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【武豊】G1勝利、凱旋門賞、リーディング…今年、意識しているものがたくさんあります

[週刊大衆2017年02月20日号]

 年明け一発目の重賞、京都金杯を勝ち、幸先の良いスタートを切った2017年の競馬。今年はいろんな意味で、意識しているものがたくさんあります。G1勝利。凱旋門賞……リーディングも、その一つです。

 それだけに、1月21日、22日の2日間、いきなり日本を留守にしてマカオに遠征することに若干、う~んという気持ちもありましたが、依頼があったら、どこででも乗るというのは僕が貫いてきたスタイルです。大切なのは、ある一面から見るとマイナスに思えることでも、違う面から見るとプラスになっている――それに自分自身で気づくことなのかもしれませんね。

 思い返してみると、3年連続200勝を記録した04年から06年も、鞭と鞍一つで世界を飛び回っていました。そこで受けた刺激が、国内での推進力にもなっていたような気がします。マカオで味わった新しい風を、どう感じ、それをどう生かしていくのか!? それを問われたのが、1月28日、29日の競馬でした。

 結果は――土曜日は、3歳未勝利のスマートアムール、キタサンシーザーを勝利に導いた2つを含め、5鞍に騎乗して2勝、2着1回。日曜は9鞍に騎乗して4勝、2着1回、3着1回の固め打ち。リーディングも2位に浮上しました。

 馬を託され、その想いに勝利で応えられた6つの白星は、どれも同じだけうれしさがあります。中でも、今年の競馬を見据えたとき、“これは”と思えたのが、日曜の新馬戦を勝った外国産馬テンモースと、日曜のメインG3「シルクロードステークス」を勝ったダンスディレクター、2つの勝利でした。

 テンモースは、まだ子どもっぽさがありますが、スピードがあり、また一頭、楽しみな馬が出てきたなという感じ。もう一頭のダンスディレクターに関しては、前半は後方待機、4コーナーでうまく内をさばいて、ラストは外から――道中、ムダな動きさえしなければ最後は弾けてくれるはずという、ほぼ100%、思い描いていた通りの競馬で勝つことができました。脚をなくした先行馬が、どこから下がり始め、どこで馬一頭分の隙間ができるのか? すべて見えていたような気がします。

 ここが開くと思ったときには、もう飛び込んでいる。時間にしたらゼロコンマ何秒の世界です。後は、そこに飛び込む勇気と覚悟があるかどうか。一瞬でも躊躇したら勝負には勝てません。勢いで勝てるほど競馬は甘くはありませんが、でも、この勢いは大切にしたい。なんとかうまく、今週末につなげたいと思っています。

 今週のメインは、春のクラシックを占う大事なレースG3「共同通信杯」。パートナーはエアウィンザー。父キングカメハメハ、母エアメサイア。エアスピネルの全弟です。

 成績は3戦して、1勝、2着2回。もっと走れるはずだし、走ってくれなきゃ困る07年の期待馬です。どうやって彼の本気を引き出すか。考えるのは、その一点です。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】G1勝利、凱旋門賞、リーディング…今年、意識しているものがたくさんあります

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