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三遊亭円楽が狙う「笑点“腹黒”支配プラン」

[週刊大衆2017年01月23日号]

三遊亭円楽が狙う「笑点“腹黒”支配プラン」

 桂歌丸の勇退後も高視聴率を続ける国民的お笑い番組で、“腹黒”師匠の存在感がさらに増している。その理由とは?

 5代目司会者・桂歌丸(80)の番組引退、春風亭昇太(57)の新司会者就任、林家三平(46)の大喜利メンバー入りなどで若返りが進み、さらには林家たい平の24時間マラソン挑戦、六代目三遊亭円楽(66)の不倫騒動と、番組外でも世間を大いに賑わせた、2016年の『笑点』(日本テレビ系)。

「番組開始50周年の節目の年でしたが、いろんな意味で、激動の一年となりました」(テレビ誌記者) 一時は“歌丸ロス”で視聴者離れが心配されたが、現在、視聴率は絶好調。

「大相撲の千秋楽や、サッカーの国際試合などの放送と重ならなければ、視聴率20%を超えることも珍しくありません。同番組の高視聴率に引っ張られ、18時スタートの次の番組『真相報道バンキシャ!』の視聴率も好調で、長く同時間帯の王者だったフジテレビの『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』の視聴率を上回るようになっています」(前同)

 お笑い評論家のラリー遠田氏は、好調の理由をこう解説する。「イジられキャラの昇太さんが司会者になって、司会者は番組の絶対権力者という雰囲気ではなくなりました。新加入の三平さんも含め、みんなで遠慮なくイジり倒せるので、和気藹々としながらも番組のテンポが上がって、バラエティ化が進みましたよね。主たる視聴者層は高齢者と思われていますが、今の高齢者の皆さんは感覚も若いですから、そんな新しい番組の雰囲気は、むしろウェルカムだったし、同時に若い世代も見やすくなったはずです」

 国民的お化け番組は、さらに、その人気を盤石のものとしたようだ。ちなみに、この成功の立役者は誰なのか。「キーマンは新司会の昇太と、もう一人、円楽でしょう。彼の存在抜きには、この成功はなかったのでは」(演芸評論家)

 当初、これまでの番組への貢献度、歌丸との深い関係性からいって、6代目司会者は円楽になるものと思われていた。

「もちろん、円楽本人も、司会への思いはあったでしょう。しかし、大方の予想を裏切るように、最年少で番組出演歴も最も浅い昇太が新司会に選ばれ、大きなサプライズに。円楽は、局側から“師匠のキャラクターは、回答者として絶対に必要です”と説得され、これを受け入れた。結果的に円楽は、この“大人の対応”によって株を上げ、同時に、これまで因縁の薄かった昇太とのバトルという、大きなネタを手に入れ、回答者の中での存在感を増すことに成功しています」(前同)

 実際、視聴率20.3%を記録した昨年12月11日の放送で、こんなシーンがあった。「今年の漢字を発表するというお題で、円楽が“友”と書き、親友との行き過ぎた関係性からその地位を追われようとしている韓国の朴槿恵大統領を揶揄。すると、すかさず昇太が“そこへ行くと(円楽は)友で失敗しないからいいですね”と腹黒で友達がいないという円楽のキャラをイジりました。すると円楽は、“お前は妻で失敗しないじゃないか。バカ、独り者、チビ”とやり返して、座布団4枚を没収されるはめに。このやりとりが、この日、最大の盛り上がりとなりました」(前出のテレビ誌記者)

 その後すぐに、円楽は手を上げて昇太の“昇”の文字を出し、「笑点50周年を機に、司会まで“昇り”つめました。おめでとうございます」と“腹黒キャラ”を全開に昇太にゴマをすり、座布団2枚をせしめ、また大きな笑いを呼んだのだ。

 12月25日の放送でも、司会の昇太に、「次の司会の交代は(2017年の)5月だ」「お前が司会になってから、座布団10枚が1回も出ねえな」と毒づき、存分に存在感を見せている。「こうした司会者とのバトルは、笑点の最大の醍醐味であり、伝統です。円楽の最も得意とするところで、他の追随を許しません。番組の支配者は、昇太ではなく、円楽というのが、落語関係者の見方になっています」(前同)

 切れ者・円楽のことである、そこまで読んでいた可能性もありそうだ。

「円楽が引き継いだ“五代目圓楽一門会”は、落語協会、落語芸術協会のどちらにも属さず、東京の寄席で定席を持つことができません。実は、落語界での味方は笑点メンバーだけという現実があるんです。だから、一門の発展を考えると、番組内での影響力こそが円楽の生命線。そういう意味で、司会は諦めたものの、それ以上のものを手に入れた現在の状況には満足しているのではないでしょうか」(落語関係者)

 現在、大喜利メンバー最年長の林家木久扇が79歳であることを考えると、66歳の円楽は、あと14~15年は番組に出続けることができそうだ。その間に、さらに番組への支配力を強めていくに違いない。

「高齢の木久扇が、息子の木久蔵(41)に席を譲るのは時間の問題。また、兄弟弟子である三遊亭好楽の後釜に、好楽の息子・王楽(39)が座るのは既定路線です。そうなれば、新加入メンバーをイジって育てる円楽の存在感は、より増してくるはず。その先には、落語家で現在、二ツ目の息子・一太郎(29)に自分の席を継がせることも、視野に入っているでしょう」(前同)

 円楽の“笑点支配プラン”は着実に進行中だ。

三遊亭円楽が狙う「笑点“腹黒”支配プラン」

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