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小池百合子都知事が 「本当に許せない」政治家たち

[週刊大衆2017年02月13日号]

小池百合子都知事が 「本当に許せない」政治家たち

 腐敗した利権をブチ壊して「都民ファースト」を実現! 彼女の眼前に立ちはだかる魑魅魍魎たちはコイツらだ!!

 1月29日、「千代田区長選」(2月5日投開票)が告示――小池百合子都知事VS “都議会のドン”内田茂都議の「代理戦争」の火蓋が切られた。「小池知事が推すのは、現職の石川雅己氏。一方の自民党都連は対抗馬として、与謝野馨元財務相の甥・信氏を擁立しています。ここ千代田区は内田氏の地元で、彼の面子がかかっています」(全国紙都庁担当記者)

 とはいえ、これは“仁義なき戦い”。すかさず、小池知事はこう牽制した。「とても自民党的な選び方だなというのが率直な感想。そういえば、与謝野(馨)さん、最後、何党でいらしたんですかね? 甘党かしら」と、過去に与謝野氏が民主党へ“脱藩”して、大臣を務めた変節をチクリ。ゴリゴリの猛攻である。

「去年までの小池さんは“都議会には頭の黒いネズミがいる”などと批判しつつも、具体的な“敵”の明言を避けてきました。ところが、今年に入って一転して、具体的な苦言を解禁。明らかに、この夏の都議選を睨んだ動きです」(政治評論家の有馬晴海氏)

 小池氏は本気なのだ。結局、千代田区長選は、現職の石川氏が圧勝。夏の都議選に向け、自民党都連そして内田氏に大きなダメージを負わせる結果となった。

 女傑・小池氏が斬り込む大都市・東京の“ブラックボックス”聖域なきメスは、2020年の東京五輪へも突き刺さる。そう、次なる相手は丸川珠代五輪相だ。

「女同士ということで、意識する面があるんでしょう。先の都知事選では、丸川氏が小池氏をコキ下ろす演説を繰り広げました。一方の小池氏は当選後、面会を求める丸川氏を、ひたすら無視しています」(都議会自民党関係者)

 加えて、予算を負担するのが「国」か「都」かで、2人は大モメ状態だという。「丸川の後輩である元テレビ朝日アナウンサー・龍円愛梨氏が、“小池新党”から都議選に出馬する動きがあります。これも、丸川の顔を潰そうとする意図が見え隠れします。さらに、2月中旬以降、東京五輪の予算を巡って、小池氏、丸川氏で因縁の会談も予定されてます」(前同)

 そこへ同席するのが、東京五輪組織員会の森喜朗会長。またも小池氏は攻めたいが、背景にはこんな事情がある。「小池氏が競技会場の移設を検討した長沼ボート場や横浜アリーナなどの問題で、森氏が横浜市長らに執拗にプレッシャーをかけた結果、小池氏は競技会場の移設を諦めざるを得なくなりました」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

 恨みは鬱積。年明け早々、小池氏の怒りが爆発した。公衆の面前で、「森さんは文句ばっかり。でも、私はちゃんと組織委員会が稼げることを考えている。この器の違いを、ぜひ感じていただきたい」と、組織委員会の怠慢で五輪費用が膨らんだと当てこすったのだ。

「小池氏が、ここまではっきりと名指しで森氏を批判したのも初めてです。小池氏は、東京五輪の費用を抑えようと努めているそう都民に印象づければ、次の都議選を有利に戦えます。都に負担を押しつけんとする組織委のボスは、最も攻撃しやすい相手だといえます」(前出の有馬氏)

 そんな小池氏に、予期せぬ援軍も現れた。「都議会自民党の有志が、都議会に“百条委員会”を設置しようとする動きが表面化しました。“百条委員会”とは“地方自治法第100条”に基づく特別委員会の一つ。なんらかの不正疑惑が持たれた人間を追及するために、設置されるものです」と言うのは、都庁担当記者。

 ここで言う“不正疑惑”とは? 「設置の理由の一つは、五輪利権。予算が膨らんだ理由に、森氏とゼネコンの間に癒着があるのではとみているようです」(前同)

 百条委員会が設置され、出頭を求められた関係者は偽証すると罰せられる。「森氏の元金庫番と大手ゼネコン幹部とはズブズブの関係が噂されるなど、いくつか疑惑があります。疑惑への明快な回答を求めようというわけです」(前同)

