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由伸ジャイアンツ、超大型補強でも「来季優勝できない」理由

[週刊大衆2016年12月26日号]

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由伸ジャイアンツ、超大型補強でも「来季優勝できない」理由

 まるでシロアリが巣食う家のように、盤石に見えても中はボロボロ。球界の盟主と呼ばれたチームは崩壊寸前だ!

 実に総額24億円超――。巨人が今オフの補強に費やした金額は、天文学的と言っていいだろう。FAで山口俊、森福允彦の両投手を獲得。さらに陽岱鋼外野手も入団に合意した。「トレードで先発ローテ候補の吉川光夫投手を手に入れ、元楽天で今年はメジャーリーグのデトロイト・タイガースに所属していたケーシー・マギー内野手を阪神との熾烈な争奪戦に勝利して獲得。総取りと言っていい内容で、ストーブリーグの覇者となりました」(スポーツ紙記者)

 来季の王座奪還に向け、順調な一歩を踏み出したかに見える由伸巨人だが、そこには危険すぎる落とし穴が潜んでいた。まずは、2013年に打率.292、28本塁打、93打点で楽天の球団史上初の日本一に貢献したマギーの獲得が、チームの崩壊を招くという。長嶋巨人の参謀として94年に日本一を達成した須藤豊氏は語る。

「ギャレットもクルーズもいてマギーを取る。村田と阿部はどうすんの、ってことですよ。怪我に備え、2チーム分の戦力を保持することは必要だけど、今のやり方では若い選手が育たないし、機動力のある野球もできない」

 マギーが守れるのは一塁と三塁。そこには阿部慎之助と村田修一が控えているのだ。「巨人の穴は、二塁のクルーズとレフトのギャレット。そこを埋めずにマギーとは……チグハグすぎる補強と言わざるをえません」(専門誌記者)

 巨人V9黄金時代を経験した黒江透修氏も、同様にNOを突きつける。「マギーはいらんでしょ。この前のOB会で広岡達朗さんが“勝とうと思って外国人を獲っても何にもならない。彼らは結局、自分のことしか考えないから”と言ってましたが、俺も同意見だね」

 外国人選手の加入は、若手選手の出番を奪うことにもなる。「外国人は基本的に投手2、野手1の3人で十分。巨人のやり方は若手を腐らせるだけ」(前出の須藤氏)

 その数少ない若手としてレギュラーの座をつかんだかに見える27歳の小林誠司捕手も、巨人軍にとって大きな不安要素になりかねないという。来季こそ阿部は一塁に専念し、小林が先発マスクをかぶることが予定されているが、その若き司令塔に前出の黒江氏は激辛エールを送る。

「小林は全然伸びてない。よほど徹底的に鍛えないと、あのままじゃダメ。リードにもキャッチングにも大いに問題がある。俺は長嶋巨人の2年目、山倉あたりにワンバウンドを体の前で止める練習を徹底的にやらせた。今年の巨人は、大事なところでバッテリーミスが出て負けるケースが多かったように思う。来季は吉川や山口や森福といった新しい投手も加わるから、小林は特徴を早くつかんでおかないと、今年以上にバッテリーミスが増えるよ」

 さらに小林に関しては、こんな気になる話も。「自分に変な自信を持っていて、バッテリーコーチの言うことを聞かず、同じミスを繰り返す。来年1月には阿部とグアムで自主トレをして、帝王学を伝授されるといいますが、どこまで成長できるか……」(スポーツ紙デスク)

 阿部には「小林さんは、キャッチャーマスク取ったら前髪ばかり気にしてる。それは、俺が思うキャッチャー像とは違う。そこを気にするなら、他のことを気にしろと言いたい。グアムにバリカン持ってこい」と、丸刈りを通達された小林。ここで一皮剥けるかどうかが正念場だ。

