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朝ドラ『ひよっこ』の“メガネっ子”松本穂香は、コメディエンヌの素質十分!

朝ドラ『ひよっこ』の“メガネっ子”松本穂香は、コメディエンヌの素質十分!

 有村架純(24)が演じるヒロインのみね子が上京して以後の“東京編”から『ひよっこ』(NHK)を見始めた、という声をよく耳にする。確かに東京編はかなり面白い。松本穂香(20)を筆頭に、女子寮の面々がとにかく魅力的なのだ。シリアスな話も気づけばコメディに変わり、毎日心地良く話が終わるのもいい。5月16日放送の第38話はそんな「東京編」を象徴するような、出色の出来だった。

 この回の主役は松本が演じる青天目澄子(なばためすみこ)。前日には田舎の祖母を思い出し、みんなの前ではおどけていた澄子だったが、その後、祖母を思い出してシクシクと枕を濡らす。このシーンでもらい泣きした人も少なくないはず。だが翌日は仕事でのミスが続いたことで、澄子は主任の松下(奥田洋平・41)に強く叱られ、姿を消してしまう。みね子たちは夕食が好物のカレーなのに寮へ戻って来ない澄子を心配し、上野駅へ捜索に出かける。一方、澄子は銭湯でのぼせて病院に運ばれていた。しかも銭湯に入った理由は夕食のカレーに備えて「元気出さねばならねと思って」だったというから一同はあきれ、怒る。自分を探しにみんなが奔走していたことを知り感動する澄子は泣きながらも、バナナをほおばるのに夢中なのだった。

 東京編で登場するやいなや「あのメガネっ子は誰だ?」と話題になり、澄子役の松本穂香の名はあっという間に世間に広まった。だが、この子は“かわいい”だけじゃない。有村と同じ事務所の所属で、昨年話題となったドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)では、すでに有村と共演を果たすなど、実績も積んでいる。彼女の話す福島の方言も心地良く、言葉をゆっくり発するのも見事。福島出身の筆者からしても、その訛りっぷりはかなり優秀といえよう。松本は若いが、しっかりした演技力を持っているのだ。

 その証拠に、澄子は意外とセリフが少なく、ぼんやりしていたり、気のない相づちを打つだけだったりすることも多いため「語らない」芝居が求められるのだが、表情だけでも十分、澄子の人柄が伝わってくる。しかも彼女は毎度、エピソードにオチをつける乙女寮のボケ担当。ちゃんと笑わせる芝居ができる松本は、「独特の愛嬌」と「間合いの良さ」というコメディエンヌの素養も持ち合わせているのだ。

 それにしても、この回のラストはステキだった。病院からの帰り道、おなかを減らして歩く一行の目前にラーメン屋の屋台が。和久井映見(46)演じる愛子がおごってくれることになり、まだ具合が悪いと佐久間由衣(22)演じる時子におんぶされていた澄子は、急に元気になってみんなを笑わせる。

 たった2分間のこのシーンを何度も繰り返し見た。「待ってました」と合いの手を入れたくなるほどのベタベタさと、最後までクスッと笑わせてくれた澄子のかわいらしさがグッとくる。ラストカットはのれんをくぐった乙女たちの満面の笑み。そのあふれ出る“朝ドラ感”に、「スクリーンショットしておきたい」と本気で思った。食いしん坊キャラである澄子の主役回で、食べ物オチだったというのもさすが! 泣いたり笑ったりした後の幸せな映像に、“あぁ、今日も朝ドラ見たわぁ”と、何も食べていないのにおなかいっぱいになった。(朝ドラ批評家 半澤則吉)

朝ドラ批評家半澤の朝ドラブログ
http://blog.livedoor.jp/hanzawanoriyoshi/

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