人の戦いを見てほしい”という彼女の度胸に、シビれる殿方もいるんじゃないの。僕にはとてもマネができないね」

 混迷の色を増す都知事選だが、では、どの候補なら、都政を変革できるのか。「都政の役人は有能な反面、ずる賢いからね。都知事が余計なことをできないように“壺”を用意して、“ハイ、この中に入ってください”って待ってるんだよ。だから、いくら意欲を持って都庁に乗り込んでも、最終的には役人や都議会とうまくやって、任期を全うしたほうが楽だと思っちゃうわけだね。

 だから都庁の役人にしたら、派手に動き回る人より、地味な人のほうが御しやすいワケ。有力候補の中でいうと、嫌なのは小池だね。彼女が都知事になって好き勝手やられたら、えらい迷惑だからね。逆に、役人や都議会とうまくやっていけそうなのが増田さんだろうなあ。ただし、それと当落はまた別の話だよ」

 この都知事選を制した者が事実上、4年後の東京五輪の“顔”となるが……。「オリンピックはスポーツの祭典。誰が知事をやっていたって、そんなものは実際は関係ないよ」 酷暑の中の戦いは、まだ始まったばかりだ――。

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