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自民党・二階俊博幹事長「政局を握る男」の実力

[週刊大衆2016年10月31日号]

自民党・二階俊博幹事長「政局を握る男」の実力

 にわかに衆議院解散・総選挙の気運が高まり始めた永田町。早期解散、ありやなしや――誰もが安倍晋三首相の動向を伺う中、火ぶたを切ったのはこの男だ。

「自民党の二階俊博幹事長が10日、地元・和歌山県のパーティで“選挙の風はもう吹き始めている”と発言。記者陣は色めきたちました」(地元紙記者)

 これに先立つ6日、二階氏は都内の高級ステーキ店で安倍首相、麻生太郎副総理と会談。「そのつもりで準備はする」という二階氏に首相は何も言わず、笑顔でうなずいたという。

「明らかに“ヤル気”ですね。蓮舫代表体制が発足しても、まったく党内が定まらない民進党を完膚なきまでに叩きつぶすべく早急な準備を進めるハラで、一説には“臨時国会の最終日、11月30日の解散もあるのではないか”と囁かれています」(全国紙政治部記者)

 首相の意を代弁したかのような今回の発言だが、幹事長就任以降の二階氏は明らかに党内で存在感を増しているという。「9月にはテレビ番組で、総裁任期の延長問題で異論かまびすしい党内の反対派を“安倍首相のあとは安倍首相”とドスの効いた声で牽制。“超重量級幹事長”として、党内ににらみを効かせています」(前同)

 二階氏といえば、かつては小沢一郎氏とともに自民党を離党して新生党~新進党に参加した“イチの子分”。新進党解党後も一度は小沢氏と行動を共にしたが、その後、自民党に復党し、小泉政権下で党の総務局長となる。

「2005年の郵政解散の際には法案成立のため党内を強烈に締めつけ、いざ解散となると全国を飛び回って、いわゆる“刺客”候補の擁立に尽力。自民党の圧勝をお膳立てし、“全盛期の小沢一郎”のすべてを学んだ者の恐ろしさを見せつけました」(自民党関係者)

 自民党が政権に復帰した当初は、衆院予算委員長という、大臣や党三役の歴任者にしては、やや不足にも見えるポストに。「明らかに、安倍首相による“飼い殺し”でした。本来、二階氏は“最後の親中派”といわれ、首相にとっては邪魔な存在ですからね。しかし、凄いのはここから。与野党の人脈を縦横無尽に使って、あっという間に予算案をまとめ、剛腕健在を見せつけたんです」(同)

 地元で代々、水産業を営む後援者の男性は、その“人たらし”の徹底ぶりを語る。「お会いしたのは子どもの頃と、20年後に私のオヤジが死んで家を継いだ後に出たパーティくらいですけどね。二階さんはそれでも、見るなり“おお~、○代目! 立派になったな!”と声をかけてくれて。あれは、ほうぼうに味方ができるわけですよ」

 そして、その“人脈力”は大きな副産物を生んだ。「五輪をにらんだ東京都の顔として今や敵なしの、小池百合子都知事です。新生党時代に行動を共にした小池氏と二階氏は、盟友の間柄。立候補騒動で小池氏との関係にヒビが入った安倍首相は、パイプ役として二階氏にすがらざるをえず、これからますます党内での権勢は強くなるでしょう」(前出の全国紙記者)

 他方、存在感を失いつつあるのが、菅義偉官房長官や萩生田光一官房副長官といった、官邸付きの面々。「二階は小沢ともまた違って、細かい政策や信条の違いを許せる度量があり、“力”の使い方をよく知っている。首相側近というだけで権力を得た坊ちゃん連中じゃ、太刀打ちできんわな」(長老格の自民党議員後援者)

 齢77にして絶好調の二階氏。はたして、安倍首相は使いこなせるか!?

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