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侍ジャパン「東京五輪は原辰徳監督」で決定?

[週刊大衆2017年05月22日号]

侍ジャパン「東京五輪は原辰徳監督」で決定?

 3年後に迫る国民的イベントで金メダルを獲るべく白羽の矢が立てられたのはあの名将。だがその思いは揺れに揺れている!!

 ペナントレース開幕から1か月以上が過ぎたプロ野球。セは広島、パは楽天がロケットスタートに成功した形となった。「楽天は本拠地で過去最多の観客数を記録するなど、12球団ともに動員も好調。例年と比べて、野球熱は高いですね」(専門誌記者)

 開幕直前に行われた第4回WBCの影響も大きかった。国の誇りを胸に戦う試合に日本中が熱狂し、準決勝の日本対米国の一戦は、平日の日中にもかかわらず、平均20.5%の視聴率を記録した。WBCで小久保裕紀監督が率いた日本はベスト4に終わったが、決して負けられない戦いが目前に迫っている。2020年7月に開会する東京五輪だ。

「08年の北京を最後に、五輪競技から外れていた野球が東京で復活するんです。野球での金メダルは、日本の悲願といっていいでしょう」(前同)

 そこで注目されるのが、小久保監督の後任となる日本代表監督の人事だ。「今月にも、ソフトバンクの王貞治会長をはじめ、歴代代表監督経験者の意見を聴くヒアリングが行われる予定です。日本野球機構(NPB)の熊﨑勝彦コミッショナーが主導していますが、大本命はすでに固まっている。原辰徳監督ですよ」(球団関係者)

 04年以降、日本代表が“頂点”に立ったのは、第1回WBCでの王貞治監督と第2回WBCの原辰徳監督のみ。五輪に関しては、公開競技だった84年のロス五輪で金、88年のソウルで銀。正式競技となった92年のバルセロナでは銅。96年のアトランタで銀。00年のシドニーではプロアマ混成で挑んだが4位だった。

 病に倒れた長嶋茂雄代表監督に代わって中畑清監督が指揮を執った04年のアテネでは準決勝で豪州に0-1で惜敗し、3位決定戦でカナダに勝ち、銅メダル。星野仙一監督の下で臨んだ08年の北京は、韓国に準決勝で敗れ、3位決定戦でアメリカに屈し、メダルなしに終わった。

「正式競技になってから、五輪の野球で日本は金メダルを獲っていない。自国開催の五輪は絶好の機会で、逃すわけにはいかないんです」(スポーツ紙デスク)

 原氏は巨人軍監督を通算12年務め、優勝7回、日本一3回。イチロー、青木宣親、岩隈久志、ダルビッシュ有、田中将大などを擁した09年の第2回WBCで世界一の栄冠をつかんだ。東京五輪で「夢をもう一度」と考えるなら、再登板は最善の選択だろう。

 しかしながら、すんなり原代表監督就任となるかどうかは、現在、微妙な風向きだという。なぜか? 「五輪代表監督ともなると、さまざまな人間の思惑が入り乱れますからね。たとえば、森喜朗東京五輪組織委員会会長が推していたのは、同郷・石川出身の松井秀喜監督案だったといいます」(全国紙記者)

 確かに、世界的なスーパースターだが、これまで松井氏は、何度となく巨人からの指導者就任の依頼を断っている。「国民栄誉賞受賞に尽力するなど、以前から松井を推してきた森会長は、なんとか松井に五輪監督を引き受けさせようと、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督を五輪代表総監督に据え、松井を監督としてその下に置く腹案も披露したそうです。しかし、さすがに長嶋さんを出すのは無理だと、その案は引っ込められたといいます」(スポーツジャーナリスト)

 中畑清前DeNA監督の名前も挙がったが、「本人は大喜びでやるでしょうが、実績がともなっていない」(事情通) 監督代行として挑んだアテネ五輪は3位。DeNA監督の4年間での6位、5位、5位、6位という成績も惨憺たるものだ。

