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これぞ日本の名湯! 体に良い「極上温泉」教えます

[週刊大衆2017年05月08・15日号]

これぞ日本の名湯! 体に良い「極上温泉」教えます

 日々の疲れを癒すべく、お湯に浸かればアラ昇天! 気持ちいいだけじゃなくて、貴君の○○に効く名湯スポットを網羅!

「ワシはなぁ、数年前に脳梗塞で倒れて、半身不随になったんだ」 温泉に浸かる本誌記者にこう話しかけて来たのは、 いかにもな風体の70代の男性。場所は、知る人ぞ知る“名湯”塩原温泉郷(栃木)だ。

「それで、もう足を洗って、余生はこうやって、都会を離れて、ゆったりと体を癒やすことにした。ここに何度か来るうちに、麻痺していた体が少しずつ動くようになってきたよ。体にジワジワ染み入ってくる、本当に良い湯だ」

 硫黄泉や単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉……と6種類もの泉質が楽しめる塩原温泉郷。疲労回復、腰痛、高血圧も、湯に浸かって過ごすうちに消えると、人々が絶賛する湯浴み処だ。温泉ライターが言う。

「塩原温泉郷は、204か所もの源泉数を誇り、湯の色も乳白色、黄金色、黒色など7種類。好きな温泉を楽しめるんです。東北新幹線の那須塩原駅からバスで約1時間、東京都内からも車で約2時間とアクセスも良好で、病を治すにはうってつけの名湯と言えるでしょう」

 本誌は、日々の疲れと不摂生、ひいては“病”をも癒す「体にいい温泉」を徹底調査。“おらが街”の名湯スポットを紹介する。近著に、温泉選びのバイブル『本物の名湯ベスト100』(講談社現代新書)がある温泉評論家の石川理夫氏が、こう言う。

「温泉は、温熱効果で血行を良くして、新陳代謝を促します。また、痛みを和らげたり、病気の回復を早めたりする効果もあるんです。自分の症状にうまく合った泉質の温泉を選ぶことで、さまざまな病気を早期に改善することができますよ」

 行楽も健康もダブルでおいしい休日の過ごし方――体に効く温泉へ行こう!

●皮膚・外傷に効く

 温泉成分は肌に浸透する。当然のように、皮膚病、切り傷などの外傷にはダイレクトに効く。たとえば、先に挙げた『本物の名湯ベスト100』でも堂々の1位を獲得した草津温泉(群馬)は、交通事故などで負った怪我の治りが早くなるという。

「湯田中温泉(長野)や姥子元湯(神奈川)を訪ね、実際に湯に浸かるとアトピーのかゆみが治まったり、ひと晩で治ったり……という話を聞きました。“傷の湯”としては、湯河原温泉(神奈川)や、坂本龍馬が刀傷を癒そうとした新川渓谷温泉郷(鹿児島)の塩浸温泉も有名です。“信玄の隠し湯”など、戦国武将の名前を冠する“~~の隠し湯”という温泉は、武将らが必要に迫られて開発、確保したので、傷によく効くはずです」(前同)

 それらの温泉が傷に効くのは、湯自体に殺菌、鎮静、さらには、皮膚(真皮)の弾力線維を強化する働きがあるからだという。

 骨折や怪我に加えて、痛風や糖尿病への効果までも期待できるのが、温泉津温泉(島根)。すぐ近くにある石見銀山とともに世界遺産に登録されており、室町時代から続く湯治場らしい佇まいが情緒に溢れている。「黄濁色に濁る、どっしりとした成分の濃い湯に何日も浸かって汗を流すうちに、擦り傷も発疹も、みるみる治ってゆくんだよ」(70代の湯治客)

 タイやアワビなどの新鮮な魚介類に舌鼓を打ちながら、レトロな街並みをそぞろ歩けば、身も心もすっかり回復しそうだ。

●胃腸・肝臓に効く

 湯を飲んで体内に取り入れる、つまり“飲泉”は、湯に浸かるだけよりもダイレクトに効く。4万種類もの病を治すとされる四万温泉(群馬)は、飲むと胃腸病に良いとされ、公共の飲泉所も複数ある。苦味も酸味もなく、すっきり飲める。

 四万温泉を訪れたらぜひ、そこから車で10分ほどにある沢渡温泉(群馬)にも立ち寄ろう。泉源地近くの共同浴場にはコップも置かれ、番頭さんが、「すごく体にいいから飲んでいってね!」と勧めてくれた。

 石川氏が勧めるのは、“こけし”で有名な鳴子温泉郷(宮城)だと言う。「鳴子の御殿湯のあたりは、病院と提携した温泉療養プランにも取り組んできました。重曹泉系の湯は肝臓に良いので、噛むように飲みましょう。肝機能が抜群に良くなります」

 嬉野温泉(佐賀)には魅力的な料理もある。内臓に効くという温泉水で作られる「温泉湯豆腐」がそれで、トロリと滑らかな舌触りで絶品そのものだ。「温泉街を妖しく彩る夜のお店を取材していた折、湯豆腐と佐賀牛で、ついつい地酒『東一』が進んでしまい……二日酔いになるかと懸念していたんですが、次の日は意外とケロリとしていました」(前出の温泉ライター)

