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梅雨どきの体調管理「NG事項」教えます!

[週刊大衆2017年05月29日号]

梅雨どきの体調管理「NG事項」教えます!

 カラッと晴れた青空から一転してジメジメ、ジトジトの日々が……。移り変わりの激しいこの季節には健康のための「NG事項」がある!

 爽やかな初夏の青空が広がり、日ざしも徐々に夏の気配を帯びてきた昨今。気象庁によると、今年の5月は高気圧が発達し、全国的に平年より気温が高め。実際、気温25度以上の夏日が多くなっている。

 そんな初夏に気をつけたいのは、やはり体調管理だ。というと、やはり「暑さ対策」が思い浮かぶだろう。実際、まだ体が暑さに慣れていない時季だけに、真夏ほど気温が高くなくても熱中症には十分な注意が必要。「ですが、暑くはなっても“まだ真夏ではない”ということを忘れてはいけません。この微妙な時季の過ごし方を誤ると、一気に体調を崩しかねないのです」(医療ジャーナリスト)

 いったい、どういうことなのだろうか? 「分かりやすい例を挙げるなら、水分の補給方法が夏とは大きく違うということがありますね」(前同)

 暑ければ、ついつい水を飲みたくなるし、熱中症予防にも効果は絶大。何がいけないというのだろうか? 「そう簡単な話でもないんです。日ざしも強く、気温も高いので、つい真夏のように水をガブガブ飲んでしまいがちですが、この時季は真夏と比べてまだ湿度も低く、汗をかく量も少ない。そのため、真夏と同じように大量の水分を摂取してしまうと、細胞が“水太り”を起こして体がむくむだけでなく、血液中のナトリウム濃度が低下して、さまざまな症状を引き起こす“低ナトリウム血症”の危険性があるのです」(前同)

 これ、疲労感や頭痛、めまい、嘔吐、痙攣といった症状から心不全や腎不全など、致命的な病気に至ることもあるから要注意。「この時季の日常レベルの活動であれば、水分が欠乏するほど汗をかくことはありません。喉が渇いたなと思ったら少しずつ水分を補給するくらいで、ちょうどいいはずですよ」(前同)

 もちろん、長時間の屋外活動や、激しい運動の場合は、十分な水分補給が必要。特に大量に汗をかくようなときには、塩分を含んだミネラル水や経口補水液、あるいはスポーツドリンクの利用が勧められているが、やはりガブ飲みは禁物。

 特に、スポーツドリンクには、また違ったリスクを高める可能性があるという。「塩分に加え、スポーツドリンクには糖分も多く含まれており、この過剰摂取によって、高血圧や糖尿病の悪化を招く可能性があるのです。日頃、症状がない人でも“ペットボトル症候群”ともいわれる、急性糖尿病に陥るケースもあります。一般的なスポーツドリンクに含まれる糖分は、500ミリリットルあたり100キロカロリー前後。これは角砂糖約7~8個分ですからね」(薬剤師)

 過ぎたるは及ばざるがごとしとは、まさにこのこと。もちろん予防的な水分補給は不可欠だが、あくまでも必要に応じてで十分だ。また、熱中症対策には、体を冷やすことも有効。家にいれば風呂場での水シャワーなどが手っ取り早いが、外にいるときも、少しゆったりめの服を着て風通しを良くする程度で、初夏には十分な効果がある。

 だが、冷やすべきなのはあくまでも体の表面だけだ。「冷たい飲み物やアイスクリームなどをたくさん食べたくもなりますが、内臓を冷やすのはよくありません。芯から冷えると、体のさまざまな機能が低下しますし、特に、腸を冷やし過ぎると下痢の原因になるばかりか、それが慢性化すると腸壁が鈍感になって異物や菌を排除する力を失い、より重い病気の原因にもなるのです」(消化器官の専門医)

 内臓の活性化に大切なのは、むしろ暑いときこそ温めることだという。「別にアツアツのものを食べろというわけではありません。体を芯から温める効果の高い生姜やにんにくを使った料理を積極的に食べ、喉が渇いたら、冷ました生姜湯などを飲みましょう。この時季は夜はまだ冷えますから、気温の高低で体調を崩さないためにも、体温のベースアップをしておくべきなのです」(前同)

 そうして初夏の前半戦を乗り切ると、5月末~7月には、ジメジメとした梅雨がやってくる。不快な湿気もさることながら、体調面では、関節痛やリウマチ、肩や首のコリや痛みが増すというのが悩ましい。「梅雨は、湿度が高く汗が蒸発しにくいので、余分な水分が体内にたまったり、冷房で冷やされたりすることによって痛みが出てくるのです」(理学療法士)

 特に、関節の炎症であるリウマチは、基本は安静にすることで症状の改善が見られるため、天気の悪さもあって、家にこもって静かに過ごしてしまいがち。しかし、これも大間違いだ。「運動不足で筋力が低下すると関節にさらに負担がかかるため、痛みが増すことも。むしろ、マッサージやストレッチ、または無理のない範囲で関節を回したりと、適度に動かしてほぐすことが大事です」(前同)

 また、この季節はカビやダニが繁殖し、不快なばかりか、吸い込んで肺炎、刺されて感染症になることも。「天気が悪いからとおっくうがらず、毎日、換気や掃除、枕カバーやシーツの交換をしましょう」(同)

 暑さに耐えかね、ついエアコンを強めるのもNGだ。「エアコンをつけっぱなしだと、芯から冷えてしまいます。梅雨どきの湿度は80%を超えてきますが、快眠に最適なのは、気温26度以下、湿度50~60%くらい。タイマーで稼働時間を調節するか、冷房ではなく除湿機能をお勧めします」(前出の医療ジャーナリスト)

 このように、梅雨の悩みは、とにかく気温と湿度。寒暖のバラつきで自律神経が乱れ、高湿度のため汗で排出できない水分が体内にたまって冷えを起こすなど、体の機能が低下するのだ。

 これを撃退するには、やはり、体の中から。中国の医師免許を持つ漢方の専門医で『読む漢方薬』(双葉社)などの著書もある村上文崇氏は、こう語る。「東洋医学では、こうした体の不調を引き起こす湿気を“湿邪”といい、体内にたまった“湿”を外に出したり、そもそも入れないようにするための多様な方法が確立されています」

 最も一般的なのは、からいものを食べること。「からいものを食べて汗をかき、たまった“湿”を出すという考えです。四川料理がからいのは、四川省の中心地・成都が盆地で湿気が多く、体に湿がたまりやすいからといわれています」

 胃を傷めるほどにからいものは論外だが、鼻の頭が汗ばむくらいの適度にスパイシーなものは、体内に停滞する湿気の退治に有効。今でいう「デトックス(毒出し)」の考え方にも近い。また、体を冷やすのも禁物だが、熱を持たせ過ぎるのも良くないという。

「体内が過度に熱くなると、急に冷やそうとして体調を崩しがち。油とジャガイモは熱を持たせる食品の代表で、中国では“ポテトチップスは秋まで待て”という言葉があるほどなので、避けましょう。この時季のつまみは、体内をフラットにしてくれる枝豆がお勧めです」(村上氏)

 枝豆があればキンキンに冷えたビールが恋しくなってくるが、これも間違い。「やはり、体を冷やしますからね。一般的なラガービールは冷やしておいしいものなので、飲むなら、常温でもおいしいエールビールを選びましょう」(前同)

 オヤジ族諸君、暑さや雨を言い訳に引きこもるのは、まだまだ早いですぞ!

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