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口臭、ワキガ、加齢臭…「気になるニオイ」徹底対策!

[週刊大衆2017年04月17日号]

口臭、ワキガ、加齢臭…「気になるニオイ」徹底対策!

 いよいよ薄着のシーズンがやってくる。心と体が開放的になるのはいいけれど、“オヤジ臭”まで解放しないように注意!?

 日一日と春めいてきた、今日この頃。ポカポカ陽気に心も弾み、仕事にレジャーに……と張り切っていきたいところだが、その前に、ちょっと考えたほうがよさそうなのが、お父サン世代につきものの“ニオイ”問題。「口臭やワキガ、加齢臭など、男性が発するさまざまなニオイに関しては、最近、“スメルハラスメント(スメハラ)”という言葉ができるくらい、世間から白い目で見られ始めています。“オッサンなんだから仕方ないだろ”と開き直るのも自由ですが、どうせなら改善できたほうが、お互い気が楽ですよ」(医療ジャーナリスト)

 というわけで、気になる“男のニオイ”について、その原因と予防策を一度、勉強しておこうではないか。“まず、周囲への迷惑度が甚大な“口臭”だが、その原因は大きく分けて3つあるという。「1つは、唾液が減って口の中が乾燥することにより、口の中の洗浄・殺菌作用が失われ、細菌が増殖して発生する口臭。次に、口の中の汚れによるもの。3つめが体調不良による免疫低下や、病気からくるもの。原因ごとに正しい対処法を取ることで、かなり軽減できるはずです」(前同)

 1つめの乾燥は、当然ながら、水分をとる習慣をつけることが最良の対策。「集中したり、緊張したり、おしゃべりに夢中のときなどに、口の中は乾燥します。こまめに水分をとることが大事です。ただ、糖分は口中で酸化を起こして口臭の原因となるので、甘いジュースは厳禁。またカフェインも唾液の分泌を抑えてしまいます。両方が含まれる甘い缶コーヒーなどは、むしろ口臭をきつくするので避けましょう」(前同)

 2つめの口の中の汚れは、正しい歯磨きを実行することが一番。「特に、歯と歯や歯茎の間に残った食べかすが強烈な腐敗臭を放つんです。歯茎のほうに溜まった汚れは歯周病にもつながるので、毎日の歯磨きだけでなく、できれば歯間ブラシや糸ようじを使って“隙間の汚れ”を取る習慣をつけるべきですね」(歯科衛生士)

 歯周病は、口臭だけでなく、「近年の研究では、脳梗塞や心臓疾患、糖尿病のリスクを高めるということも分かってきています」(前同)と言うから、最大限の注意を払うべきだろう。

「歯磨きのポイントは、“なるべくブラシを歯と歯の間に当て、細かく汚れをかき出すこと”に尽きます。ある程度時間をかけて丁寧に磨く必要があるので、口の中が泡だらけになって早く吐き出したくなるような歯磨き粉ではなく、なるべく泡が立たないものを選ぶこと。また、口をゆすいでペッと吐き出すような液体リンスの類は歯間の汚れまでは取れないうえ、アルコールが含まれていて口中の水分を揮発させ、逆に口が乾いて、雑菌が繁殖する恐れがあるので、使わないほうがいいでしょう」(歯科医師)

 3つめの病気由来の口臭については後述するが、この3つ以外に、“膿栓”と呼ばれる、扁桃腺にできる膿の塊が口臭の原因になっていることもあるという。「扁桃腺のくぼみに溜まる、白くブヨブヨとした膿のようなカスで、くしゃみや咳の弾みでポ~ンと飛び出す人もいます。これが、とにかく地獄のような悪臭を放つんですよ。無理に取ろうとして扁桃腺を傷つけてはいけないので、気になる人は医師に相談するといいでしょう。喉の奥までしっかりうがいすることで取れることもありますので、試してみる価値はあるでしょう」(前出の医療ジャーナリスト)

 次は、ワキ。体質的にニオイが強くなりがちな人もいるうえに、本人は慣れてしまって気づかないという、困ったやつだ。「腋には、2種類の汗腺(汗の出口)があります。1つは全身にあるのと同じ“エクリン腺”で、ここから出る汗はほとんどが水分。対して、腋の下に集中する“アポクリン腺”から出る汗は、タンパク質や脂質、糖質などが含まれる粘り気の強い汗です。これが皮膚表面に存在する細菌のエサとなって菌が増殖し、これに皮脂が混ざり合ったりすると、悪臭を放ち始めます。ワキガなどの方は、これが活発すぎるわけです」(美容クリニック医師)

