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小池百合子VS小泉進次郎「総理大臣の器」徹底比較

[週刊大衆2017年05月22日号]

小池百合子VS小泉進次郎「総理大臣の器」徹底比較

 かたや稀代の女丈夫、こなた期待の新世代。圧倒的な国民の人気に応え、頂点を極めるははたして、どちらか? 両者を総力検証する!

 連休も過ぎ、いよいよ初夏凛々の昨今。だが、政治記者たちの間では、先月行われたある会合を契機に、熱い議論が交わされているという。

 その会合とは、さる4月18日、小泉純一郎元首相と山崎拓元自民党副総裁、武部勤元幹事長、そして小池百合子東京都知事と、かつて小泉内閣を支えたメンバーが、東京・赤坂の割烹料亭で行った会食。「この“同窓会”に、同じく小泉内閣で経済産業大臣だった二階俊博氏(現自民党幹事長)が加わったんですが、そのとき、実は安倍晋三首相とニトリホールディングスの似鳥昭雄会長も、同じ店に居合わせていたというんです」(中堅政治記者)

 それぞれ別グループだったが、店内で安倍首相と小池知事、小泉元首相がそれぞれ数分間、話を交わすタイミングもあったという。「偶然にしては出来すぎですね。あの店は地下から隣のビルの駐車場に出られる造りなので、隠れて出ることもできたのに、わざわざ玄関から出て、報道陣に姿を見せているんですから」(前同)

 安倍首相と小池知事は、7月の東京都議選で、都議会自民党と「都民ファーストの会」で対立する関係。一方、小泉氏と安倍首相の師弟は、小泉氏が訴える「原発ゼロ」をめぐって冷戦状態が続いている。つまり、この面々を一堂に集めることで、「安倍首相は、“都政は都政として、小泉・小池氏個人とはぶつからない”と世間に印象づけたい」(同)狙いがあったという。

「二階幹事長の作戦でしょう。“同窓会”に小泉氏と小池氏を呼び、同時に似鳥会長との会合をセットして首相を呼んだ。これでそれぞれの関係改善と自民党の盤石をアピールできれば、ニトリだけに、まさに一石二鳥」(民放政治記者)

 安倍首相も小池氏に「(都議選では)お手柔らかに」と伝えたといわれ、二階氏の目的はある程度達成された一方、この会合は小池氏の存在感と、“小泉ブランド健在”のイメージを際立たせる結果にもなった。小池と小泉――。記者たちが熱視線を送るのも、この2つの名の“行方”だ。

「小池知事と、そして小泉氏の息子である小泉進次郎自民党農林部会長。このどちらが“総理大臣の器か”という話で、あれ以来、議論になるんです」(前同)

 元来“岸破聖美”――岸田文雄外務大臣、石破茂前幹事長、野田聖子元総務会長、そして稲田朋美防衛大臣の4人と目されてきた「ポスト安倍」の座だが、正直、全員なんとなくパッとしないのが現状だ。「特に“史上初の女性首相候補”と言われた稲田氏が、森友学園問題で大炎上。野田氏も冷や飯生活が続き、この2人よりは、人気・実力ともに小池知事のほうがはるかにその立場に近いんです」(全国紙政治部記者)

 相変わらず高い支持率を誇る小池知事だが、ご本人はどうやら首相の座への意欲もなくはないご様子。「去年の暮れ、小池知事に取材した際、ズバリ、“総理を目指しているのか”と質問したんです。そしたら即座に“今、私は都知事なんですよ。そんな質問はナンセンス”と否定しました。ただし、そのあとにわざわざ“それは国民が決めることだから”と付け加えたんです。意味深な発言だと思いましたね」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

 つまり、国民さえ求めるなら、女性初の総理になる気はあるという意味だ。「“同窓会”の席で、小泉氏が“女性総理、けっこうじゃないか”とハッパをかけたとも言われています。“政界のバクチ打ち”のDNAを継ぐ小池氏に、小泉氏も期待しているようですね」(前出の政治部記者)

 一方、本来の意味で“小泉の名を継ぐ”存在である進次郎氏も負けてはいない。農政改革のため地道に汗をかきつつ、父譲りのキレのある弁舌で、選挙ともなれば応援演説に引っ張りだことなる人気者。「順当にいけば、確実に総理になる器」(前出の鈴木氏)なのだ。

 この2人なら、先述の“岸破聖美”より確実に国民の支持を得られる。政権を担うにはまず国民の支持が必要という意味では、まずは2人とも「当確」だ。では、もっとも大切な実務能力の面ではどうか。

「小池氏は外務大臣や防衛大臣の経験もあって外交・安全保障に通じ、経済・環境問題から女性の社会進出まで、幅広く対応できます。進次郎氏も、復興政務官時代に各官庁とのパイプを作っています。復興というのは国土交通省・総務省・財務省などなど。あらゆる省庁にまたがる問題だからです」(前同)

