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病院嫌いの人でも健康に!「賢い市販薬の使い方」徹底指南

[ヴィーナス2017年01月05日号]

病院嫌いの人でも健康に!「賢い市販薬の使い方」徹底指南

 体調が悪いとき、病院に行くのがかったるい――。そう思う人は少なくない。不快感や痛みを感じながら通院するにもかかわらず、長時間待たされ、受付や問診票に大量の書き込みを強いられ、診察が終わったかと思えば、今度は薬局に行かされて、さらなる待ち時間や書類記入を求められる。そのうえ、診察代や薬価代までかかるのだから、避けたくなるのも人情だ。

 そんな人に、ぜひとも知ってもらいたいのが市販薬の活用法だ。現在のドラッグストアは進化し続け、一般市民の健康の味方とも言える存在になっているのだ。

「たとえば、今まで売ることができなかった強力な医薬品の扱う量も増えています。“かかりつけ薬局”として、個人的な相談に乗ってくれることもあります。そうした“要点”を理解・実践することで、時間やお金をかけずに健康維持に大きく役立てることができます」(医療ジャーナリスト)

 まず理解したいのは、店舗で売っている薬について。病院で診療すると、「処方箋」をもらい、それを持って調剤薬局に行って薬をもらうことになる。このときにもらう薬を「処方箋医薬品」といって、ドラッグストアで販売している「一般医薬品」(市販薬、大衆薬)とは異なるものとなっている。

「この2つの大きな違いは、副作用やリスクがあるかどうかです。服用の際に正しい理解や観察が必要だったり、あるいは依存性が強い場合に、医師が医学的見地から判断するものを処方薬としています。そのため、ドラッグストアでは売られていません」(前同)

 さらに、市販薬にも分類がある。容器や箱に、「第○類医薬品」と書かれているのがそれだ。現在、「要指導医薬品」と一般薬品の「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の合わせて4つに分けられている。

 一般医薬品は、数字が小さくなるほど大きな効果が期待できるものの、リスクも大きいとされており、1類は購入希望者が自由に手の届かない所に置くことや、薬剤師の指導を受けることが義務となっている。24時間営業のドラッグストアに深夜行くと、<薬剤師不在のため1類医薬品をただいま売ることができません>などと表示されているのが、まさにそれだ。

 一方、2類と3類は薬剤師の指導は義務づけられておらず、誰でも自由に手にできる場所に置いてある。つまり、店内の棚にズラッと並んでいるものが2、3類で、レジやカウンターの後ろにあって、店員・スタッフに話しかけなければ触れないものが1類である。「ただし、客が店側に相談した場合には、その薬品の分類に限らず応じる義務があります」(医療関係者)

 さらに、現在はネット上での医薬品の販売が解禁されており、その中には1類医薬品も含まれているため、誰でも気軽に購入できるのだ。しかも、「これまでは、医師の判断を得なければ使用できなかった医療用医薬品が、ドラッグストアでも買えるようになってきています。これを『スイッチOTC医薬品』と言います。商品のパッケージにスイッチOTCと書かれているわけではないので、一見しても分かりにくいんですが、さらなる効果が期待できるので、ぜひ参考にすべきです」(前同)

 要するに、処方箋薬と同じ効果があるものを、病院に行かずして得られるというのだ。ドラッグストアに数多く置かれた医薬品の中で迷った際に、大きな選択基準となるだろう。

 そのスイッチOTCの一例を挙げると、頭痛薬『ロキソンS』(1類)・『ナロンメディカル』(要指導)、アレルギー薬『アレジオン』(1類)・『アレグラFX』(要指導)・『ノアールPガード点眼薬』(2類)、腰痛や肩こり用の湿布『ロキソニンSパップ』(要指導)、禁煙補助『ニコレット』(2類)、風邪薬『エスタックイブファイン』(1類)、H2ブロッカー胃腸薬『ガスター錠』(1類)など様々。中には、使ったことがある薬もあるはずだ。

「ただし、注意が必要なものが多いので、購入時に<今飲んでいる他の薬><アレルギー><持病>を申告するとよいでしょう。店側も対応してくれますので、そういう意味では病院で薬をもらうのと同じ感覚です」(同)

 しかも、スイッチOTCにはうれしい情報もある。なんと、2017年1月1日以降、その購入費用について所得控除がされるのだ。

「使用者本人と家族がスイッチOTCを1年間で1万2000円以上購入した場合、それを超える部分を控除してもらえます。ただし、会社の健康診断を受けているなどの条件があり、購入時のレシートの保管も必要です」(現役の薬剤師)

 また、薬を飲むうえで知っておきたいのが「用法・用量」で、正しい意味が、実は意外と知られていない。「食前とは食事前の20~30分であり、食後は、食事を終えてから20~30分。最も知られていないのが食間で、これは食事を終えてから約2時間のこと。つまり、食事と食事の間という意味なんです。また、症状がひどいからといって多量に摂取しても、単純にその分効果が得られるわけでもなく、むしろ、体の負担になる可能性が高いので注意してください」(前同)

 もう一つ知っておきたいのが、「医薬品」と「医薬部外品」の違い。両者は似て非なるもので、医薬品が病気の治療と予防を目的として製造されているのに対し、部外品は予防のみを目的としている。とはいえ、有効成分が定まった量が入っているので、改善効果を得ることができる。体への作用が医薬品に比べて穏やかであるため、また、ドラッグストア以外のコンビニやスーパーでも販売されており、身近な商品と言えよう。

 また、最近流行りのサプリやトクホ(特定保健用食品)も医薬品ではない。実は、これらは「食品」なのである。サプリは主に、不足している栄養を補給するために用いられる。

 一方のトクホは、「血圧が高め」「コレステロールが高め」「血糖値が高め」などの7つの目的に対して、改善効果が期待できるものを、厚労省が検査したうえで認定したものだ。食品なので摂取しやすく、医薬品のような副作用を気にする必要が少ないのが、大きなメリットと言える。

 市販薬やドラッグストアを有効活用して、多忙で出費の多い年始を、健康に乗り越えたい!

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