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G1シーズン到来! 春競馬データで読み解く「勝てる騎手」

[週刊大衆2017年03月27日号]

G1シーズン到来! 春競馬データで読み解く「勝てる騎手」

 万馬券を一発当てて、豪勢な“晩酌タイム”。そんな我々庶民の夢をアシストしてくれる乗り手はこの男!

 競馬も、いよいよ本格化。競馬は馬8割、騎手2割といわれるが、近年の外国人トップ騎手の騎乗を見れば、2割どころじゃないぞと思っている方も多いのではないだろうか。そこで、本誌はデータに基づき、勝てる騎手を厳選。今春、ガッポリ稼がせてくれる騎手を紹介していこう。

 まずは単純に、今年に入ってから、3月5日終了時点までの騎手リーディングを見ていきたい。実は、昨年と違った大きな変動が現れているのだ。「どちらかと言えば、大舞台でこそ強いというイメージのミルコ・デムーロがコンスタントに勝ち星を重ね、現時点で唯一30勝以上を挙げてトップに立っています。昨年、リーディングを争ったクリストフ・ルメールと、戸崎圭太が4、5位と出遅れました。2位には09年のリーディング・内田博幸、3位に田辺裕信と続いています」(競馬ライター)

 昨年3位の川田将雅と、5位の福永祐一が、それぞれ負傷で戦線を離脱していたことも影響しているのだろうが、快調に勝ち星を重ねているデムーロとウチパクの好調の理由を、競馬に詳しいフリーライターの土屋正光氏はこう解説する。

「デムーロはもともと、自身のリズムが合う、合わないで、成績に波がありました。今年も一時、リズムが悪かったときがありましたが、それを長引かせなかった。今年は、このリカバリーがうまくいってるようで、一年通じての活躍が期待できそう。重賞の固め撃ちも何度かあると思います」

 ウチパクはリーディングの後、ケガの影響や同じ大井競馬出身の戸崎の台頭もあって、しばらく勝率も10%を割り込むシーズンが続いていた。「それが昨年後半ぐらいから、最盛期に戻ったかのような騎乗ぶりを見せています。今年のここまでの勝率は15%超えですからね。田辺は、もともと玄人受けする騎乗で注目されていましたが、今年は馬の質もさらに上がって、それに伴い、成績も上がってきていますね」(前同)

 しかし、リーディング上位常連の騎手の馬券を買っても、うまみは少ない。狙いたいのは、一攫千金を手にすることができる穴馬券。そこで、本誌はリーディング常連の中でも特に、ずぬけた成績を残すデムーロ、ルメールが勝ちづらいパターンをデータで算出した。

 まず、デムーロ、ルメールの成績から見てみよう。昨年、中央競馬で行われた全127レースの平地重賞のうち、2人でなんと26勝。デムーロが66戦13勝、ルメールが72戦13勝という驚異の成績を残している。

 しかし、いくらデム・ルメとはいえ、負けるレースのほうが多いのは事実。前出の土屋氏は、2人が勝たない確率が高いレースを見分けるコツをこう解説する。「まず、ルメールの狙い目は乗り替わりです。重賞での1番人気では[13・9・5・6]で複勝率81.8%と安定感が半端ではないんですが、平場のレースも含めた乗り替わりでの騎乗は[7・10・4・52]で勝率9.6%と、ルメールにしては物足りない数字になっています」

 ちなみに前走から続けて騎乗した場合、[17・14・12・21]と好成績を収めている。意外なのは、ルメールから他の騎手に乗り替わった場合。[24・23・20・89]と勝率15.4%、連対率30.1%とけっこう高く、これは押さえておきたいところ。「一方のデムーロは、乗り替わりでも[23・6・8・41]の勝率29.5%という高い数字を出しています。特に外国人騎手からの乗り替わりでは8戦5勝ですから、かなり信頼できます」(前同)

 乗り替わりでも好成績を残すデムーロに、弱点はないのだろうか。「デムーロにも苦手とするコースがあるんです。それが、東京の芝、ダートとも1400メートルや京都芝1400メートル外回りですね」(同)

 確かに、デムーロの東京ダート1400メートルや京都芝1400メートルは単勝回収率が30円を切っている。「一方のルメールは京都ダート1200メートルや中京の芝、ダートとも1400メートルを苦手としています」(同)