「やはり、人気、実績の両面で突出した原監督が最適任、という結論にはなったんですが……」(前同) 今度は、原監督自身にも問題が噴出。

「まず、五輪まで3年の拘束は長い、と本人が漏らしているようなんです。“東京五輪日本代表監督”の肩書は重く、イベントやテレビ出演なども気軽には受けられなくなりますから。それと“あの事件”も気になるのかもしれないですね……」(スポーツ紙記者)

 “あの事件”とは、12年に『週刊文春』が報じた「原監督1億円恐喝事件」のこと。原監督が過去の女性問題に関し、元組員に対して1億円の口止め料を支払った、という同報道は、巨人が文藝春秋を名誉棄損で告訴する事態に発展。しかし、16年に最高裁は巨人の訴えを退け、文春の報道を真実だと認めた。

「金を渡した相手が元組員と原氏は知らなかった、と巨人側は主張し、NPB側もそれを受け入れた形です。反社会的勢力との関わりを禁じた野球協約に違反していない、という解釈ですが、日本代表監督となると、蒸し返される可能性も十分ある。熊﨑コミッショナーは元検事だし、慎重にならざるをえないと思います」(前出の全国紙記者)

 “原五輪監督”には、さらなるハードルもある。

「20年7月に東京五輪が開幕しますが、8か月後の21年3月には、第5回WBCが予定されている。原さんは東京五輪の監督は受けても、WBCの監督は絶対に引き受けたくないそうなんですよ」(前出の事情通)

 野球シーズンのピークである8月に開催する五輪には、これまでメジャーの選手は参加していない。東京五輪も、すでにメジャー選手会のクラーク専務理事が「選手の参加は困難」という見解を示しているのだ。

 一方、メジャーリーグが主催しているWBCでは、各国でスーパースター級のメジャーリーガーたちが活躍を見せた。「WBCでの優勝がとてつもなく困難なのは、原さんが誰よりも知っているでしょう」(前出の専門誌記者)

 それだけに21年の第5回WBC監督就任を避けようとしているというが、「東京五輪からWBCまでの間があまりに短く、別の監督を立てるのは現実的ではない。NPBとしては、原さんに続投してもらいたいんです」(前同)

 原氏とNPB側の思惑が衝突した格好だが、その解決策として飛び出したのが「東京五輪の原監督の下でコーチを務めた人物に、翌年のWBC監督を任せる」という案だ。

「自国開催の五輪だけに、コーチ陣もビッグネームを集めたい、というのはもともとあった構想です。現状で挙がっている名前としては、原監督の下、松井秀喜打撃コーチ、黒田博樹投手コーチ、宮本慎也、仁志敏久の守備走塁コーチ。そして、ヘッドコーチに小久保裕紀前監督というオールスター。この中の誰かに21年のWBCを任せる、というプランです」(前出のスポーツ紙デスク)

 実現すれば、まさに夢の布陣だが、コーチだけではなく、実際にプレーする選手も重要だ。20年の東京五輪代表の主力選手は、20代中盤から30歳くらいまでの国内組となることが予想されるが、「ポスティングでの移籍を認めていない球団は、巨人と阪神とソフトバンク。菅野智之は30歳、藤浪晋太郎は26歳、WBCでも活躍した千賀滉大は27歳で東京五輪を迎えます。打者では、今季も打ちまくる広島の鈴木誠也が25歳、かつて原監督の下でチームの主将に任じられた巨人の坂本勇人は31歳ですね」(専門誌記者)

 甥の菅野がエースで、自ら育てた主将・坂本が主軸となる可能性が高い“原JAPAN”。監督就任までは数多の困難があるが、東京五輪での金が日本の悲願であることは変わらない。3年後、日の丸がはためくスタジアムで、表彰台の中心に原監督の輝くばかりの笑顔が見たい。

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