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巨人・沢村栄治と広島・外木場義郎、背番号「14」の奇縁【二宮清純の「スポーツ一刀両断」】

[週刊大衆2017年03月06日号]

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 事実上の「沢村デー」だ。巨人は“伝説の大投手”沢村栄治の生誕100年を記念して、故人の出身地・三重県伊勢市で行う北海道日本ハムとのオープン戦において巨人の全選手が永久欠番「14」のユニホームを着ると発表した。

 この話を聞いて思い出したのが海の向こうの「ジャッキー・ロビンソンデー」だ。メジャーリーグの「カラーバリア」を乗り越えたことで知られるロビンソンが黒人として初めてメジャーデビューを果たしたのが1947年4月15日。この日を記念して毎年4月15日はグラウンドに立つ全選手が「42」を背負うのだ。97年からはメジャーリーグ全球団で「42」が永久欠番に指定された。

 話を沢村に戻そう。全日本のエースとしてベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらを擁する全米オールスターチームを1点に抑える好投を演じたのが17歳の時。京都商業を中退して入団した巨人では実働5年で3度のノーヒットノーランを含む通算63勝(22敗)をあげている。その功績を称え、巨人は戦死後の47年7月9日、沢村が入団以来背負っていた「14」を、日本プロ野球史上初の永久欠番とした。

 古い文献を引くと、3度のノーヒットノーランは「空前絶後」であり、こんな投手は2度と現れないだろうといった記述が目につく。ところが、である。後に完全試合を含む3度のノーヒットノーランを達成するピッチャーが現れる。広島のエース外木場義郎だ。3度目のノーヒッターは地元での巨人戦。わずか93球での快挙達成だった。そして、これは偶然か必然か……。外木場の背番号も沢村と同じ「14」なのである。

 外木場の武器も沢村同様、「ホップする」と言われたストレートと、落差の大きいカーブ。広島が初優勝を果たした75年には20勝をあげ「沢村賞」に輝いている。

 伊勢市での「沢村デー」には「14」の後継者である外木場も招いたらどうか。背番号が取り持つ不思議な縁である。

二宮 清純 (にのみや せいじゅん)
スポーツジャーナリスト。(株)スポーツコミュニケーションズ代表取締役。1960年、愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。オリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシング世界戦など国内外で幅広い取材活動を展開中。「スポーツ名勝負物語」「勝者の思考法」「プロ野球“衝撃の昭和史”」「最強の広島カープ論」「広島カープ 最強のベストナイン」など著書多数。スポーツ情報サイト「SPORTS COMMUNICATIONS」:http://www.ninomiyasports.com/

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