 3つ目の問題は投手陣。今回の補強で、菅野智之、マイルズ・マイコラス、山口俊、内海哲也、大竹寛、吉川と先発のコマは揃ったかに見えるが、実のところ、菅野以外に確実に勝ち星が計算できる先発がいない。「救援陣も山口鉄也に一時の力はなく、澤村拓一は相変わらず大事な試合で打たれる。森福、マシソン、澤村が勝利の方程式となりうるか大いに疑問です」(前同)

 意外に思えるが、大谷翔平の17年オフメジャー行きも、巨人に暗い影を落とす。日本一、MVP、ベストナインの投手&DH2部門受賞と最高のシーズンを過ごし、ダルビッシュと並ぶ高卒5年目での年俸2億7000万円となった大谷。球団が異例の早さでメジャー移籍容認発言を行ったが、これが来季巨人のV逸に大きく関係するという。

「来年3月にはWBCが行われますが、これは来オフメジャーに行く大谷のための花舞台。世界中のメディアが大谷に注目する。当然、日本代表のチームメートも平常心ではいられません」(前出の専門誌記者)

 チームの主軸となる巨人の菅野智之、坂本勇人も例外ではない。「特に菅野は大谷と同じくかつて、日ハムにドラフト指名されている。大谷は当初のメジャー志向を翻意して日ハムに入団しましたが、菅野は指名を拒否し、浪人して巨人に入団した。運命的なものを感じているでしょう。菅野は巨人のエースとはなりましたが、世界のエースになりつつある大谷との差を意識しないはずがない」(スポーツ紙デスク)

 この意識が、無理な発奮を招き、最悪のケースに発展する可能性があるのだ。

「09年の第2回WBCでは大会直後に、イチローが神経性胃炎になったほか、松坂大輔、村田修一、藤川球児などが軒並み、ケガや不調に悩まされました。それでなくても開幕前の3月にピークを作らねばならず、大谷にだけは負けたくないという意識が、ケガを呼ぶ可能性がある。菅野に何かあったら、巨人は終わりです」(前同)

 ここまで巨人軍来季V逸の理由を数え上げてきたが、最後にして最大の問題が、指揮官・高橋由伸監督の采配だ。選手時代から孤高を貫くタイプで、チーム内でのコミュニケーションに苦労する監督1年目となった。

 11月5日に放送された『プロ野球 珍プレー・好プレー大賞』(フジテレビ系)では、司会の中居正広が高橋監督との関係をゲスト出演者の阿部に尋ねると、「僕らが一線を引いてしまっている部分もあるので、(高橋監督が)“寂しい”って言ってたみたいです」と回答。さらに阿部は、「監督、って呼んでないですね」と、ほとんど会話がないことを暴露したのだ。

 黒江氏も、選手と高橋監督との関係を気にかける。「心配なのは、高橋由伸。由伸とOB会で話したんだけど、どうにも覇気がない。いろいろ指摘すると“一生懸命やってるんですけど”と言うんだけど、“来年はやるぞ”という気持ちが感じられない。指揮官がやる気を表に出さないと、選手には伝わらないよ」

 前任者の原辰徳監督は、コーチにも選手にも、まず結果を求めるスタイルを貫いていた。高橋監督も鬼になる必要があるだろう。「巨人は積極的に補強に動いたが、これで高橋監督は言い訳がきかなくなった。来年は、今年以上の成績を収めてほしいね」(前同)

 ちなみに、2リーグ制以降で、監督初就任から2年目で優勝を果たしたのは、51年の水原茂と75年の長嶋茂雄のみ。川上哲治、藤田元司、王貞治といった名将も破れなかった“2年目のジンクス”が高橋監督に襲いかかることになる。

「“昔から巨人はヨソのチームから選手を引っ張ってきた”というが、これまでは張本勲にしても落合博満にしても“大きいの”を一つ補強する形だった。今回のように、足りないところをすべて外から補う形だと、みんながやる気をなくしてしまう。先を見据えていないのは問題だ」(須藤氏)

 順風満帆のはずが、前途に待つのは大荒れの海。由伸丸は、この波を乗り越えることができるだろうか。

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