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東京オリンピック・野球&ソフトボールを異常気象が襲う!?【二宮清純の「スポーツ一刀両断」】

[週刊大衆2017年09月11日号]

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 最多記録といっても広陵の中村奨成がマークした甲子園での1大会個人通算本塁打(6本)の話ではない。こちらは最多記録にあと2日足りなかったが、8月に入ってからの連続降水日数は21日に達し、観測史上2番目の長さとなった。

 そう言えば、8月に入って晴れ間を見た記憶がほとんどない。真夏なのに朝からどんよりとした雲が空一面に広がり、夜は蒸し暑くて寝苦しい。まるで一日中、低温サウナに入っているようだ。気象庁は天候不順の理由をこう説明する。

〈平年にはみられないオホーツク海高気圧が7月末に出現し、それに伴う北東からの冷たく湿った気流が8月前半を通して持続していることが影響しています。オホーツク海高気圧が持続している要因として、オホーツク海上空のブロッキング高気圧が持続していることが考えられます〉(気象庁8月17日付報道発表資料)

 3年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック。最大の心配事は猛暑だったが、ここにきて長雨も懸念材料に浮上してきた。たとえば、3大会ぶりに復活する野球・ソフトボール。開催期間中、ずっと雨が降り続いたら、どうするのだろう。野球・ソフトボールともに競技会場は福島あづま県営球場と横浜スタジアム。ともに屋根がない。開催自治体の横浜市と福島市も都内同様、8月は雨続きだった。

 オリンピックのスケジュールはタイトである。17日間で全ての日程を消化しなければならない。雨天順延は、どれくらいまで可能なのか? 小雨くらいなら無理してやれないことはないだろう。では台風が直撃した場合は、どうか?

 関係当局の幹部に聞いても「こちらは決められたことをやるだけですから……」と明確な答えは返ってこなかった。雨風に弱いのが野球・ソフトボールである。杞憂に終わればいいのだが……。

二宮 清純(にのみや せいじゅん)
スポーツジャーナリスト。(株)スポーツコミュニケーションズ代表取締役。1960年、愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。オリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシング世界戦など国内外で幅広い取材活動を展開中。「スポーツ名勝負物語」「勝者の思考法」「プロ野球“衝撃の昭和史”」「最強の広島カープ論」「広島カープ 最強のベストナイン」など著書多数。スポーツ情報サイト「SPORTS COMMUNICATIONS」:http://www.ninomiyasports.com/

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