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松坂大輔、杉内俊哉、藤川球児…プロ野球「戦力外&崖っぷち」選手の逆襲

[週刊大衆2017年03月13日号]

松坂大輔、杉内俊哉、藤川球児…プロ野球「戦力外&崖っぷち」選手の逆襲

 かつては太陽の輝きを誇った世代にもじわりと迫る黄昏のとき。だが、今こそその経験が“新たな光”を放ち始める!

 プロ野球もいよいよオープン戦が始まり、各球団の選手が躍動する姿を見せている。中でもひときわ注目を集める男がいた。ソフトバンクホークスの松坂大輔(36)だ。

「とにかく、今年は投げ込みがすごい。2月7日には1時間半ブルペンにこもり、239球も投げました。いったんペースダウンしましたが、22日には最長90メートルの遠投を行い、その後また投げ込み。こんなに練習しているのは西武時代以来です」(スポーツ紙記者)

 “怪物”といわれた男も、日本復帰後は鳴かず飛ばず。2年間ほとんど実戦登板せず、昨年の最終戦でようやく一軍のマウンドに立つも、3安打4四死球で5失点。1回に39球も費やす大炎上に終わり、“3年12億の給料ドロボー”といわれては、奮起するしかない。契約最終年で崖っぷちの今年は完全復活を賭けて、プエルトリコのウインターリーグにも参戦。体重を絞ってキャンプに挑むなど、“本気”を見せている。

「もともと松坂は、オフに投げ込みを重ねてフォームを固めていく調整スタイルでしたが、投げ過ぎを嫌うメジャーでは、それを禁じられており、日本球界復帰後は肩の痛みもあって、それができなかった。手術後の経過も良く、やっと自分流の調整が可能になったようです」(前同)

 調整段階とはいえ、最速136キロは全盛期と比べると、少し寂しいが……。「もしかすると、変化球中心の技巧派投手への脱皮を図っているのかも。もともと球種は豊富ですし、今年は体が絞れていますから、ぜひ“怪物伝説”の第2章を見たいですね」(同)

 野球評論家の橋本清氏も、松坂にエールを送る。「今年の大輔には期待したい。彼が復活すれば、同世代の選手たちにも大きな刺激になるはずですから」

 そう、かつて松坂世代と呼ばれ、一時代を築いた多くの選手たちが今、松坂と同じように“勝負の年”を迎えているのだ。たとえば、巨人の杉内俊哉(36)。右股関節の手術のために、昨年はシーズンを棒に振ったが、今年は捲土重来を期して二軍スタート。2月13日には572日ぶりに一軍に合流した。

 キャンプで投球を見た長嶋茂雄終身名誉監督も「いい回転をしてるね~」と称賛。復活を予言したという。「股関節を手術したことで、投げるときの体重移動が再びビシッと調節できるようになり、得意のスライダーにキレと精密なコントロールが戻ってきました」(民放局スポーツ記者)

 昨年引退した元横浜の三浦大輔氏に「200勝しろよ!」とハッパをかけられていたという杉内。「現状142勝とまだ遠いですが、制球力を武器に上原浩治(41=カブス)のように長く活躍できれば、可能性はありますよ」(前同)

 一方、阪神のかつての守護神・藤川球児(36)も、復活を期す松坂世代の一人。昨年、久しぶりに縦ジマのユニフォームに袖を通し、虎ファンを狂喜させたが、5勝6敗10ホールド、3セーブという微妙な成績に終わった。今年こそ、藤川らしい豪速球を復活させて三振の山を築いてほしいものだが、実は彼も“技巧派”への変身を模索中だという。

「年を取って衰えを認め、豪速球で鳴らした過去のイメージを引きずるのではなく、投球を変えようと必死で努力しています。オープン戦で投球の質を上げていけば、貴重なセットアッパーとして再生する可能性は大いにありますよ」(橋本氏)

 昨年、広島カープが優勝に沸く中、唯一、蚊帳の外だった梵英心(そよぎえいしん・36)も同世代。「低迷時代の広島を支え続けた功労者ですが、昨年はほとんど二軍暮らしで、一軍昇格後も無安打。優勝チームの一員でありながら悔しい思いをしただけに、今年に賭ける思いは強いはずです」(スポーツ紙デスク)

