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【武豊】有馬記念の悔しさは凱旋門賞で晴らす!

[週刊大衆2017年01月23日号]

 1枠1番を引き当てた第61回有馬記念――。ゴール前、ここ! という最高のタイミングで差し返したと思ったのですが、最後の最後で力及ばず、キタサンブラックとの今年最後の祭りは、クビ差の2着に終わりました。

 マルターズアポジーの逃げは想定内。離れた2番手で気持ちよく走り、隊列が決まったときは、よし、これでいける! という手応えを掴んでいました。ルメールとサトノダイヤモンドが前に進出してくるだろうことも、直線入り口でゴールドアクターが並びかけてくるだろうことも、頭の中には入っていました。

 向こう正面。サトノダイヤモンドと入れ替わるように上がってきたサトノノブレスにつつかれていなければ……。そう思わなくもありませんが(苦笑)、しかし、それも、これも、競馬です。

 産経大阪杯2着。
 天皇賞・春1着。
 宝塚記念3着。
 京都大賞典1着。
 ジャパンカップ1着。
 有馬記念2着。

 2016年は、キタサンブラックとともに駆け抜けた一年でした。それは今年も変わりません。どこから始動して、春はどのレースを走り、秋はどこを目標にするのか。すべてはこれからですが、僕個人としては、凱旋門賞への挑戦――フランスで、北島三郎オーナーの『まつり』を聴きたいと思っています。

 さて今年は、騎手になって3度目の酉年を迎えることになりました。12年前。前回の酉年といえば……そうです、ディープインパクトが三冠に輝いた年でした。あれからもう12年も経つんですね。ちょっと、いや、かなりの驚きです(笑)。

 あの年は、JRAでの勝利は年間212勝。ディープ以外でもアドマイヤマックスで高松宮記念。エアメサイアで秋華賞。カネヒキリでジャパンCダートを勝ち、あわせて6個のG1を制覇。自分でも“すごいな”と思えるほど、記憶にも記録にも残る一年でした。

 その前、24年前の酉年はデビュー7年目。ベガをパートナーに桜花賞とオークス。ナリタタイシンで皐月賞。メジロマックイーンで宝塚記念と4つのG1タイトルを奪取。モハメド殿下所有の外国馬、キットウッドで安田記念(6着)。日本馬、ナリタチカラで香港国際カップ(7着)に挑むなど、フィールドが海外に拡がった年でもありました。

 デビュー31年目に突入する今年は、どんな年になるのか。いや、どうしたいのか。思いを語りだすと、いっぱいありすぎて、とても書ききれません(苦笑)。

 昨年同様、海外を飛び回りたいし、ダービーはもちろん、JRAのG1を一つでも多く勝ちたい。キタサンブラックと凱旋門賞をこの手にしたいし、ここ数年、遠ざかっているリーディング争いにも加わりたい――両手の指では足りないほどです。

 昨日より今日。今日より明日。少しでもうまい騎手になれるよう頑張りますので、皆さん、今年もよろしくお願いします。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】有馬記念の悔しさは凱旋門賞で晴らす!

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