日刊大衆TOP トレンド

ビール腹を防ぐ「最強の居酒屋メシ」とは

[週刊大衆2017年05月01日号]

ビール腹を防ぐ「最強の居酒屋メシ」とは

「メタボは気になるけど、赤ちょうちんの誘惑には勝てない……」という中高年のお父サンに実践してほしい情報が満載!

 仕事のつきあい、または息抜きに、週に何度か、夕食も兼ねて夜の巷に消えるお父サンも多いはず。だが、それを続けていると、どうしてもお腹がポッコリ。いわゆる“ビール腹”だ。お腹が出ると、ズボンも入らなくなるし、見た目もカッコ悪くなる。それより何より、ポッコリお腹は生活習慣病の予備軍。そのまま行けば、糖尿病などの怖い病気につながりかねない。

 なんとかして、ビール腹にならずに酒を飲む術はないものだろうか。そこで今回は、このビール腹からオサラバする居酒屋メシを紹介しよう。

「飲みに行ったら、自分が好きな酒やツマミを注文したくなりますが、居酒屋のメニューは高カロリーで、脂肪になりやすい脂質や糖質の高いものばかり。それが重なれば、ビール腹になって当然です。しかし、注文するメニューを工夫すれば、内臓脂肪を減らし、腹をヘコますことも可能なんです!」

 こう語るのは、パーソナルトレーナーで柔道整復師の竹川圭祐氏。居酒屋での太らない法則とは、いったい、どんなものなのだろうか。

「最大のポイントは、脂質と糖質の摂取カロリーを抑えると同時に、タンパク質を多く含む食べ物を摂ることです。ビールなどの糖質の量を控えるだけでも、内臓脂肪の減少を促すことにつながり、お腹回りの引き締め効果が期待できます。また、タンパク質は代謝を高め、体脂肪を減少させる働きがあるのです。同じ材料を使った酒やツマミでも、メニューの選び方次第で、ビール腹を回避することはできます」(竹川氏=以下同)

 それではまず、飲み物から見ていこう。「まず、皆で“カンパーイ!”とやる定番のビールなどの醸造酒よりも、ウイスキーや酎ハイなどの蒸留酒をオススメします」

 簡単に言えば、醸造酒とは、酒の原料となる麦、米、果実などの糖分を発酵させて造ったもの。それを沸かしてアルコール分を抽出して造ったのが蒸留酒だ。

「蒸留酒は醸造酒と違って糖質はゼロです。もちろん、糖質はエネルギー源として筋肉や肝臓に蓄えられますが、摂りすぎた分は中性脂肪に変わり、肝臓近くのお腹回りにくっつき、ビール腹の大元になるのです。したがって、焼酎をベースにしていても、果汁などの甘い成分が入ったサワー類は勧めらません」

 どうしても日本酒やワインなどの醸造酒を飲みたいなら、量を控え、ゆっくりと飲むようにしよう。

「ビール中ジョッキ1杯は約200キロカロリーといわれています。これは茶碗1杯分のご飯とほぼ同じです。ビールだと何杯も飲むでしょうから、ご飯を何杯も食べれば、そりゃあ、太るというものでしょう」

 次に、ツマミを見ていこう。“ビール腹”と聞くと、酒が悪者のようにイメージされがちだが、太る原因は酒よりも、ツマミに多い。「アルコールを摂取すると、体脂肪がつきやすい状態になります。そこへきて脂質の多い食品を摂ったら、体脂肪は上昇し、お腹回りの脂肪を増やすことになってしまいます。できるだけ脂の少ないものを摂るように心がけましょう。たとえば、同じマグロの刺身でも、トロより赤身がオススメ。焼肉なら、カルビよりロースがいいですね」

 一般的に、牛肉100グラムあたりのカロリーを、代表的な部位別に見てみると、カルビが517キロカロリー、タンが269キロカロリー、ヒレが221キロカロリー、ミノが182キロカロリーとなっている。カルビは飛び抜けて高カロリーなのだ。同じく脂質の摂取を抑えるという理由で、唐揚げや厚揚げなどの「揚げ物」も控えたほうがいいそうだ。

 なぜ脂質が太るのかと言えば、その原因はカロリーの高さにある。脂質は1グラム当たり9キロカロリー。タンパク質や糖質が同4キロカロリーであることと比較すると、2倍以上も高カロリーなのだ。やはり、脂はビール腹にとって厄介な存在なのだ。

