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高橋一晃(テレビプロデューサー)「子育てっていいこと尽くめ、それをみんなに薦めたい」子育てで磨いた人間力

[週刊大衆2017年07月03日号]

高橋一晃(テレビプロデューサー)「子育てっていいこと尽くめ、それをみんなに薦めたい」子育てで磨いた人間力

 昔は、ゴルフが大好きで、年間56ラウンドやっていたこともありました。(笑)。週一ペースです。夜は夜で毎日のように誰かしらと飲みに行っていました。子どもが生まれ、積極的に子育てをするようになってから、生き方が180度変わりました。

 子どもが生まれてすぐの頃は、“ああ、ゴルフ行けないのか”って思ったりもしましたけど、いざ子育てに真剣に取り組んでみると、ゴルフより子育ての方が楽しい。でも、僕より上の世代の方々は、私が子育てって楽しいですよね、と言うと「そうかなぁ」「珍しいこと言うね」と反応する方が今でもいる。これが現実。日本はまだまだ「男は外(そと)。女は家(うち)」が色濃く残っているんだと肌で感じています。

 でも、子育てしていると、いいことがたくさんあります。そもそも、僕が子育てに目覚めたのは、よく遊んでいた大学時代の友人と再会したことがきっかけでした。昔の友人と会うと、大半「あの時はバカなことしたよな」と昔話で盛り上がるじゃないですか。それはそれでいいんですが、やがてお互いのプライベートの話になり、子どもの話になったら、昔話よりも遥かに実のある内容になり、かなり盛り上がったんです。過去の話ってあまり前向きになれない。でも、子どもの話だと、未来のことを話せるし、何よりも昔の友達と「今」を語り合えるし、すごいいいなって思ったんです。

 それに、その友人は、学生時代はすごいヤンチャだったのに、顔つきがもう別人のように穏やかになっていたんです。それで、子育てを真剣にやってみようかなと思いました。

 子育てに真剣に取り組むことによって、「忍耐力」がつきました。テレビ番組を作っている人はいい意味でも悪い意味でも「熱い人」が多い。タレント・俳優・文化人と接することが多いので、いつも緊張感を持っている。場の空気を緊張感あるものにするためにも、ガツンと怒るときは怒るようにしています。いや、していました。

 それが子育てで変わりました。子どもと接しているとき、親の思った通りにいかないことが当たり前です。怒鳴って、親の考えを押しつけてしまうことは簡単ですが、それじゃあ子どもは成長しない。何が悪いのか、子どもが自分で気づくまで待たないといけない。

 仕事も同じ。失敗を繰り返す部下にすぐ怒鳴ったりしていましたが、子育てするようになって、やみくもに怒ることがなくなりました。キレやすいと部下も話しかけたくなくなってしまうじゃないですか。子どもと接するときと同様に仕事仲間ともじっくりと接する。子育てで体感したことが、仕事上でもたくさん役立っています。

 また、会社の中でも、子育てって会話の共通のトピックになりやすいはずなんですが、社内で男同士が子育ての会話をすることはなかなかハードルが高いのが現状です。でも、僕は“お子さんいらっしゃるんですか?”と、あえて切り出すんです。そうすると、“今度、運動会でさ、仕事どうしようか悩んでいるんだ”って言われて、“僕がフォローするんで、先輩、休んじゃってください”と言うと、グッと関係が深くなるんです。

 そして、何よりも、子育てしていると、「子どもに負けたくない」「老けたくない」「格好いい親でいたい」という気持ちがわき、ひとりの人間として、進化し続けることにもつながっている気がしています。朝起きてウダウダしているような姿は見せたくないですね。あと、子どもがいないときは、黄色信号だと渡ってしまうことが多かったんですが今は違います。子どもの目を意識するとピリッと緊張感を持って日々の生活も送れるんですよ。

 子育てっていいことづくめ(笑)。みんなに薦めたい。ただ、子育てだけに専念するのではなく、収入面でも大黒柱でありたいと思っています。仕事と育児の完全両立。「ムリなこと言っちゃってるよ」と思われちゃうんですけどね。一生に一度の人生なので、少し無理して、仕事も子育ても全力投球したいと思っています。

 バリバリ働いて、子育てもする。そういう人をスーパーダディと呼んでいます。妻の発案で協会を立ち上げて、7月にはNPO法人になる予定です。男はやっぱり遊びたいっていう気持ちが強いと思うんですが、その遊びたい気持ちを子育てに向けられるように「男ならではの楽しい子育て」を提案したいと考えています。

 多くの男性に知ってもらいたいです。子育てって楽しいし、仕事にもいい影響をもたらすということを。そして、私の子育て実体験をまとめた本「スーパーダディ ビジネスマンの勧め」を読んで「子育ての醍醐味」を感じてくださればと思います。

撮影/弦巻 勝

高橋一晃 たかはし・いちこう
1966年生まれ。TBSテレビに入社後、プロデューサーとして『オールスター感謝祭』『気分は上々』『恋するハニカミ』『王様のブランチ』『アッコにおまかせ!』などの数々のヒット番組の制作に携わる。現在は、『サンデージャポン』などを担当。テレビプロデューサーとして活躍する一方、仕事と子育ての完全両立を目指す『NPO法人(申請中)スーパーダディ協会』代表理事として、新しい男性の生き方を発信している。話題のビジネス本「スーパーダディ ビジネスマンの勧め」はアマゾン高評価ランキングでベスト10入りしている。

高橋一晃(テレビプロデューサー)「子育てっていいこと尽くめ、それをみんなに薦めたい」子育てで磨いた人間力

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