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【武豊】北島オーナーへ贈る最高のプレゼント

[週刊大衆2016年10月31日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

「北島オーナー、芸道55周年、そして80歳のお誕生日、おめでとうございます。北島オーナーに対して一番のプレゼントは競馬で勝つことだと思っております。私に関しましては、10月10日月曜日にキタサンブラック号で、京都競馬場のレースに出ますので、そこで誕生日プレゼントをさせていただきます」 北島三郎さんの芸道55周年をお祝いするパーティで、こうごあいさつさせていただいたのは、今月5日のことです。

「武豊、北島オーナーに勝利を約束」「ユタカ、勝利宣言!」

 予想はしていましたが、翌日のスポーツ紙にはこんな言葉が並んでいました。スポーツ選手に限らず、人には2種類のタイプがあります。思ったことを口にするタイプと、思いを腹の底にとどめておくタイプ。前者は口にすることで自分自身にいい意味でのプレッシャーをかけていく人で、後者は平常心……心のコントロールを大事にするタイプの人です。

――武豊騎手は、どっちのタイプですか?

 聞かれたら即答します。僕は間違いなく後者。どんなに自信があっても、「勝ちたいですね」「ここはチャンスだと思います」「なんとかしたいですね」という言い方はしても、「絶対に勝ちます!」という言葉は口にしません。というか、言えません。

なぜか? 競馬は何が起こるか分からないというのを、いやというほど経験してきているからです。勝負は下駄を履くまで分からない。使い古された言葉ですが、これが勝負の鉄則です。

「今回は逃げます!」 宣言するのは簡単ですが、馬がゲートで暴れることもあれば、スタートで躓くこともあるのが競馬です。逃げようとしたけど、逃げられなかった。これは、その言葉を信じて馬券を買ってくださったファンへの裏切り行為になってしまいます。そう考えると、安易に言葉にすることは、やっぱり……できないですよね。

「誕生日プレゼントをさせていただきます」という言葉は、いい馬に乗せていただいている感謝の気持ちと、頸椎症性脊髄症で入院されていたオーナーへの僕なりの激励。春の天皇賞馬として、ここでは負けられないという意地。そしてもう一つ、キタサンブラックへの信頼が言わせた言葉です。

 今週末……10月23日は、クラシック三冠レースの最後の一冠、G1「菊花賞」が秋の淀を舞台に行われます。パートナーは、エアスピネル。前走、G2「神戸新聞杯」では、最後の直線、ここからが勝負というときに、この馬らしい脚が使えず、5着に終わりましたが、それでも、最後の瞬間まで何が起こるか分からないのが競馬です。勝ちたいし、勝つチャンスはあるし、ここでなんとかしたい。エアスピネルを信じて、最後の一冠を目指します。皆さん、京都競馬場でお会いしましょう!

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】北島オーナーへ贈る最高のプレゼント

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