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【武豊】エアスピネルで幸先よく金杯勝利。今年も楽しみです

[週刊大衆2017年01月30日号]

 ジョッキーになって3度目の“年男”。2017年の競馬がスタートしました。開幕初日のメインは、これがなければ新しい年は始まらないといわれるほど心浮き立つ東西の金杯。ここを取って幸先の良いスタートを切りたいと願うのは、ホースマンもファンも同じです。その記念すべきレースで1番人気に支持されたのが、昨年のクラシックをともに戦ってきたエアスピネルでした。

 一年という長いスパンでG1を考えたとき、毎年、「今年はこの馬で!」と思わせてくれるパートナーが何頭かいますが、昨年は、キタサンブラック、アウォーディー、そして、このエアスピネルが、その柱となるべき存在でした。ところが、キタサンブラック、アウォーディーが素晴らしい走りで結果を残してくれたのに比べると、皐月賞4着、日本ダービー4着、菊花賞3着と、いいところまではいくけど、あと一歩が届かない。チームのスタッフにも、ファンにとっても、僕自身にとっても歯がゆい一年となってしまいました。

 今年こそ――思いはみんな同じのはずです。だからこそ、ブラックスピネルの猛追をハナ差しのいでの優勝という結果には、ようやく勝たせてあげられたという歓びを感じていますが、ヒヤヒヤものの内容には満足していません。僕が期待するエアスピネルは、まだまだ、こんなものじゃない。今年、この馬にかける思いは、それだけ大きいものがあります。

 奇しくも、前回、この京都金杯を制したのは、12年前の酉年、“年男”だった05年でした。――それは、たまたまでしょう?

 確かにそうなんですが、この年は、ディープインパクトの三冠を含め6つのG1を制し、JRAでの年間勝利数も212という記録を達成した、心身ともに最高に充実した一年で、こんな偶然ならいつでも大歓迎です(笑)。

 今年も引き続き柱として期待している一頭、アウォーディーは2月下旬、栗東トレセンに帰厩して、ドバイワールドカップ(3月25日、メイダン、ダート2000メートル)に向かう予定です。

 そして、もう一頭。凱旋門賞制覇という大きな旗を掲げるキタサンブラックは、同日に行われるドバイシーマクラシック(芝2410メートル)に登録しましたが、清水久詞先生が、「どこからでもいける状態」と話しているように、今年新設されたG1大阪杯(4月2日、阪神、芝2000メートル)、天皇賞・春(同30日、京都、芝3200メートル)も視野に入れているとのことでした。

 どこからスタートして、どこを目標にするのか。こちらは北島オーナー次第ですが、騎手としては、どこからでもOKです。

 3歳クラシックもまだまだ、これから有力馬が出てくるだろうし、春に向かって気持ちが一段と弾みます。目標は――元気に怪我なく一年を過ごすこと。次の酉年も現役で迎えたいなぁと心密かに思っている武豊です。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】エアスピネルで幸先よく金杯勝利。今年も楽しみです

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