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夏の高校野球「甲子園はこの選手に注目せよ!」

[週刊大衆2016年08月22・29日合併号]

夏の高校野球「甲子園はこの選手に注目せよ!」

「今年の夏は、地方大会から波乱の連続。センバツ準優勝の高松商(香川)をはじめ、ベスト4の龍谷大平安(京都)、甲子園制覇の呼び声も高かった大阪桐蔭や敦賀気比(福井)などの有力校が次々と敗退しました」(スポーツ紙デスク)

 第98回全国高等学校野球選手権大会が、いよいよ開幕。まさに“群雄割拠”の様相を呈する今大会を制するのは、どの高校か。“戦国甲子園”の見どころをチェックしてみたい。

「春の有力校が相次いで涙を飲んだわけですが、反対にセンバツの出場がかなわなかった“高校生ナンバーワン右腕&左腕”が初めて甲子園のマウンドに立ちます。これが最大の見どころと言えるでしょう」(前同) 超高校級と呼び声の高い右腕とは横浜(神奈川)の藤平尚真投手、一方の左腕は履正社(大阪)の寺島成輝投手のことだ。

「彼らを擁する横浜と履正社が、今大会の優勝候補と言えるでしょうね」(同) 藤平は神奈川大会で4試合22回2/3を投げて、なんと30個もの三振の山を築き上げた。「1メートル85センチ、83キロのどっしりとした体格から繰り出す最速152キロの直球はズシリと重く、スライダーとフォークのキレも抜群です」(在京球団スカウト)

 同校のもう一人、左腕の石川達也投手も、予選で6試合19回1/3を投げて23奪三振。制球が良く、試合を作る能力は藤平より上との評判もある。横浜の投手陣は盤石と言えるだろう。「投手だけではありませんよ。7試合でチーム打率.364、合計14本塁打の打線も強力です。強豪・東北(宮城)と1回戦で当たりますが、突破すれば松坂大輔を擁して春夏制覇を達成した1998年以来の優勝も夢ではありません」(前出のスポーツ紙デスク)

 一方の履正社(大阪)も横浜のチーム力に引けは取らないと、もっぱらだ。「寺島は伸びのあるストレートが武器。大阪大会で4 試合29イニングを投げて奪三振43、自責点は1という素晴らしい内容でした。もう一人の左腕・山口裕次郎投手も、4試合で奪三振32、失点3。140キロ台の直球とタイミングの取りづらい変化球で相手を翻弄しています。彼もプロが注目する選手の一人なんです」(前出のスカウト) 打線は横浜ほどの破壊力はないものの、大阪大会でのチーム打率は.404、本塁打7本。下位まで切れ目のない打線が強みだ。

 有力校は他にもまだある。まずは春の優勝校の奈良・智弁学園。「地区予選では苦戦が続きましたが、チームの浮沈はエースの村上頌樹投手の出来いかんにかかっていますね。村上は、手元で伸びるストレートと左右に投げ分ける制球力を武器に、センバツでは全5試合を一人で投げ抜き、わずか3失点に抑えたことが優勝の原動力となりました。あとは2年生ながら4番を務める福元悠真選手の長打力が爆発すれば、春夏制覇も期待できそうです」(スポーツ紙デスク)

 今大会には春夏連続の出場校は合わせて13校あるが、これらの高校は必ずと言っていいほど、好投手を擁しているのが特徴だ。「やはり高校野球の花形は投手ですからね。投手力のあるチームは安定感があります。中でも、春に注目された好投手が夏までにパワーアップした高校は、上位に食い込む可能性が高いですよ」(前同)

 その一人が、花咲徳栄(埼玉)の高橋昂也投手。「春よりだいぶ、下半身がどっしりしてきたように見えますね。おかげで球威も増し、地力のある投手に成長しました。140キロ台後半の重い直球は伸びがあり、フォーク、スライダー、カーブなどの変化球を状況に応じて使い分けています」(在京スカウト)

