日刊大衆TOP 社会

第二中央道で渋滞撲滅!?「夢の交通インフラ」未来予想図

[ヴィーナス2016年08月04日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

第二中央道で渋滞撲滅!?「夢の交通インフラ」未来予想図

●リニアと新幹線が日本に行きわたる!? 技術の結晶「鉄道編」

 日本が世界に誇る高速鉄道網。1964年に開業して以降、我が国の産業と経済を支える「新幹線」は日本の技術の象徴だ。すでに米国への“輸出”も決まっており、2021年にはテキサス新幹線として開業予定。今後、このインフラ輸出は世界各地にさらに広がっていくはずだ。

 そして現在、国内で建設が進められている新高速鉄道が「リニア新幹線」。27年に品川-名古屋間が先行開業、45年には名古屋から大阪市までがつながって、全線開通となる。東京と大阪を最短67分で結ぶ夢の鉄道なのだが、「実は、リニア新幹線を西は福岡、北は仙台や札幌にまで延伸する案も一部では出ているんです。日本を縦断することで、人や物の移動が便利で、さらに活発になります」(経済誌記者)

 複数の条件を無視した仮定ではあるが、東京-大阪を67分で結ぶことをベースに考えれば、東京-福岡を2時間で結ぶことも可能。仙台-福岡は3時間を切るというから、飛行機も顔負けの高速移動が可能となる。

「リニアだけでなく通常の新幹線も順次、新規開業していき、列島のあらゆるところに気軽に行ける時代が来るかもしれないんです。その鍵を握るのが、2022年に暫定開業する予定の、“長崎新幹線”に導入されるフリーゲージトレインです」(経済誌記者)

 長崎新幹線(九州新幹線長崎ルート)とは、九州新幹線の新鳥栖駅から長崎駅までの約110キロを結ぶ新幹線。しかし、新鳥栖-武雄温泉の約45キロは長崎本線や佐世保線の在来線線路を利用する予定なのだ。

「新幹線は標準軌1435ミリ、在来線は狭軌1067ミリとレール幅が異なり、本来、それぞれの車両は、それぞれの線路上でしか走行できません。ところが、その両者を走行できるようにするのがフリーゲージトレインなんです」(前同)

 標準軌で建設され、それに適応した車両が使用される新幹線を「フル新幹線」や「整備新幹線」と呼び、北海道、東北、上越、北陸、東海道、山陽、九州の6路線が現在運行されている。実は山形新幹線と秋田新幹線は、これに当てはまらない。在来線の幅を大きく改軌して、在来線の車両をなるべく大きくした「限界両」を使っており、この方式を「ミニ新幹線」と呼ぶ。

「速度も、整備の時速240キロに対して、ミニは時速130キロしか出ません。もちろん、在来線よりは速いですし、乗り換えせずに現地まで辿り着けますから、利用者にとっては非常に便利。今後は、フリーゲージを利用したミニ新幹線の活用に期待が集まります」(鉄道ジャーナリスト)

 しかも、建設費の安さは特筆モノで、資材の値段や地理的要因にも影響されるが、「フル規格の20%前後にまで建設費を抑えられる」(前同)と言われる。整備新幹線は、日本海、山陰、四国など各地で「計画路線」化しているが、現在、開業・建設のメドが立っているのは、先に述べた長崎ルート、北陸の敦賀以降、北海道の新函館北斗-札幌の3つだけ。巨額の建設資金が計画推進を妨げているのだ。

 実は、かつて東京と成田空港を結ぶ成田新幹線も計画されていたのだが、住民の反対運動や先行投資だけで900億円という莫大な建設費が原因で、現在、その計画は失効してしまっている。「すでに敷設されている線路を走るミニ新幹線は、そうした問題が皆無。フリーゲージ技術の本格導入で、日本各地の計画路線が実現へと動き出すかもしれません」(同)

 しかし、関西-四国-大分を結ぶ四国新幹線だけは別。淡路島周辺や豊予海峡において長大な橋梁か海底トンネルが必要となり、それらの建設費は数兆円に上るとされているからだ。「費用対効果は大事ですが、この路線は日本の新国土軸となり、経済創生の点からも、災害リスクの点からも有益です。阪神・淡路大震災のように、山陽新幹線が被災した場合、関東・関西と九州の間の高速鉄道は寸断されることになりますから」(国土交通省職員)

 同じ災害リスクの観点から、具体的な計画こそされていないが、待望される路線がある。「南海トラフ地震や富士山の噴火を考慮して、関西・中京-関東・東北を結ぶ路線が必要になります。北陸新幹線の全線開業は当然のこととして、これらの路線は、ぜひ建設すべき」(前同)

 また、災害がなくとも、近いうちにパンクしかねないのが、北海道、東北、上越、北陸、秋田、山形新幹線が重複している大宮-東京間だ。「もともと上越新幹線は大宮から新宿に向かうはずでしたが、いまだに建設されずに東京駅に乗り入れています。東海道新幹線との乗り継ぎ利便性の問題もありますが、ここは何かしらの形で増線されるべき」(同)

 多くの路線が計画され、同時に、技術開発が無限の可能性を示す高速鉄道網。もしかしたら、あなたの家の周りにも大きな計画が持ち上がっているかも!?

