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名越稔洋「僕らがお金よりも欲しいのは、“お客さんの時間”なんです」~麻美ゆまのあなたに会いたい!

[週刊大衆2016年10月24日号]

名越稔洋「僕らがお金よりも欲しいのは、“お客さんの時間”なんです」~麻美ゆまのあなたに会いたい!

『龍が如く』の産みの親であるゲームクリエイターの名越稔洋さんとの対談・後編です。ゲーム好きの私が一番ガッカリすること……それは発売延期。このことについて、イチゲームファンとして、名越さんに疑問をぶつけてみました。

名越:一応、『龍が如く』に限っては今まで一度も発売日を伸ばしたことがないんですよ。毎回、ギリギリで死にそうですけど(笑)。

ゆま:さすが。でも、他のゲームは発売延期になるものもありますよね。楽しみにしていたのに、発売予定が1年後とか平気で伸ばしてくるからガッカリ。

名越:アハハ、まあ延期してしまう理由も分かるんです。ゲームを作る人の“作り方”もさまざまで、作りながら考えるクリエイターさんも世の中にはけっこういるんです。僕は最初に設計図を全部決めてから作り始めるタイプなんですが。

ゆま:途中で、アレもしたい、コレもしたいってなっちゃうんですか?

名越:そうです。その結果、内容が良くなることもあるんですが、最悪、解決できない問題が生じて発売できない事態に陥ることもあるんです。特に我々の業界でいう“不具合”が取り切れないまま発売したら、大変なことになりますからね。

ゆま:お、恐ろしいですね。

名越:まあ、発売延期ってことは一生懸命、作ってくれているんだと思っていただければ(笑)。

ゆま:そうします……。ちなみにゲームと成人向けビデオはまた違うかもしれませんが、現場も監督さんによって違うんですよね。最初から最後まで設計を決めて撮影する監督さんもいれば、現場でいろいろとアイデアが浮かんで変更される監督さんもいるんですね。

名越:どっちがやりやすかったですか?

ゆま:一番やりやすいのは、あらかじめ完璧な設計を持ちつつ、現場で変更もできる監督さんでした。

名越:なるほど。確かに物事を決めてから進めるのは“安定感”があるんですね。ただ、作り出してから見えてくるものもあって、変更は仕方ないんですよね。大事なのは、その変更点を周りのスタッフにどう説明するかなんですね。

ゆま:変更されると、周りの人は困っちゃう?

名越:変更や追加をすれば面倒な作業も増えるし、みんなが100%の力を出してやっているときに、さらに20%の力を出せと押しつけるようなもの。だから、周りに納得してもらえるような説明をしないといけないと思うんですね。

ゆま:そっかぁ。そういう難しさもあるんですね。

名越:いまだに、変更したいことが出てきて周りに説明するときは、ドキドキしますよ(笑)。

ゆま:名越さんでもなんですね! 話は変わりますが、名越さんから見て今のゲーム業界はどう思いますか?

名越:10年前は想像もできなかったですよ。スマホでゲームをするなんて(笑)。

ゆま:ああ~。スマホの登場はやっぱり痛いですか?

名越:ちょっと難しい話ですが、僕らって、お金よりも一番欲しいのは“お客さんの時間”なんです。

ゆま:どういうこと?

名越:ゲームって究極の“暇つぶし”なんですね。時間がなければやらない。

ゆま:確かに! そういう意味ではスマホのゲームに、みんな時間を奪われっぱなし(笑)。ゲーム機は厳しい時代なんですね。

名越:とはいえ、ゲーム機でも売れているゲームは売れているので、それは言い訳なんですけどね(笑)。

ゆま:『龍が如く』シリーズも絶好調ですよね!

名越:ありがとうございます。

ゆま:そうだ!『龍が如く』でもう一つ聞きたいことがあったんです。セクシーシーンも見どころの一つですが、名越さんなりの“こだわり”はありますか?

名越:そうですね。ゲームは年齢制限があるんですね。15歳以上、17歳以上、18歳以上というように。

ゆま:はい、ありますね!

名越:どうしても僕は17歳以上の枠に入れたかったんです。18歳以上の指定になると、テレビCMの放送時間も限られるし、お店に置かれる棚の位置も高くなるんです。

ゆま:それは知らなかったです。

名越:だから規制とは調整やせめぎ合いがいろいろありましたね~。たとえば、主人公が女性を助けてホテルまで行くシーンがあって、その後、ピンク色のシーンを差し込んだのですが、チェックをする方に、“これは行為を連想させるからダメ”と言われたんです。

ゆま:ええ~!? それ、個人の感想じゃ……。

名越:ですよね。さすがにそのときは“ピンクで興奮するあなたがおかしいのでは!?”と言いましたよ(笑)。

ゆま:アハハ。それぐらい規制が厳しいんですね。喧嘩のシーンはどうなんですか?

名越:『龍が如く』に関しては自分から殴ることはないんです。喧嘩を売られて、初めて戦う。要は正当防衛のスタンスなんです。

ゆま:確かにそうだ!

名越:そこは一番守らないといけない部分ですね。

ゆま:いやあ、こうやってあらためてお話を聞くと、また『龍が如く』をやりたくなってきました!

名越:ぜひぜひ。ちなみにゆまさんに出演してもらった『龍が如く2』はプレステ2の時代。二世代前のゲーム機なんで、今ならもっとソックリに、魅力的なゆまさんを登場させる自信がありますよ!

ゆま:おおっ。またぜひ出てみたいです! 今後ともよろしくお願いしますね!

名越:アハハ、こちらこそ

名越稔洋 なごし・としひろ
1965年、山口県生まれ。株式会社セガゲームス取締役兼開発統括本部統括本部長並びに株式会社セガ・インタラクティブ取締役CCO兼開発生産統括本部統括本部長。大ヒットアーケードゲーム『デイトナUSA』や『龍が如く』シリーズを生み出したトップクリエイター。

麻美ゆま あさみ・ゆま
1987年生まれ、群馬県出身。 2005年デビューし、ブレイクを果たす。セクシーユニット『恵比寿マスカッツ』のメンバーとしても活躍。現在はタレントとして活動。最新CD『Re Start~明日へ~』が発売中。

名越稔洋「僕らがお金よりも欲しいのは、“お客さんの時間”なんです」~麻美ゆまのあなたに会いたい!

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