 対策として一般的なのは制汗スプレーなどだが、「制汗スプレーは、エクリン腺から出るほうの汗に雑菌がつくことを抑える程度で、アポクリン腺からの強いニオイには、あまり効果はありません。むしろ重要なのは、蒸れによって細菌の活動が活発化するのを防ぐため、通気性のいい清潔な服を着て、汗をかいたらマメに拭き、雑菌を極力繁殖させないようにすることです」(前同)

 納豆にもたとえられる強烈な足のニオイも同様で、常に清潔に保つことが、最大の予防になるという。

「足のニオイの原因は、汗や足の皮脂、皮膚や爪の間の汚れなどをエサにして、大量繁殖した雑菌やバクテリアの出す排泄物の腐敗臭です。これを防ぐには、入浴時に足の指の間までしっかりと洗浄し、靴も清潔に保つこと。ブーツや靴は通気性のいいものを選び、いわゆる“サラリーマン靴下”よりも、ちゃんと汗を吸う靴下をはくことも、いい対策になるはずです」(前同)

 では、お父サン世代の“宿命”ともいえる加齢臭は、はたして防げるのか? 「その原因は、40歳前後になると体から分泌される“ノネナール”という物質。発生源である皮脂腺は全身に分布しているんですが、特に頭皮に多いのです。したがって、毎日のシャンプーが肝心。ものによっては皮膚が乾燥し、余計に皮脂を分泌させてしまう可能性があるので、低刺激で保湿性の高いアミノ酸系シャンプーを使うといいでしょう」(都内のクリニックに勤務する男性医師)

 年を取って代謝が落ちたことを「汗も脂も出ない体になった」などと解釈し、体力も落ちて毎日風呂に入るのも面倒、下着などの着替えも数日に一度――という中高年は多い。だが、そんな生活が、より加齢臭を強烈にしているのである。「むしろ、逆ですね。老化とともに皮膚の代謝が落ちて、酸化した古い皮脂や皮膚のカスが体に溜まりやすくなっていますから、若いときよりも清潔に保つ必要があるのです」(前同)

 また、適度な運動も、加齢臭予防になるという。「メタボリック症候群や生活習慣病、または、その予備軍の人は、活性酸素と脂肪を体に溜め込んでしまっており、これがノネナールの発生を促進するんです。適度な運動で汗をかいて代謝を促進することを心がければ、年配の方でも加齢臭は大きく改善されます。いわば、加齢臭は体が年老いたということのみならず、年を取ってものぐさになったことによって起こる“心のニオイ”であると言えますね」(前同)

 そうまで言われたら、お父サン世代としては奮起するしかない。とはいえ、なまった体をいきなりハードに動かすのは禁物。まずは通勤時、駅のエレベーターやエスカレーターを使っていたのを階段にする、入浴後に入念なストレッチをする――といった簡単なことから始めてみるのがよさそうだ。

 さて、ニオイには、実は単なるエチケットだけの問題でない側面があるのを、ご存じだろうか? 実は、口臭や体臭は、深刻な病気のサインとなっていることもあるのだ。

 ニオイ研究で知られる「嗅覚研究所」の外崎肇一氏は、こう語る。「病気になると、体内での物質の合成や化学反応が、健康時とは違ってきます。物質には、それぞれにニオイがあるのですが、それが血液や全身の細胞に行き渡り、汗や尿、吐く息などに混じって、体臭となって現れるのです」

 これを知らずに放置したり、表面的なニオイの問題としての対策しか取らずにいると、病状をより深刻にしてしまうことにもなりかねないのだ。「有名なのは、糖尿病。尿や体から、砂糖水のような甘いニオイがしてきます。また、胃の障害なら、卵の腐ったようなニオイ。腎機能に問題があるときには、アンモニア臭。肝臓が弱ってくると、ドブのようなニオイなど、それぞれ違ったニオイがしてきます。実は、がんにもニオイがあって、吐く息や血液、尿のニオイを嗅ぐことで、がんかどうかを嗅ぎ分けることができる“がん探知犬”を検査に活用しようという研究も存在するほど。ニオイを侮ってはいけないのです」(外崎氏)

 たかがニオイ、されどニオイ。放っておくと社会的評価のみならず、健康をも害することになるとは恐ろしい。とはいえ、自分のニオイは、自分ではなかなか分からないもの。日頃の健康維持はもちろん、少しでも異変があったら家族や友人、または同僚などに遠慮なく指摘してもらうこと。そんな関係性を作ることこそ、最大のエチケットであり、長生きの秘訣なのかもしれない。

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