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【武豊】G1が増えることはやり甲斐に繋がります

[週刊大衆2016年11月14日号]

 来年から、G1レースが一つ増えることになりました。名称は、「大阪杯」。4月2日、日曜日。阪神競馬場を舞台に、芝2000メートルのレースとして施行されます。

 以前から、中距離路線を進む古馬が挑戦できるレースが春にはない……という声があちこちから挙がっていて、ここ数年は、3200メートルの「天皇賞・春」を敬遠し、ドバイや香港に挑戦する陣営が増えていました。「凱旋門賞」や「ブリーダーズCターフ」に代表されるように、2400メートル前後のレースがスターホースの世界標準です。

 これで問題が一気に解決されるわけではありませんが、長い歴史と伝統を誇る「天皇賞・春」をそのままの形で残し、中距離のG1が新設されたことは騎手としても大歓迎です。

――えっ!? 全G1制覇までのマジックが1から2に増えちゃう?

 確かに。現在、ジャンプ競走を除いたG1は、全部で22。コンプリートまで、「朝日杯フューチュリティS」を残すのみとなっています。マジックは増えるものではなく、減るだけだと思っていたので意外な感じはしますが、プラス思考で考えると、それだけ目標が増えるということです。

 現在、G1昇格を申請中の2歳戦「ホープフルS」を併せると、一気にマジックが2つ増えて3になりますが、これも神様からの贈り物。

――まだまだよ、武豊!

 天の声だと思って、今まで以上に、もっともっと、もっともっと、頑張りたいと思います(笑)。

 競馬カレンダーは今週から11月。スタートは、11月3日、川崎競馬場で行われる交流G1「JBCクラシック」(ダート2100メートル)からです。

 これまで全15回のうち、7度優勝している相性抜群のレースで、今年、僕のパートナーを務めてくれるのは、ダート転向後5戦負けなし。重賞4連勝中の上がり馬、アウォーディーです。“ダート頂上決戦”とも呼ばれるここを最高の競馬で乗り切り、週末は、いざ、決戦の地、アメリカへ。

 ヌーヴォレコルトとともに、11月5日、サンタアニタパーク競馬場で行われるG1「ブリーダーズCフィリー&メアターフ」(芝2000メートル)に挑みます。斎藤誠先生によると、輸送前の最後の調教、3頭による併せ馬では、「いい感じでガツンとハミを取っていた」ということなので、口元もゆるみがち。僕の気合乗りも、いい感じであがってきています(笑)。

 このレースは、今年初めて海外競馬の馬券を発売した「凱旋門賞」、11月1日に行われる「メルボルンカップ」に続き、海外馬券第3弾として、インターネット投票ができるということなので、注目度も今まで以上。14年のオークス馬として、日本代表として、最上の結果を残せるように、細心の注意を払いつつ、大胆な競馬をしたいと思っています。アメリカ発のうれしいニュースに期待してください。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】G1が増えることはやり甲斐に繋がります

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