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【武豊】ディープインパクト産駒が5億8000万円! 日本最大のセリ市を見学してきました

[週刊大衆2017年08月07日号]

 北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催された「セレクトセール2017」を見学してきました。今年で20回目となるセリ市は、規模も、売上金額も日本最大。会場は、牧場関係者、馬主さん、調教師の先生、マスコミ、そしてジョッキーと、どこを見ても見知った顔ばかりで、競馬界がまるごと引っ越してきたような感じです。

 毎年注目を集めるディープインパクト産駒。10年、11年のリーデイングサイアー、キングカメハメハ産駒。そのキングカメハメハの仔で、12年、13年の最優秀短距離馬に輝いたロードカナロア産駒。堅実な仔を輩出し続けているハーツクライ産駒……どの馬も、いかにも走りそうで、セリの間中、ずっとワクワクしっぱなしでした。

 初日に行われた1歳馬、216頭の落札総額、86億3450万円。1頭平均、約3997万円はいずれも過去最高とのことで、競馬熱の高まりを肌で感じることができました。

 この中で、1億円を超えた馬は史上最多の16頭。そのうち9頭が、ディープインパクト産駒で、上位ベスト3を独占。セレクトセールを取材したイギリスの競馬誌レーシング・ポストが、“日出ずる国のスーパーサイアー”と紹介していましたが、まさにその通り。ディープの背中を知るただ一人のジョッキーとしては、ちょっとだけ誇らしい気持ちになりました。

 最高額、2億7000万円で落札された、G2ローズSの優勝馬、タッチングスピーチの全弟、リッスンの2016。2億6000万円で落札された、目下4連勝中のオープン馬、シルバーステートの全弟、シルヴァースカヤの2016。今年が初年度となる、サミターの2016が、2億5000万円。

――どの馬に乗ってみたいですか? 記者の方に訊かれましたが、もちろん、全部です。乗れるものなら、すべての馬に乗りたい――ジョッキーは全員、そう思っているはず。ライバルとして立ち塞がって来る馬は、容赦なく負かしに行きますが。

 2日目の当歳馬のセールは、さらにヒートアップ。フランスなどの重賞で4勝を挙げた名牝イルーシヴウェーヴの2017(父はディープインパクト)のセリは、1億円からスタート。

 1000万円単位で金額が上昇し、あっという間に5億円台に突入。最後、5億8000万円でハンマーが打たれた瞬間は、会場のあちこちから、ため息が漏れていました。

 2日間の落札総額は173億2700万円。ジョッキーとしては、ワクワクすると同時に、身の引き締まる思いです。特に、お世話になっている馬主さんから、「武豊騎手が凱旋門賞を勝つところを見るのが私の夢」とおっしゃっていただいた言葉は、何よりの励みになります。

 その期待に応えるためにも、昨日より今日、今日より明日――進化し続ける騎手でありたいという思いを強くしました。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】ディープインパクト産駒が5億8000万円! 日本最大のセリ市を見学してきました

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