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【武豊】G1日本ダービー「6度目の戴冠」を狙います

[週刊大衆2017年06月05日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

 5月28日、日曜日、東京競馬場。今年もまた、東京優駿、日本ダービーがやって来ます。競馬に携わる人たちすべての憧れであり、なんとしてでも手にしたいと強く願う栄冠――うれしいとか、やったー! とか、そういう次元をはるかに超えた、心が震えるような感動……これだけは手にした者、“ダービージョッキー”と呼ばれた者にしか分からないと思います。

 騎手を志し、競馬学校を卒業し、痛い思いや悔しい思いを繰り返し、多くの人に支えられる中でようやくたどり着いた最高に輝ける場所……実際に、その座に就くまでは“一度は”と思っていましたが、いざ取ってみると、こんなにいいものなら2度でも3度でも……いや、毎年取りたいというのが、正直な気持ちです。

――ダービーを取る馬というのは、いったい、どんな馬なんやろう? 騎手となって12年目。その答えを教えてくれたのは、最後の直線で突き抜けたスペシャルウィークでした。道中ずっと、“焦るな”とか、“慌てなくても大丈夫だから”と、自分自身に言い聞かせて。それでも、最後の最後で鞭を落としちゃったくらいですから、やっぱり、慌てていたんだと思います(笑)。

――ダービーポジションなんて関係ない。それを教えてくれたのは史上初となるダービー連覇をプレゼントしてくれたアドマイヤベガです。かつて競馬界には、最初のコーナーを10番手以内で回らなければダービーには勝てないというジンクスのようなものがありました。30頭近く(1953年は33頭)の馬が出走していた時代ならともかく、18頭立てで、それはないやろう。思ってはいても、いざ、後ろにポジションを取るのには勇気が必要です。

――それでも、彼の切れ味をもってすれば勝てる。自信を持って後ろから4番手まで下げることができたのは、この舞台に合わせて最高の状態に仕上げてくれた橋田満先生をはじめとするスタッフ、関係者のおかげです。先頭から20馬身。50メートルぐらいは離れていたと思いますが、焦りはありませんでしたから。

 アドマイヤベガは、この年の菊花賞(6着)を最後に、ケガのため引退を余儀なくされましたが、もし、もしも、スペシャルウィークと同じレースで走ることになっていたら……どっちのダービー馬に乗ることになったのか……ものすごく困ったことになっていたと思います(苦笑)。

 今年、6度目の戴冠を狙う僕のパートナーは、ダンビュライト。12番人気だった皐月賞では、あわやのシーンを演出。“あそこまで行ったら勝ちたかったなぁ”と、心の底から思わせてくれた底力のある馬です。

 こうすれば勝てる――競馬に方程式はありません。ギリギリまで感性を研ぎ澄まし、レースを支配したものだけに与えられる歓喜の輪……。どんなドラマが待っているのか、その目で確かめてください。東京競馬場でお会いしましょう!

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】G1日本ダービー「6度目の戴冠」を狙います

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