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泣ける『ドラえもん』 知る人ぞ知る珠玉の「感動回」

泣ける『ドラえもん』 知る人ぞ知る珠玉の「感動回」

 もはや説明不要の国民的アニメ『ドラえもん』。テレビ朝日系で放送を開始してから39年目を迎えた長寿アニメで、親子で視聴している人も多いのではないだろうか。子ども向けだと侮って見ていると、大人もジーンとしてしまうような感動的な話もあるので油断できないアニメだ。特に劇場版大長編『ドラえもん』と同時上映された「おばあちゃんの思い出」や「のび太の結婚前夜」などは、『ドラえもん』の感動的なエピソードとして有名だ。しかし、それ以外にも“隠れた感動回”が存在する。

 最初に紹介するのは、「赤いクツの思い出」というもので、藤子・F・不二雄氏による原作のてんとう虫コミック6巻に収録されており、2007年にも再アニメ化されているエピソードだ。

 部屋の片づけをしていたのび太は、薄汚れた小さな「赤いクツ」を見つける。それはのび太が幼稚園の頃、よく遊んでいた“ノンちゃん”という隣に住んでいた女の子のものだった。当時、のび太とノンちゃんは“おままごと”をして遊んでいたが、そのことをジャイアンとスネ夫にからかわれてしまう。必死に反論するのび太は、つい勢いで「ノンちゃんなんか嫌いだ」と言ってしまい、ノンちゃんの赤いクツを持ち去ってしまった。

 その後、のび太は何度もノンちゃんに謝ろうと思ったが、なかなか勇気が出せず一週間が過ぎてしまう。そしてある日、のび太が幼稚園から帰ってくると、ノンちゃんの一家が海外に引っ越したことを知らされるのだった。

 そんなのび太の悲しい思い出を聞いたドラえもんは、タイムマシンで過去に戻り、クツを返すことを提案した。引っ越しの当日に戻ったのび太は、ノンちゃんがずっとのび太の帰宅を待ち続けていた事実を知る。しかし、このままでは幼稚園にいるのび太は、ノンちゃんの出発時間に間に合わない。そこで現代から来たのび太は、“タイムふろしき”で幼稚園児の姿になり、ノンちゃんにクツを返して、無事謝罪することができた。

 車中でのび太に返してもらった赤いクツが異様に古ぼけていることを母に指摘されたノンちゃんは、「でもいいや!」とつぶやく。それはお別れ前にきちんとのび太と仲直りできた、ノンちゃんのうれしい気持ちが伝わってくるようなひと言だった。

 続いて「ドロン葉(ドロンパ)」も“泣き回”として知られている。これはてんとう虫コミック16巻に収録されている話で、最近でも2006年、2012年とアニメで2度リメイクされた人気エピソードだ。

 “ドロン葉”とは、動物の頭の上に乗せることで、人間に幻覚を見せる効果を持つ“ひみつ道具”。これをしずかちゃんの裏の家で飼われている犬のベンに使ってみることに。一日中、つながれっぱなしのベンは、ろくにゴハンをもらえず、飼い主に八つ当たりされるなどの虐待行為を受けていた。

 のび太がベンの頭に“ドロン葉”を乗せると効果が発動し、ベンとその凶暴な飼い主の体が入れ替わってしまう。するとベンはこれまで自由に出歩くことができなかったうっぷんを晴らすかのように、近所の空き地で行われていた野球の試合に飛び入り参加し、大活躍する。

 一方、ベンの飼い主は、首輪につながれたまま犬小屋から一歩も動けず、「これはベンの仕返しかもしれないな。さんざんいじめたからな。すると一生このまま……」と次第に弱気になっていく。そしてベンと仲良く遊んでいた頃の記憶を思い出し、涙を流すのだった。

 その後、ベンが家に帰ってくると、観念した飼い主は「いつも俺がやってるように殴れ!」と泣き叫ぶ。その飼い主の姿を見てベンは満足したのか、入れ替わっていた体が元に戻った。この一件で飼い主は心を改め、夜遅くまでベンを抱きしめるのだった。

 ただ泣けるだけではなく、どこか考えさせられる内容が含まれている『ドラえもん』の感動回。親子で見ることをオススメしたい物語だ。

泣ける『ドラえもん』 知る人ぞ知る珠玉の「感動回」

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