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【武豊】秋のG1レースに向け、キタサンブラックも帰厩。楽しみです

[週刊大衆2017年10月16日号]

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 早熟な馬、大器晩成型の馬……馬によって違いますが、一般的に、サラブレッドが最も成長するといわれているのが3歳です。デビュー戦から順調に成長し、春のクラシックを戦った馬たちは、ひと夏を牧場で過ごし、さらにパワーアップ。逆に、クラシック戦線に乗れなかった馬たちは夏競馬を転戦しながら、下剋上を狙っています。

■クラシック最終戦・菊花賞への優先出走権をかけた激闘

 牡馬三冠レース、最後の一冠、菊花賞への優先出走権をかけた神戸新聞杯は、まさに、そんな馬たちの戦いとなりました。1番人気は、今年の日本ダービーを制したレイデオロ。2番人気は、夏、古馬を相手に2連勝を遂げたキセキ。3番人気は、春の重賞で2着2回の実績を持つサトノアーサー。そして4番人気が、2着に敗れた皐月賞で、一番強い競馬をした僕とダンビュライトのコンビでした。

――この強力なライバルたちに勝つためには、どうしたらいいのか!? 想定を繰り返し、最も確率が高いだろうなと思えたのが、スタートが良ければという条件つきにはなりますが、春より前めのポジションで競馬を進めるというものでした。実際にレースは3枠3番から、まずまずのスタート。1、2コーナーではちょっと力んでいましたが、無理なく2番手をキープし、ロングスパート気味に仕掛けるという自分の競馬はできたと思います。違っていたのは……ダンビュライト以上に、精神面も、底力も、ライバルたちが成長していたということでしょうか。結果は人気順通りで、上位3頭には、完敗といってもいい負けを喫してしまいました。でも、これもまた競馬です。

――負け惜しみ? ないとはいいませんが、立ち止まり、引きずっていたら、そこから一歩も進めなくなります。泣こうが、わめこうが、終わったものはどうしようもありません。一人で悔しさを噛みしめ、前だけを向いて次に進んでいきます。

■今週末の3日間競馬でリスタート

 今週、10月7、8、9日は、今年3回目となる3日間競馬です。9月の3日間開催は、勝ち星ゼロという不本意な結果に終わりましたが、月が変われば、運も、ツキも、結果も変わってくるはずです。しかも最終日、9日のメイン競走は、トウカイローマンでの勝利を皮切りに、スーパークリークで2度、同じくメジロマックイーンで2度、マーベラスサンデー、リンカーン、昨年はキタサンブラックで優勝したG2「京都大賞典」(芝2400メートル)。阪神大賞典、札幌記念に続く同一JRA重賞V8を達成した縁起の良いレースですから、本格的な秋競馬に向けて、リスタートにはこれ以上ない、最高の舞台です。

■天皇賞(秋)からJC、有馬記念へと続く古馬の王道へ

 先日、キタサンブラックが栗東トレセンに帰厩。天皇賞(秋)からジャパンカップ、有馬記念へと続く、古馬の王道ローテーションに向けて元気にトレーニングに励んでますし、僕も負けてはいられません。一つでも多くの勝利を目指して、3日間競馬に臨みます。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外G1制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】秋のG1レースに向け、キタサンブラックも帰厩。楽しみです

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