 松坂世代より上の選手たちも頑張っている。今シーズンに活躍してくれそうなのが、楽天の松井稼頭央(41)だ。昨年は不振を極め、打率.213、本塁打2、打点13に終わったが、野球評論家の黒江透修氏は、沖縄のキャンプ取材で松井の「やる気」を感じたと言う。

「2月22日、巨人とのオープン戦の前に松井と会ったとき、今年に賭ける意気込みを感じたね。生真面目すぎる男だが、“頑張れよ”と声をかけたら、変に気負うことなく明るい声で“頑張ります”と返してくれた」 その22日「6番・左翼」で先発出場した松井は、ノーアウト一、二塁で迎えた第2打席で先制適時打。今年はやってくれそうだ。

 阪神の鳥谷敬(35)にも注目したい。昨年は28打席連続無安打を記録し、連続フルイニング出場も途切れるなど低迷。定位置だったショートを若手の北條史也(22)に渡す屈辱も味わった。「しかし、今年は“勝負の年なので、ポジションにこだわらずレギュラーが取れる場所で戦う”と明言。闘志を表に出すタイプではないですが、どこか欲のない感じだった昨年と違い、生き残りへの気合いを感じます」(在阪スポーツ紙記者)

 そして現在43歳、現役最年長の選手として頑張るのが、中日の岩瀬仁紀。「日本プロ野球のセーブ記録保持者も、さすがに寄る年波には勝てず、肩を痛めて15年は実戦登板なし、昨年も0勝2敗0セーブ。昨年の監督解任騒動でチームが揺れる中、自分がしっかりしなければとばかりにツーシームやカットボールなどを会得して、ピッチングの幅を広げようとしています」(前出の民放記者)

 この探究心がある限り、岩瀬が老け込むことはまだなさそうだ。抜群の安定感を再び見せてほしい。

 そして、もう一人のベテランが巨人の相川亮二(41)。小林誠司の台頭で捕手としての出番は極端に少なくなったが、右の代打の切り札として、まだまだ活躍の道がありそうだ。「また、小林にいま一つ全幅の信頼がおけず、阿部慎之助の体にも不安がある現状で、経験豊富な捕手が控えているのは大きい。巨人にとって今年もなくてはならない存在です」(前出のスポーツ紙記者)

 そして、チームから一度戦力外を通告されながら、他球団に新天地を見出し、挑戦を始める3人がいる。まずは、かつて巨人のクローザーを務めた、松坂世代の久保裕也(36)だ。「DeNAをクビになり、テストで楽天に拾われた恩義を感じている。ベテランでありながら梨田監督やメンバーに“精いっぱい頑張ります”と新人のような挨拶をする姿に、今季に期するものを感じました」(スポーツ紙デスク)

 そして、ソフトバンクから戦力外通告され、こちらも楽天に移った捕手の細川亨(37)。「彼は力が落ちたというよりも、工藤監督とうまくいかず出されたようなもの。東北は地元だし、古巣を見返してやろうという思いも強いでしょうから、持ち前の強気なリードで、ガンガン行くでしょう」(前同)

 最後は、田中浩康(34)。ヤクルトを自由契約となり、横浜に入団が決まった。「筒香をはじめ、このチームはバッティングには定評があるが、守備はいま一つ。ゴールデングラブに2回輝いた名手として、スーパーサブ的な活躍が期待されています」(同)

 昨年、広島の優勝に大きく貢献した新井貴浩(40)は、14年オフに阪神から放出された自分を拾ってくれた古巣・広島のために奮闘し、結果として昨年は3割、19本、101打点を叩き出して見事に復活。リーグMVPにも輝き、ベテランの底力を見せてくれた。

 今回取り上げたベテランたちの中にも、必ず“第二の新井”がいるはず。ぜひ、もう一花を咲かせてほしい。

松坂大輔、杉内俊哉、藤川球児…プロ野球「戦力外&崖っぷち」選手の逆襲

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