“風呂尽くし”の取材とは、なんとも羨ましい。

●心臓病・高血圧に効く

 命をも奪う“高血圧”。血を全身に送る役割を果たす“心臓”の病とも密接な関係にあるこの症状は、心筋梗塞、脳梗塞をも引き起こすのはご存じの通り。しかし、驚くなかれ。高血圧に効く“特別な湯”が存在するという。

「心臓病や高血圧に効くとされる“心臓の湯”の泉質は、ヨーロッパに多い炭酸泉(二酸化炭素泉)でしょう。炭酸ガスは、微温湯・低温泉によく溶けており、高温泉ではないので、心臓への負担も少ない。体の隅々まで血行を良くして、新陳代謝を促し、血圧を下げるのです」(石川氏)

 日本有数の炭酸泉として名高い長湯温泉(大分)は、その名の通り、“長湯”するうちに血圧が下がってくるという。エネルギー代謝率が上がるので、痩身効果も期待できるというから、ありがたい湯処だ。「ただし、炭酸泉は、日本にそれほど数多くはありません。しかし、“ぬる湯”であれば、血圧を下げる効果が見込めます。たとえば、板室温泉(栃木)や、榊原温泉(三重)など、ぬる湯のアルカリ性単純温泉も、高血圧や心臓病に効果的とされているんです」(温泉ライター) ぬる湯は、“体に優しい”温泉なのだ。

●腰痛・肩こりに効く

 よく温まると痛みはかなり和らぐので、腰痛・肩こりに、温泉がガッツリ効くことを期待できようもの。「腰痛には“源泉”の打たせ湯がある名湯がオススメです。酸ヶ湯温泉(青森)、乳頭温泉郷の黒湯温泉と孫六温泉(ともに秋田)が打たせ湯の名湯ですので、そこで時間をかけて湯を味わうのもいいでしょう」(石川氏)

 ここで、石川氏がこだわるのが、“源泉”。温泉選びにおいて、このことがまず最重視されるべきポイントだと言う。「病を治すためには“源泉かけ流し”を選ぶことが基本です。中でも、より効く温泉は、塩原温泉郷のように、“共同浴場”や“共同湯”がある温泉地です。そこでは、湧きたてホヤホヤの新鮮な源泉を、そのまま掛け流すので、その湯の成分と個性が存分に味わえます」

 体にイイ湯にザブッと浸かれば、この世の極楽ここにあり。灯台下暗しになるなかれ。桃源郷は、きっとすぐ近場にある!

 現代医学を持ってしても100%の完治が難しい“悪夢の大病”は少なくない。病とともに歩む人々に僥倖は訪れるのか?

●認知症&がん

 たとえば現代病の一つとも言える“認知症”。実は、これにも温泉が効くという。「たまには名湯を訪れて、ゆったり見知らぬ人と話し合うだけで気分が良くなるでしょう? 分け隔てないコミュニケーションをしたり、川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾けたりする“転地療養効果”が、認知症を未然に防ぐんです」(内科医)と驚愕の学説のみならず、「がんもそれと同じです。見知らぬ人同士が裸で、わいわい話をすれば、病気への不安やストレスは解消されてゆく。そうすることで元気になり、免疫力が高まるのです」(前同)

“温泉でがんが治る”とはにわかには信じがたいが、がんに抗する免疫機能を高めるということで有名な温泉もある。その一つが玉川温泉(秋田)だ。

「玉川温泉は日本一の強酸性泉で、単一泉源として日本最大の湧出量を誇ります。98度の自然湧出源泉から“北投石”という放射性天然鉱石が産出され、戦前から医学的研究が相次ぎました。地熱地帯の温熱・保温効果と微量な放射線が放出されているためのホルミシス効果が相まって、進行性ではないステージのがん患者の痛みを緩和し、体力も増して、免疫力が強まるのではないかと考えられています」(石川氏)

 鳥取にあるのは、三朝温泉。同じくホルミシス効果が注目されている。「抗酸化機能をアップさせて、組織循環を促すことが確認されています。ちなみに、湯治に行って、3回目の朝を迎える頃には病が消えている、という言い伝えが“三朝温泉”の名前の由来という説もあります」(温泉ライター)

 増冨ラジウム温泉郷(山梨)も、がん患者の湯治場として名高い。「20℃くらいの天然ラドン泉が、高い療養効果を発揮するそうです。巨大岩盤の割れ目から自然に湧き出している天然岩風呂に浸かると、生きるパワーをもらえるんです」(70代の湯治客) “病は気から”というが、生きる力としての“気”を存分に高めてくれるのも、名湯の魅力なのだ。

 身も心も、充実させるのが温泉の“魔力”。ホッとする湯に浸かり、肉体的にも精神的にも、極上の快楽を得よう。

これぞ日本の名湯! 体に良い「極上温泉」教えます

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