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プロ野球「オフの激ヤバ話」覆面座談会~スポーツ紙に載らない最新ウラ話

[週刊大衆2016年12月19日号]

プロ野球「オフの激ヤバ話」覆面座談会~スポーツ紙に載らない最新ウラ話

 FA戦線も、ようやく一段落。ドラフトで指名されたニューフェイスの入団会見、選手たちの契約更改、ペナントを回顧する記事が紙面を賑わせる他は、ベタ凪の雰囲気の野球界。だが、水面下では激しい暗闘が繰り広げられているという。そこで、球界を知り尽くした4人の論客が大集合。新聞には書けない、とっておきの最新裏話を披露してもらった。

◆座談会メンバー
記者A:野球取材歴30年の大ベテラン記者。球界や各球団の重鎮と太いパイプを持つ
記者B:野球記者歴24年。複数球団の番記者を務め、フロントや球団職員とも親密
記者C:全国紙運動部の記者で野球記者歴9年。他部署での経験もあり、視野は広い
記者D:野球専門誌の記者を務めて7年。現役選手とフレンドリーに接している

A やっぱり、今年の球界の話題と言えば、イの一番に取り上げなきゃいけないのは、日本ハムの大谷翔平だろうね。

B 投げては10勝、165キロの速球。打っては打率.322、22本塁打の大活躍で、日本ハムを10年ぶりの日本一に導いた功労者だからね。MVP獲得も当然だ。

C でも、MVPはいいとして、投手と指名打者の2部門でのベストナイン獲得は、どうなんでしょう。規定打席にも規定投球回数にも達していない選手を、選考のルールを無理やり変更してまで持ち上げるのは、どうかと思いますよ。

D 投票するのは記者たちだから、話題作りになるネタが欲しかったんでしょ。

B だけど、これでまた大谷の商品価値は上がったね。噂では、来オフにはポスティングでのメジャー移籍は確実だとか。

C ああ、例の“5年密約”って話ですね。

A でも、ポスティングのルールが変わった今、日ハムとしては不満だろうね。だって、ダルビッシュのときは50億円近い金が入ったのに、今じゃ上限が20億円だから。そんな安い金額じゃ売れないって気持ちも、あるんじゃないか。

B でも、MLBは、あのシステムを変えるつもりはないだろうね。前のルールは、明らかに日本の球団が有利だったんだよ。ダルのときだって、2番目に高かった入札金額は10億円程度だったっていう噂だから。

C レンジャーズは、40億円もムダに日ハムに払ったってこと!?

D 知り合いの記者が大谷の本心を聞いてみたら、もともと、大谷を獲得するための方便だったはずの二刀流に、彼自身がハマっちゃったらしいんです。“メジャーで二刀流ができないなら、日本で極めたい”とまで言っているとか。

A 本当かよ。このまま活躍し続けたら、日ハムが年俸払い切れるわけないだろ。年俸が上がってきた選手を、すぐに放出する球団だよ。

B 日ハムはメジャー的というか、シビアだよね。ダルもそうだけど、小笠原、小谷野、糸井……年俸が高くなると、どんな主力でも平気で出しちゃう。

A 陽岱鋼なんてかわいそうだったよね。今季もあれだけ活躍したのに、日本シリーズでは守備固めだもん。あれじゃ、“今オフのFAで出てってください”って言ってるようなもんだよ。

C 確かに。大谷が残ってくれたら戦力的に助かるのは間違いないけど、ただでさえ、中田翔との“年俸バランス”で頭が痛いのに。

D 今シーズン、打率.250、本塁打25、打点110の中田は2億8000万円で更改。打点王を獲って日本一に貢献したわけだから3000万円アップではちょっとシブい。でも、MVPを獲った大谷は今季の2億円から大幅アップするでしょうからね。

A いや、分かんないよ。球界には年俸の“不文律”ってのがあってね。昔、王貞治が2年連続三冠王という偉業を達成したときでも、長嶋茂雄の年俸を超えることはできなかった。つまり、“チームの顔”は誰かって話なんだよ。中田が大谷に抜かれたら、相当ヘソを曲げるだろうね。(編集部注:後日、大谷は7000万円アップの2億7000万円で更改した。)

B そういう意味では今回、巨人では明らかな“トップ交代”があったよね。

C 阿部慎之助と坂本勇人ですね。阿部の来季の年俸が6600万円減の2億6000万円だったのに対して、坂本は1億円増の3億5000万円。完全に立場が逆転した形です。

D 阿部は例のグラビアアイドルとのスキャンダル以来、完全に首脳陣の信頼を失ってしまいました。

A それだけじゃないよ。実は阿部の今季の成績は、決して悪くないんだ。4番を任されて3割以上打ってる。ただ、91試合しか出ていないんだ。満身創痍なのは分かるけど、チームが大変なときに、なかなか復帰しなかったことで不信感を持つ首脳陣もいるはずだよ。

C そもそも査定の基準って、何なんですかね。

B 最も重視されるのが出場機会。打者なら打席数、投手なら投球回数を細かくカウントして評価するんだ。

D それじゃあ、リリーフ投手は不利なんですかね。

B リリーフ陣の場合は登板試合数だね。でも、出番がない試合もあるから、ブルペンで肩を作った試合もきっちりカウントしてるよ。

D 菅野智之の年俸が1億円増の2億3000万に上がったのも、しっかりローテを守ったから、ということですね。

A あとは最優秀防御率のタイトルもあるから当然の結果でしょ。でも、実はそれだけじゃないんだ。DeNAからFA宣言して巨人入りが決まった山口俊だけど、中日が好条件を提示し、獲得額が高騰したみたい。山口を優遇しすぎるとチーム内のバランスが崩れるから、菅野の年俸も釣り上がったってわけ。