 当該コースでのルメールの単勝回収率は20円を切るほど低いのだ。数こそ少ないが、中京ダート1400メートルに至っては18戦未勝利となっている。「面白いのが、たとえばデムーロが[1・6・4・19]と最も苦手にしている東京ダート1400メートルで、最も勝率が高いのが[15・13・9・27]という成績のルメールで、逆にルメールが[3・3・4・27]と苦手にしている京都ダート1200メートルでは、デムーロが[13・7・6・25]と一番成績がいいんです」(同)

 というように、片方が苦手としているコースは、もう片方が得意にしている傾向があるという。「2人は、イメージからも騎乗のタイプが異なりますが、実際にデータで見ても、そのあたりがハッキリしていますね。あとは、この2人が苦手とするコースでは、総じて浜中俊の成績がいいですね」(同)

 以上、穴狙いでデム・ルメを外す要素を見てきたが、実は、この2人が穴馬券の立役者になることも多い。「過去5年の春シーズン(3~6月)の開催で、単勝回収率の高い順に並べてみると、100円を超えるのは5つのコース。そのうち、京都芝2200メートル外回りや阪神芝2400メートルでのルメールの単勝回収率は、それぞれ228円、244円と“オイシイ結果”になっています」(土屋氏)

 荒れるコースというのは、使われる頻度もそれほど多くなく、傾向もつかみにくいので、人気と結果が直結しないという。「そうなると、そのコースを得意とする職人のような騎手か、本当に腕のある騎手が台頭するものと思われます。特に中山芝の2200メートルや2500メートルは、その傾向が強いですね」(前同)

 マイナーコースにルメールが騎乗していたら、狙い目。一方、デムーロのほうはというと、過去5年、馬連で1万円以上の配当となった馬券のレースで、活躍する騎手の2位にランクインしている。「過去5年でデムーロは345勝を挙げていますが、そのうちの32勝、つまり10回に1回は馬連万馬券に絡んでいる計算となるんです」(同)

 デムーロが人気薄の馬に乗っている場合は狙いたいところ。しかし、一番欲しいのは大穴馬券だろう。そこで、過去5年、3連単で100万円以上の配当となったレースで馬券に絡んできた騎手を調べてみた。

 土屋氏が注目するのは、横山和生だ。「とにかく、荒れるレースでの横山和生の存在感はすごいですよ。2月5日の春菜賞(東京芝1400メートル)でも、16頭立ての16番人気のライズスクリューを見事に勝たせて、3連単135万円の高配当を演出しました。人気では買いづらい騎手ですが、一発の破壊力では全国屈指です」

 また、馬連万馬券を多数生み出す昨年デビューの坂井瑠星も要注目だという。「関東ではまだ知名度が低いですが、減量の恩恵もあるとはいえ、今年すでに11勝。つい先日の小倉競馬でも、単勝35倍の馬を勝たせて、3連単800万馬券の片棒を担ぎました」(同)

 大穴といえば、確かに減量騎手によるイメージがある。実際に、減量騎手のランキングでも、坂井は勝率で3位と頼りになる存在だ。また、注目したいのは、昨年デビューの減量騎手の好成績である。勝率の上位5人のうち、木幡巧也、坂井、加藤祥太と3人がランクインしているのだ。

「減量の騎手は、特にダートのレースなど、何がなんでも逃げたいレースで起用されると、その期待にきっちり報いる騎乗をしますからね。先行しきれない、逃げてひと粘りが足りないという馬に起用してきた場合は、特に注意が必要です。それは陣営の“絶対に行く”という強い意思の表れでもありますからね。特に、差し馬に人気が集まっているようなら、こういったレースは、全力で“買い”でしょう」(前出の競馬ライター)

 こうした傾向を考慮に入れたとしても、なかなか簡単にはいかないのが競馬。ならば、最終レースだけでもきっちり当てて帰りたい。「最終レースも勝率だけを見れば、どうしてもリーディング上位の騎手に頼ってしまうのは仕方がありません。ときどき、デム・ルメは“最終レースはあまりやる気がない”と言われたりしますが、実はそんなことはなくて、彼らは最終レースでもきっちりと自分の仕事はしています」(土屋氏)

 そうなると、最終レースで一発逆転というのは難しいのだろうか。「そんなことはないですよ。買い続けて“おいしい”騎手もいます。特に田辺は、単勝回収率は7位ですが、勝率が10%近い。このところ活躍が目立つ分、配当的なうまみは少し減るかもしれないと思われながらも、相変わらず穴党を喜ばせてくれる馬券を生み出しています。また、田中健や黛弘人といった騎手は最終レースに限らず、常に一発がありますね」(土屋氏)

 終わりよければすべてよし。春競馬で一発当てて、ご馳走にありつきたい。

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