●夢もないほど計画路線はいっぱい!? 縦横無尽「高速道路編」

 建設の有無がたびたび問題視される高速道路。特に、地方で建設される道路には厳しい意見が寄せられるが、費用対効果だけで、その重要性が測れないのも交通インフラの宿命である。

「仙台から八戸まで沿岸部を縦断する三陸道は、建設が先延ばしにされていた路線の一つです。しかし、東日本大震災の発生で、その価値が見直され、現在は急ピッチで建設が進められています」(全国紙記者)

 実は、これと似て、リスクを抱えながらも先延ばしにされている路線は日本中にあり、羽越地方や山陰、紀伊半島は特に、その危険性が危惧されている。「九州も、福岡から鹿児島までを縦断する高速は熊本経由の九州道のみの状態がずっと続き、宮崎経由で九州を縦貫する東九州道が全線開通したのは今春でした。高速道路は、各地で根本的に不足している状況と言っていいでしょう」(前同)

 高速道路が足りないのは、首都圏も一緒。茨城、栃木、群馬を結ぶ北関東道は、「沿線都市が地味なこともあって、当初はその建設に疑問の声も上がりましたが、今では24時間の交通量が5万台近い区間もあるほど。この8年間で、7倍もの交通量の増加を見せる区間もあるんです」(同)

 実は、これらの高速道路はいずれも、何十年も前に国が計画路線として設定した路線。国土交通省がその計画図を公開しているが、高速道路の計画路線は日本中に張り巡らされているのだ。ところが、この計画路線にすらなっていないにもかかわらず、その建設熱が高まっている路線がある。

「それは第二中央道です。都内を走る現行の中央道は、他の主要高速の首都圏部分が6車線であるのと違って4車線しかないため、渋滞しやすく、しかも渋滞時の速度は非常に遅い。かといって、車線を増やす土地の余裕もない。そこで、どのような形になるのかも含めて第二中央道の建設について、関係機関と意見交換しています」(都庁職員)

 現在、東京を三重に囲む高速道路「三環状」の建設が進んでいるが、加えて、第二中央道まで完成すれば、「首都高の渋滞発生回数は現在の半分はおろか、4分の1にまで減らすことも可能です。首都高を走る車両の約6割が、都内に用がない“通過車両”ですからね」(前同)

●政治や世界情勢が大きく影響する 世界との架け橋「航空編」

 現在、世界中で繰り広げられている“航空戦争”。第3世界の発展や、LCC(格安航空会社)の躍進によって航空便の利用者が急増し、各国がその“獲得”に血眼になっているのだ。東アジアでも、仁川や香港、上海、シンガポールなどがハブ空港化(地域の拠点空港)を目論んで利便性を図るなどしているが、それに完全に乗り遅れているのが日本なのだ。

「日本の玄関口は成田と羽田ですが、成田は都心や日本の代表的観光地にアクセスが悪く、また、国内線が貧弱であることから、ハブ空港になりきれませんでした。一方の羽田は、発着能力が限界に達し、国際線の本数が限定的。両空港とも“帯に短し、たすきに長し”なんです」(経済誌記者)

 さらに、「日本は長年、JAL=国際線、ANA=国内線と棲み分けをしていましたが、2010年にJALが破綻したことによって日系航空会社の国際線網が一気に減少したことも影響しています」(前同) JALがかつて就航していながら現在、日系の両航空会社で就航していないのは、カイロ、ローマ、チューリッヒ、バルセロナ、マドリードなど30都市以上。その結果、羽田・成田から結ばれている世界の都市は92。シンガポールの148、ソウルと香港の137と比べるとその差は歴然だ。

 まさに、日本が世界の航空業界で埋没しかねない「危機的状況」(同)なのだが、それを解決するための秘策がいくつかあるという。一つは、2020年に導入される都心の低空飛行。騒音問題を理由に反対する声もあるが、たったこれだけで、羽田の国際線発着回数を65%増にできるのだ。

「他にも、羽田空港のE滑走路の設置や第三首都空港建設は解決の有効的な手段なんですが、環境対策や用地問題、建設費用など課題は相当多いんです」(同) そんな障壁が一切なく、問題を解決する方法が実はある。

 話すのは、自民党の中堅議員だ。「東京上空を占拠する米軍の横田空域を返還してもらえばいい。日本の領空にもかかわらず、第二次大戦以降、我が物顔で米軍が管理しているなんてありえない。羽田発着の旅客便は、この影響をもろに受けているだけに、空域返還による発着回数の増加は、空港を一つ建設するほどに飛躍させることも可能だ」 建設するだけが交通インフラではないのだ。

第二中央道で渋滞撲滅!?「夢の交通インフラ」未来予想図

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.