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歯医者はこう選べ! “80歳で20本”を目指すための「歯の新常識」

[週刊大衆2016年12月26日号]

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歯医者はこう選べ! “80歳で20本”を目指すための「歯の新常識」

「医者の言う通りにすれば、大丈夫」なんていうのは、もはやただの幻想。大切な歯は“自分で守る”しかない!

 “80歳で20本の歯を残そう”といわれるようになって久しいが、その一方で、面倒くさがって口腔ケアを怠る人が多いのも事実。読者の中にも、「歯が痛くなったら歯医者で治せばいい」なんて考えている人が多いのでは? しかし、このニュースを聞いても、そう思い続けられるだろうか。

 <歯が痛くて 本当に痛くて でも もう神経を取っているハズの歯で そんなハズ無いのに やっぱり痛くて 歯医者さんに行きました。 衝撃 レントゲン&CTまで撮ってもらい ハッキリ「ああ、器具が入ってます」と。>

 11月22日のブログに、衝撃的な内容をこう綴ったのは、タレントの雛形あきこ(38)だ。なんと、以前治療した歯の根の部分に、神経を抜くときに使う器具の一部が折れたまま放置されていたというのだ。しかも、1本の歯に2本も。彼女は形が変わるほど顔が腫れてしまったのだが、それにもかかわらず、再治療の予約が1か月も先だという。しかし、このような事故も稀ではないというのは、東京都内で歯科医院を開業するA氏。

「雛形さんの言う“ネジ型の器具”は、“リーマー”“ファイル”と呼ばれる、細い金属の道具ですね。細いもので直径0.06ミリという器具ですから、とても折れやすいのは確かです。どの歯科医師でも、一度は折った経験があるはずです」

 なんとも恐ろしい話だが、問題はその先。A氏は、こう続ける。「折れた感覚がないこともありますが、使用後に器具をチェックするはず。しかも雛形さんの場合は、1本の歯で2本も折っているそうですから、注意不足としか言いようがありません」

 さらに、顔が腫れるほどの炎症については、「痛みが出たのは、折れた器具が原因ではなく、細菌による感染です。体力が落ちて炎症を起こしたものと考えられますが、患部の取り残しや、詰め物がきちんと詰められていなかった可能性もあります。確かに、歯の神経を抜く“根管治療”は、根が複雑なケースも多いために再発率が高いものですが、痛がっているのを1か月も放っておくなんて……」(前同)

 そうでなくても“詰め物が取れた”“抜歯したら噛み合わせが悪くなった”など、歯科治療を巡るトラブルはよく聞く。その原因はいったい、どこにあるのか。

「現在、日本は歯科医師過剰という大きな問題を抱えています。歯科医師数は10万人を超えており、診療所の数も約6万9000。コンビニが約5万5000店ですから、それよりも多い。歯科医が増えても患者が増えるわけではないので、今、歯医者は儲からないんです。実際に、歯科医師の約2割が年収300万円以下という統計もあります。そうした理由からか、コスト削減のために雑な治療をしたり、診療を長引かせるために手抜きをしたりするなんて話も、よく耳にします」(医療専門誌記者)

 前出のA氏も、そんな事例を目の当たりにしたことがあるという。「私のところに来る患者さんの中には、以前に別の医院で治療した歯に詰め物のセメントがついたまま“人工歯石”状態になっていた方や、歯石がびっしりついたままの歯に被せ物がしてある方も多いです」

 このような話を聞くと、もはや歯医者を信用できなくなってしまいそうだが、この先、虫歯にならないという保証はない。80歳で20本の歯を残すため、「良い歯医者」を見分けるには、どうしたらいいのだろうか。「過剰な治療を勧める医師は要注意ですね。点数稼ぎのために、すぐ削ったり抜いたりするところは、あまり信用できません」(同)

 この点数とは、保険点数、つまり医療行為の対価のこと。1点につき10円で計算され、高ければ高いほど、かかる金額も高くなる。「高額診療でなくても、スケーリング(歯石除去)を上顎と下顎を必ず2回に分けて行う医院も、点数稼ぎの可能性があります」(同)

 歯石除去の点数は、全顎で256点、片顎だと142点。2回に分けて処置すれば280円分高い。また、それと同様に、やたらと自由診療、つまり保険の利かない処置を勧めてくる歯科医師も、気をつけたほうがいいらしい。

「たとえばインプラント(人工歯根)。歯茎にネジを埋め込み、そこに人工の歯を被せる治療ですが、歯科医にとって、かなりオイシイ治療なんです。1本あたり数十万円ですから。ただ、ブームになり始めたのは10年ほど前ですから、大学で教わっていない医師も大勢います。そんな医師が、インプラントの材料メーカーが開く講習会に参加しただけで、施術をすることも少なくないのが現状です」(前出の専門誌記者)

 このインプラント、実は手術をして歯を入れるまでの準備治療にやたら時間がかかる。しかも、場合によっては死亡事故につながることもある大変な施術なのだが、そのような説明を一切せずに、いいことばかり並べたてて勧める医師も多いという。

「良心的な歯医者は絶対に過剰診療をしません。治療を最小限にできるよう心がけ、予防に力を入れてくれるのが良い歯医者です。そもそも、“歯医者は痛くなったら行くところ”という考え方は改めたほうがいいと思います。歯医者は虫歯や歯周病で歯を失わないために通うところです。まずは日頃の口腔ケアをしっかり行い、そのチェックをしてもらうのが、歯医者の上手な活用法です」(A氏)

 まずは歯磨きを欠かさないことが大事とのこと。そこでA氏に、歯を失わないためのメンテナンス法を教えてもらった。「歯ブラシはヘッドが小さく毛の短いものを選び、歯と歯の間や、歯と歯茎の間を優しく小刻みにブラッシングします。磨ききれない部分は、必ずデンタルフロスや糸ようじを使いましょう。とにかく歯茎を守るために歯石を溜めないこと。実は、歯を失う一番の原因は歯周病なのです」(前同)

 最近、“歯は磨かないほうがいい”といった題名の本がいくつか出て話題になったが、これを額面通りに受け取ってはいけない。その内容は“歯を磨くのではなく、歯垢や歯石の原因となる細菌を取り除く”というものなのだ。

「大切なのは歯茎のケアです。歯周病になると歯は抜け落ちてしまいますし、放っておけば歯周病菌が全身に回り、心疾患や呼吸器疾患を招くともいわれています。また、糖尿病や認知症との密接な関係も指摘されています。歯周病予防は絶対に欠かせません」(同)

 中高年の9割が歯周病という話もある。まずは歯科で検診を受けるべきだろう。「まずは歯と歯茎の健康チェックと歯石除去のために歯医者に通い始め、そこで自分の歯磨きが正しくできているかを指導してもらいましょう。この2つが丁寧な歯科医は、信頼できる歯科医だと言えます」(同)

 歯科医が増えたということは、選択肢が増えたということでもある。そう捉えて、気軽に歯医者探しをしてみてはいかがだろうか。

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