 一方の豊洲問題への追及も止む気配がない。ターゲットは、石原慎太郎元都知事。小池氏の父・勇二郎氏が、かつて石原氏の選対本部幹部だった関係で、一時、両者は蜜月関係だった。ところが、である。

「いまだ移転のメドが立たない豊洲新市場問題の根本は、そもそも、汚染が予見される東京ガスの跡地に、生鮮食料品を取り扱う卸売市場の新設を計画したこと。用地購入の際、本来なら売買後に土壌汚染が残っていた場合に売主(東京ガス)が責任を持つべきところだが、そのような条項はなく、不可解な面が多かった。その取引の責任者が、石原氏なんです」(市場関係者)

 このため、2012年5 月に「汚染対策費を考慮せず購入したのは違法だ」として、都に対し「石原氏に土地購入費約578億円を請求すべきだ」という住民訴訟も提起されたほど。「小池氏は、石原氏に賠償責任はないとしていましたが、都の方針を見直すことを表明。訴訟の弁護士を入れ替え、特別チームを設置して、石原氏の法的な責任の有無を調べることになりました。石原氏に協力を求めても、ノラリクラリとかわされるだけ。堪忍袋の緒が切れたんでしょう」(前出の都庁関係者)

 続けざまに、怒りの矛先は、石原ファミリーにも向けられた。小池氏は自身のツイッターで、タレントの石原良純氏がTV番組でコメンテーターとして豊洲問題を語ることに、<コメンテーター選びにこそ違和感あり。>と、「どの口が言うか」と静かな怒りをつづったのだ。

 振り返ってみれば、「石原伸晃経済財政政策担当相は、先の都知事選の折、自民党東京都連の会長を務めていました。敗北の結果、伸晃も辞任しています」(前出の都議会自民党関係者) 敵は、石原一家!?

 さて、新たに“抹殺リスト”入りしたのが、舛添要一前都知事。去る1月14日に発表された、豊洲新市場の地下水モニタリング調査では、環境基準の79倍に及ぶベンゼンが検出。これに大きく関係しているのが、誰あろう、舛添氏なのだ。

「舛添都知事時代には、有害物質は一度も検出されていません。当然、舛添都政でデータの改ざんが行われたのではないかという疑惑が持たれます」(前出の市場関係者)

 小池氏は舛添氏の聴取を検討。先輩知事に容赦なく斬りかかるが、他方では、安倍晋三首相へも“宣戦布告”。どういうことか? 「1月10日、安倍晋三首相と小池知事が2人だけで会談を実施。洩れるはずのない同会談の内容が、『時事通信』のスクープとして報じられたんです」(全国紙政治部記者)

 同記事は、安倍総理に都議選について聞かれた小池氏が、質問をかわして「衆院選では自民党候補を応援する」と答えたというもの。しかし、小池知事はツイッターで、<おいおい。この記事は小説か? 言ってもいないことを、都合よく脚色しているだけだ。五輪もあり、国との協力は伝えたが、先方から都議選について切り出されていない。>と、同記事を否定。

 ある永田町事情通が、このやりとりを解説する。「はしょって言えば、小池知事は安倍首相に“都議選では自由にやらせてもらう。その代わり、衆院選では自民党候補を応援する”と交換条件を出したわけです。それにムッとした安倍首相が、会談の内容を側近に伝え、その側近が“これは宣戦布告だ”と捉え、会談内容がマスコミに漏れたとみられています」

 一時、菅義偉官房長官がこの「リーク騒動」に関与していると報じられたが、それもそのはず。小池氏とは犬猿の仲だからだ。

「都知事選で小池氏に敗れた増田寛也氏(元総務相)は、菅氏が白羽の矢を立てた候補。菅氏は都知事選で街頭演説に立つ機会こそ少なかったものの、選挙中、夕方以降は業界団体の締めつけに奔走していました。カジノ誘致を巡っても小池氏の東京か、菅氏の地元の横浜かで対立しています」(官邸筋)

 萩生田光一官房副長官も“抹殺リスト”入りしたという。東京都八王子市出身で、都議上がり。反小泉純一郎派で、カジノ議連中核の事務局長と、小池氏と反目になる要素しかないのだ。「自民党東京都連に所属し、近頃は事あるごとに噛みついてくるので、小池知事は“うるさい奴”という印象を持っています」(前同)

 東京五輪、豊洲問題、カジノ、都議選……小池百合子都知事の「東京大改革」の内実や、いかに!?

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