思わず「どれ?」と言ってしまいそうな名前。それが稗田阿礼(ひえだのあれ)である。正直なところ、日本最古の歴史書『古事記』(こじき)の序文に編纂者の一人として記されている以外にほとんど史料がなく、性別さえも分かっていない人物だ。では、なぜ身分が重視された時代に、正体のしれない稗田阿礼が古事記の編纂に…


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