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【武豊】今年最初のG1フェブラリーSはベテランコンビに期待してください

[週刊大衆2017年02月27日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

 2月最初の競馬(4日、5日)は、10鞍に騎乗して3勝、2着2回、3着2回。今年、密かに狙っているリーディングも2位まで浮上しました。

 いいことずくめ? いえいえ、そうでもありません。騎乗したレースは全部勝ちたいというのが騎手の性のようなもので。決して引きずることはありませんが、それでも勝ちきれなかったレースに思いは残ります。

 中でも、ここを勝って、次は4月23日の「マイラーズC」から、春の大目標、6月4日のG1「安田記念」に駒を進めたいと思っていたエアスピネルにとって、「東京新聞杯」での負けはレース後、“うーん”と頭をひねる負け方でした。

 力勝負を挑んで負けたのなら、それは勝負の世界ではある意味、仕方のないことで、スパッと割り切ることができます。ちょっとした展開のアヤ……前の馬がヨレたとか、内に閉じ込められたとか、こじ開ける隙間がなかったとか、それはそれで諦めもつきます。

 でも、東京新聞杯のように良馬場で行われた古馬の重賞レースで、あそこまで極端にペースが遅くなってしまうと(3ハロン通過が37秒2)、後続の馬はお手上げです。

――自分から積極的に仕掛けていけば……。そう思われる方もいるでしょうが、G1という大きな勲章を目指しているチーム・エアスピネルにとって、それが果たして正しい選択なのかどうか。後々、それが仇となるケースを、これまでたくさん見てきた僕にとっては、すごく悩ましいところです。

 もう一つ。スッキリと喜べないのが、土曜日、京都で行われた「エルフィンステークス」です。勝ったのは福永祐一騎手騎乗のサロニカ。この勝利が、ディープインパクト産駒、JRA史上8頭目となる通算1300勝になりました。

 初出走(10年6月20日)から6年7か月16日の1300勝到達は、キングカメハメハの7年5か月29日を上回る最速記録で、この勢いでいくと、父サンデーサイレンスの2749勝を超える日も遠いことではないかもしれません。

 唯一、ディープの背中を知る男としては、これほどうれしいことはないのですが、記録達成の騎手が僕じゃないというところが、やや、いえ、かなりの不満で(苦笑)。次の記録は、ぜひ自分の手で――そんなことを思っています。

 さあ、そして今週は、いよいよ2017年最初のG1「フェブラリーステークス」が行われます。えっ!? もうG1――と思うのは、それだけ年を重ねた証拠かもしれませんが、気持ちは誰にも負けていません。

 パートナーは、コパノリッキー。久しぶりのコンビ復活です。狙うのはもちろん、3度目のフェブラリーステークス制覇&9個目のG1タイトル。若さではライバルたちに劣りますが、その分、リッキーには十分すぎるほどの経験値があります。今年一発目のG1は、ぜひ、ベテランコンビの老獪さに期待してください。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】今年最初のG1フェブラリーSはベテランコンビに期待してください

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