 しかし、ここまで見てきた肉や魚などの食材は、タンパク質が豊富。脂に気をつけることができれば、積極的に摂るべきツマミだと言えるだろう。中でも、高タンパク・低カロリーの食材が鶏肉だ。特に焼き鳥は、酒のツマミとして欠かせないアイテムで、ビール腹の撃退に持ってこいのツマミなのだが、これにも注意すべき食べ方があるという。

「味つけは断然、塩がオススメ。タレの中には、脂肪になりやすい糖分がたっぷりと入っているからです」 ある大手居酒屋チェーンのもも串(2本)のデータを見てみよう。

●タレ 糖質7.9グラム、塩分1.5グラム。
●塩 糖質2.6グラム、塩分0.7グラム。

 タレのほうが、糖質が多いだけでなく、塩分も2倍以上なのには驚き。我々日本人は、塩分の摂取量が基準値を大幅にオーバーしているといわれている。塩分過多は高血圧を招き、脳梗塞をはじめとする生活習慣病の主因とされている。その点からも注意したい。あの甘~い独特のタレ成分に罠があったのだ。

 脂質や糖質を抑えるツマミの食べ方をいろいろと紹介してきたが、“それでもコッテリしたものや、味の濃いものを食べたい!”というお父サンも多いはず。そんな人には、野菜を先に食べることを勧めたい。「まず野菜を食べてから、その後に他のツマミを食べるようにすると、野菜に含まれる食物繊維が小腸からの脂質や糖の吸収を抑制し、また食後の血糖値上昇を抑えてくれるのです」

 しかし、この野菜の食べ方にも、気をつけるべき点がいくつかある。「この作用が起きるまでには15分ほどかかりますから、その間は脂っこいものや味の濃いものは控えたほうがいいでしょう。また、野菜サラダにかけるドレッシングには多量の脂質や糖質が含まれている可能性がありますから、野菜スティックを生、もしくは少量の味噌をつけて食べるのがオススメですね。マヨネーズをたっぷりつけるのは禁物ですよ」

 さて、飲んだ後には、どうしても炭水化物を食べたくなるのが、左党の性というもの。しかし、炭水化物、つまり糖質は太る要因なので、基本的にご法度なのかと思いきや……。

「最後にお茶漬けを食べるのは、意外とオススメなのです。確かに太る要因ではあるので、摂取量に注意する必要はあるんですが、お酒を飲んだ際に記憶がなくなるという方には、特にオススメです。記憶障害は、肝臓がアルコール分解に忙しくなって、脳に十分な糖分(エネルギー)が行き渡らなくなった結果、起きるものなのです。炭水化物(糖)を補給してすることで、記憶障害は起きにくくなくなります」

 だが、同じ炭水化物でも、ラーメンの場合は、スープに含まれる脂や塩分が多く、麺の消化吸収も良くないことから、NGとのことだ。

 これらのビール腹対策、さっそく今晩から試してみてはいかがだろうか。個人差が大きいので一概には言えないだろうが、実践すれば、あなたのお腹に変化があるかもしれない。だが、飲みすぎには、くれぐれもご注意を!

 焼くべきか、それとも焼かざるべきか……。

 赤身の肉や魚と同様に、高タンパク・低カロリーなのが卵。竹川氏も、酒のツマミとして積極的に摂ることを勧めるが、卵は火を通してから食べるのがベストだと言う。

「生卵の中には、レクチンという成分が少し含まれています。このレクチンもタンパク質の一種なんですが、これにはビタミン、ミネラルの排出を促す作用があるのです。レクチンは火を通すことによって不活性化されるので、調理したものを食べるのが好ましいでしょう」

 ちなみに、レクチンは豆類に多く含まれている。豆類も立派な酒のツマミだが、こちらは加熱せずに食べることはないので心配は不要だろう。

 その一方で、火を通さないことが推奨されるものもある。それが魚だ。「焼魚も高タンパク・低カロリーで、太りづらい料理の代表である点は同じなのですが、魚を焼くと、魚の脂に含まれるDHAやEPAといった栄養素が溶け出してしまうのです。これらには血液をサラサラにする効果があるので、失われたら、もったいないですよね」(前同)

 ちなみに、DHAやEPAはアジ、イワシ、サンマなどの青魚に多く含まれている。青魚は刺身で食べるのがオススメだ。

ビール腹を防ぐ「最強の居酒屋メシ」とは

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.