C そういえば、今年の巨人の補強は、山口とか森福允彦とか、FA戦線でも、堅実というか、地味ですよね。岸孝之、糸井嘉男の争奪戦から早々と降りてしまった。

A あれは完全に巨人フロントの情勢判断の読み違い。だって、岸はFAしないと思って、ずっと動かなかったんだもん。糸井に関しては、別の理由があったみたいだけど、それにしても、情報収集力の低下が招いた失態だよ。

B でも、その代わりと言ってはなんだけど、日本ハムから吉川光夫を獲得できたのはラッキーだったね。

C 現在の日ハムには大谷、有原、高梨、加藤、増井、メンドーサと先発の粒が揃っていますからね。

A かつてのMVP投手・吉川といえども居場所がないんだよ。さっきも話に出たけど、日ハムは、そういう球団だからね。もし契約更改していたら、7勝といえども勝ち越しているから、9500万円からの上乗せは必至。さすがに1億円の敗戦処理投手は雇えないよ。

D 巨人もそうだけど、それより不思議なのがソフトバンクですよね。資金力も球界随一だし、V逸したわけだから、手を挙げそうなものだけど……。

B どうも孫正義オーナーが工藤公康監督の能力に疑問を感じているらしいんだ。

C あれだけの戦力を持ち、11.5ゲームも離しながら、日本ハムに大逆転されたんだから、オーナーが激怒するのも無理はないですね。

B だから、ここで下手に補強して、工藤に居座られるのを嫌って今年は動かないことに決めたって話さ。

A 工藤は動かなくてもいいところで、動きすぎるんだ。ちょっと打たれただけでアタフタしちゃって、監督の器じゃないよ。昨年は優勝できたから、新人監督なのに大したものだなんていわれたけど、今年は完全にボロが出た。

C おそらく選手とも、うまくいっていないでしょ。森福がFA宣言したのも起用法に不満があってのことみたいだし、細川亨が放出されたのも、監督とウマが合わなかったかららしい。

A 細川のリードは球界ナンバーワンなんだけどな~。

D でも、工藤監督をクビにして、次の監督のアテはあるんですか?

B 秋山幸二の返り咲きだよ。孫さんは彼の能力を高く評価して、呼び戻したがっている。一時は西武監督就任の噂もあったけど、ソフトバンクの条件と比べたら、行くはずないよな。

A 秋山は福岡での暮らしをエンジョイしてるから、お呼びがかかれば、いつでも戻る覚悟はあるはずだよ。

C ソフトバンクが動かない分、すっかりFA戦線の主役となってしまった感があるのが楽天ですね。岸に総額20億円という大金を奮発したのには驚きました。

B 一つには、星野仙一副会長が四方八方に張り巡らせた情報網を駆使しての情報戦に勝利したことだろうね。岸がFAの意思を固めたことを、いち早く知って動き始めた。

D でも20億なんて、これまでの三木谷浩史オーナーの言動からは考えられない金額ですよね。観客収容3万人程度の本拠地を使うチームに、常に独立採算を厳命してケチケチ主義を貫いてきたのにね。

C 三木谷さんも、プロ野球が商売になると感じ始めたんじゃないですか。DeNAもそうですが、球団を持つことで、企業のイメージがものすごくアップした。それなのに、下位を低迷していては、イメージ的にも良くないから、チーム強化に本腰を入れよう、と。

C 糸井を4年18億で獲得した阪神は、どうなんでしょうねえ。

B 良くも悪くも、糸井は個性の強い男だから、苦労すると思うよ。チーム戦術よりも、自分の判断を優先するところがあるし。たとえば、勝手に盗塁しちゃったりとか……。

D 確かに、サインとか、あまり見てなさそう……。

B 巨人が撤退したのは、そういう点を憂慮したからという話もある。まあ、巨人のカラーじゃないよ。

D 金本知憲監督の肝いりで、かなり無理して獲得しただけに、もし活躍できなかった場合、監督の進退問題に発展しかねませんよね。

C そういえば、今年最下位に沈んだ中日はどうなるんでしょう。新監督を決めるときも、なんだかゴタゴタした感じでしたよね。

B 流れが変わってきてるよね。ここのところの動きを見る限り、落合博満が来年1月の任期満了を機にGMを辞めるのは確定的。

A すでに中日は、森繁和新体制に移行してるしね。

C 落合が辞める流れが出たとたんに、FA権を取得した平田良介と大島洋平が残留を決めましたからね。

B ドラフトにかかる選手たちにも人気がないんだよね~、チームが暗いって。でも、これで多少はチームに明るさが戻ってくる可能性もある。

A とはいえ、まだ、なんらかの形でチーム内に残るんじゃないかという声は根強いよ。白井文吾オーナーと落合の関係から考えて、単純に“お払い箱”ということは考えられない。

D まあ、一筋縄じゃ、いかないでしょうね……。

 来年のペナントの行方を大きく左右する、この時期の“ストーブリーグ”。開幕まであと100日余り、12球団のフロントたちの“まさかの一手”は、まだまだ出てきそうだ。

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