 いずれも、守備範囲の広さはかなりのもの。ただし、魑魅魍魎渦巻く永田町の荒波を泳ぎ渡ってきた小池知事に対し、まだ当選3回で、おもに官僚を相手にしてきた進次郎氏の“寝技力”はいまだ未知数だ。

「特に、総理ともなると、まず外交でその手腕を見せる必要があります。その交渉力などは、まだまだこれからでしょうね」(前同)

 やはり、64歳の小池氏と比べると、36歳の進次郎氏にまだまだ経験不足の面があるのは否めない。「野球にたとえると、小池知事はFAでの移籍組といったところ。即戦力として期待がかかります。かたや、進次郎氏はいまだ“期待の3年目”というところでしょう」(ベテラン政治記者)

 ただ、即戦力として期待される一方、小池氏には“年齢”の壁が立ちはだかる。「仮に国政政党を立ち上げても、都知事を任期途中で放り出さない限り、自分は国政復帰できません。とはいえ、一期4年の都知事の任期をまっとうし、安倍首相の任期満了前後に“次の次”の総選挙で国政に復帰したとしても、年齢は70歳の大台間近に。さらに、復帰後すぐ総理になるのならまだしも、そのときの政局次第では、そうもいかない。何年かして……ということになれば、ますます年齢を重ね、それだけ総理の椅子が遠のいてしまいます」(前同)

 その点、36歳の進次郎氏の場合、東京オリンピック後まで待っても39歳。「総理を狙うとしたら、10年後でしょう。それまでにもっと経験を積めますし、10年たっても46歳。イギリスのブレア氏やアメリカのクリントン氏が首相や大統領になったのも、その年齢です」(政治評論家の有馬晴海氏)

 じっくり実力を蓄えられる進次郎氏に比べて、小池氏の場合は、“即戦力”だけに、今、目の前にある問題に結果を出せなければ将来の可能性もないのが泣き所。「まず、7月の都議選がその試金石になるでしょう。都議会自民党は築地から豊洲市場への移転の遅れを争点にしようとしており、都民ファーストの会が優勢とはいえ、まだまだ予断を許さない状況です。都議選までに、別の大問題が噴き出す可能性もありますからね」(都庁関係者)

 お次は人望。これもリーダーの重要条件だが……。「小池氏には河村たかし名古屋市長など秋波を送ってくる政治家が多い反面、いまだ党籍が残る自民党内には、都知事選への強行出馬の経緯などから、彼女を毛嫌いする政治家が多数います」(前出のベテラン記者)

 一方の進次郎氏も、選挙応援への多大な貢献度から党内の人望もさぞやと思いきや、ある永田町の事情通がこう声を潜める。

「民主党(現民進党)政権時代、ある自民党議員に“小泉進次郎を総裁にしたら政権奪回できるのでは”と進言したところ、“そうなったら、自民党を出る”と不快感をあらわにしてね。“オレがまだ政務官の椅子にもありつけてないのに、若造が目立ちやがって”とやっかむ年上議員が多いんだ。男の嫉妬はタチが悪いから、当分は大変だろうな」

 若いというのも痛しかゆし。この面では、現状どちらも当確は出ないようだ。一進一退の両者だが、状況から見てみると、それぞれが総理になるにはどんな道筋があるのか。前出の鈴木氏は、進次郎氏の“総理への道”をこう予測する。

「オリンピック後、日本経済は悪化します。そうすれば政治に新しさが求められ、若手を中心に総裁選で進次郎氏が20人の推薦を集めることは難しくない。地方の党員票は進次郎氏へ流れ、国会議員による投票でも、派閥に所属する議員らが勝ち馬に乗ろうとする動きになるでしょうね」

 父の就任時を彷彿とさせる“地滑り”の結果、無派閥で40代という異例ずくめの総理が誕生するというわけだ。こうして王道を歩む進次郎氏に対して、小池氏の場合は事情がやや複雑。現状では、新党を結成して第三極を糾合しつつ、「自民党や民進党からも賛同する動きが出るのを待つしかない。それまで、求心力を保てるかどうかもポイントです」(前出の政治部記者)

 さらに、小池氏がそのシナリオどおり総理になるにしても、前述の通り“次の次”の総選挙以降。そうなると、年齢が邪魔をする。「ですが、今の世の中、一寸先は闇。たとえば、北朝鮮で有事があり、日本にも攻撃が――となれば、安倍政権が機能しなくなることもありえるでしょう。そんな状況になった場合、東京にも緊急対応が求められ、それを見事に果たせば首相待望論となるかも。つまり、有事になれば、小池総理の目も出てくるわけです」(前同)

 10年後の「進次郎総理」は今のところ確実としても、内外の様々な情勢変化によっては、思わぬ早期に「小池総理」となる可能性もあるというわけだ。

 王道を歩む進次郎氏と、どこまでも劇場型な“女ジョーカー”小池氏。この政治すごろく、お先に上がるのはどっちだ!?

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