 予選で6試合37イニングを投げ、奪三振52で失点は0。与四死球も2という数字からも分かるように、抜群の安定感だ。打線も埼玉大会では準々決勝まで5試合連続コールド勝ちと絶好調。2強を脅かす存在と言えるだろう。

 同じく春夏連続出場を果たした創志学園(岡山)の髙田萌生投手も成長を遂げた一人。最速154キロのストレートを投げる彼は今大会最速の投手だが、「春から4キロもスピードアップしていますね。スライダーのキレ味も鋭く、岡山大会では5試合38回を投げ、奪三振33、失点は3という素晴らしい出来でした」(スポーツ紙デスク) 夏は初出場だが、彼の豪速球がセンセーションを巻き起こすかもしれない。

 センバツでは大阪桐蔭を破り、ベスト8まで勝ち進んだ木更津総合(千葉)も侮れない。「エースの早川隆久投手は、もともとコントロールが良かったんですが、ストレートが常時140キロ台を出せるまでに磨きをかけました。スピードアップによって、武器であったスライダーやチェンジアップを効果的に使うことができるようになったんです」(前同)

 また、茨城・常総学院の鈴木昭汰投手も、予選での登板機会は19回と少なかったものの、奪三振数は21を数えるなど非凡なところを見せる逸材だ。

 絶対的エースの存在と言うよりも、総合的な投手力と打力で連続出場を決めた秀岳館(熊本)、東邦(愛知)、いなべ総合学園(三重)の3校にも注目したい。センバツ4強の秀岳館は、エースの有村大誠投手を中心に、140キロ台を投げる選手が4人もいる豊富な投手陣に加え、「捕手の九鬼隆平選手を中心とした切れ目のない打線は、チーム打率.405と一度乗せると手がつけられません。この打力は相当な脅威となるはず」(同)

 激戦区の愛知県を勝ち抜いて春夏連続出場を勝ち取った東邦は、藤嶋健人投手と、正位置は外野を守る松山仁彦選手の二枚看板。「最速146キロの速球と落差のあるカーブが持ち味の藤嶋は、この夏から使い始めたカットボールが面白いように決まり始めました。また、140キロ超の速球と鋭い角度のスライダーが武器の松山も、先発と抑えで計16回1/3を投げ、奪三振24で失点は2と好調です」(在京スカウト)

 この2人の投手を中心に、チーム防御率は0.71と鉄壁。ちなみに、この2人は大谷翔平(日本ハム)ばりの二刀流選手でもある。特に藤嶋のバッティングセンスには、プロのスカウトも熱い視線を送る。「予選では投手に専念したため、13打数1安打(二塁打)、打率.077という数字に終わっていますが、プロに入ったら打者転向は間違いないといわれるほどの逸材です」(前同) 予選で不調だった藤嶋の打撃が甲子園で爆発すれば、怖いチームだ。

「いなべ総合学園は、春には二枚看板の投手陣でしたが、控え投手2人が急成長して、今や四枚看板。この豊富な投手陣に加え、チーム打率.353の強力打線。まさにダークホースと言える、総合力のチームです」(スポーツ紙デスク)

 他にも、特筆すべき選手はいる。松山聖陵のアドゥワ誠投手は、身長196センチの超大型投手。予選では全6試合、41回2/3を投げて、奪三振23、防御率1.30と抜群の安定感を見せた。打者で特筆すべきは、中京(岐阜)の今井順之助選手。高校通算68本塁打の長距離打者だが、「県大会で徹底マークされ、打たせてもらえなかった」(デスク)という。甲子園で、その鬱憤を晴らせるだろうか。

 京都翔英の石原彪捕手も、高校通算42本塁打の“打てるキャッチャー”。「練習では木製バットを使い、いかに球を芯で捉えるかという練習を繰り返しています」(地元紙記者) そのひたむきさからか、“京都のドカベン”と呼ばれる彼にも注目したい。

 これだけの逸材がそろった今夏の甲子園。彼らが、どれほどの熱いドラマを繰り広げてくれるのか、しばらくはテレビから目が離せない!

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