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【武豊】リスグラシューとG1秋華賞に挑む!

[週刊大衆2017年10月23日号]

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 いよいよ秋のG1戦線がスタート。その第1ラウンドとなった「スプリンターズS」を制したのは……ゴール前で、きっちりと差し切ったミルコとレッドファルクスのコンビ。マスコミの方は、“まるで測ったように”という表現を使いますが、乗っているジョッキーの気持ちとしては、――届くはずだ。という思いと、――届いてくれ。という願いが相半ばしていて、頭の中は真っ白。体中からアドレナリンが出まくっています。

 一発を狙った僕とダイアナヘイローは、ブービーの15着。この夏、4連勝を飾り、挑戦者として、日本一のスプリンターを決めるレースに挑みましたが、さすがに、このメンバーの中に入ると、まだまだ力も経験も足りませんでした。ただ、好スタートを切って先行し、粘れるところまで粘るという自分のレースはできたなと思っています。

■日本代表としてG1凱旋門賞へ来年こそ!

 もう一つ、この日は、世界中のホースマンが注目する大レース……僕が憧れてやまない「凱旋門賞」が行われました。スタート時刻は日本時間の午後11時5分。ライブ映像でご覧になった方もたくさんいたと思いますが、グリーンチャンネルのゲスト解説として椅子に座った僕は、冷静さを保ちながら、それでもやっぱり、自分があそこにいないことへの寂しさを感じていました。

 結果は、圧倒的な1番人気に支持された牝馬、エネイブルの完勝。決して簡単なレースではありませんでしたが、それを簡単に勝ったように見せてしまうデットーリ騎手は、ただただ、すごいの一語です。日本から勇躍、乗り込んだサトノダイヤモンドは15着。サトノノブレスは16着。何度も何度も挑みながら、その都度、跳ね返されてきた高い壁に、またしても弾き飛ばされてしまいましたが、トライした勇気には称賛の拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

 使い古された言葉かもしれませんが、夢は諦めたら、そこで終わりです。何度でも、何度でも、何度でも、何度でも。騎手である限り、日本代表として、この手で栄光の座をつかみ取るまで、僕も挑戦し続けたいと、その気持ちを新たにしました。そのためにも、来年はゲスト解説者としてではなく、ジョッキーとして、あの場にいなければいけません。今日からまた、その夢に向かって、ひたすら、まっすぐに歩いていきたいと思います。

■いざ、牝馬クラシック三冠レース最終戦へ!

 今週のメインレースは、リスグラシューと挑む、牝馬三冠戦、最後の一つG1「秋華賞」(芝2000メートル)。新しく足を踏み出す一歩としては最高の舞台です。秋初戦となった前走、ローズSでは、ひと夏を越して精神的に大人になったのか、スタートはまずまず。道中もそれほど力まず、いい感じで走っていました。勝った馬、ラビットランとの差は、GOサインを出した後の反応の差だったのかなと思っています。今回は休み明け2走目。人馬ともに、満を持して、勝負の時です。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外G1制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

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